「前フリ編のはずなのに全開です!」ミッション:インポッシブル デッドレコニング コータローさんの映画レビュー(感想・評価)
前フリ編のはずなのに全開です!
今回の敵も時代を反映してかAI『エンティティ』、起こり得るっていうか既にもう起こっているかもと思わされる強敵です。
「人間はセキュリティーの一番の穴です。」とのセリフの通り、情報漏洩の報道は後を絶ちません。
追手となる諜報部員がイーサンを評して
「この男は潜入、変装、破壊工作、心理戦の達人だ。人の心を読みコロコロ顔を変える。まさに混乱の権化のような曲者だ。心臓に杭を打ち込むまではヤツは不死身だと思え。」
あまりに的を射ていて笑いました。
今回も世界を股に掛けて展開、特にベニス、ドゥカーレ宮殿でのパーティーで役者が揃ってくる感じ、ワクワクしました。白兵戦が多いのですが、いつもと比べると迫力がイマイチ、暗さと狭さでアクションがわかりにくかったからかも知れません。
そして何より女性キャラ中最強だったイルサがあまりにもあっけなさ過ぎて、悲しいというよりガッカリというか残念というか。。。
ローマでの手錠したまま黄色いフィアット500でのカーチェイス、前々日カリオストロ観たところなんでルパンと被ったり、シベリア鉄道は前日観た無限列車と重なったり、観たタイミングのせいでいろいろシンクロしてしまいましたが。。。
公開前から予告で何度も観ていたバイクで断崖絶壁をダイブするシーン、ここ数作の流れからしててっきり冒頭に使っていきなりまたビビらせてくれると思っていたのですが、珍しくクライマックス付近、しかもパラシュート開いた後そのタイミングでそこに突っ込んでくるんか~いと絶妙過ぎて最高でした!
まさか女スリが仲間になるとは…とも思いましたが、
「この先君の命を自分より優先する。」
そんなことイーサンに目の前で言われたら誰でも仲間になるか(笑)
グレースもこれまたヤバいけどイイ女です。
ベンジーがグレースに「やってるうちに浮かんでくるから」って言う通り、今回もいつものごとくほぼ行き当たりばったり作戦推しで乗り切りますが、ラストでパリスが助けてくれるのはちょっと理解できないというか、せっかくいいキレキャラだったのに。。。
でも今回もドキドキワクワクしながらあっという間の3時間弱でした。
『ファイナル・レコニング』楽しみです!!!