「単純な既視感と侮るのは浅はか過ぎる究極の映画。」ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE Naoyanstarさんの映画レビュー(感想・評価)
単純な既視感と侮るのは浅はか過ぎる究極の映画。
AIの暴走、砂漠での撃ち合い、空港での捕物帖、暗闇での肉弾戦、カーアクション、列車での戦い。
正直、最初は期待外れかな?と思ってしまった。過去のミッションインポッシブルと比較してしまうと明らかに物語が単調、仲間の活躍も無く、笑える場面も少ない。
何より既視感が半端ない。あ、これ観たことある。あ、それもアレでやったやつね。アイデアが尽きたのかな?
いや、そんなはずはない。
そして気づいてしまった。これは既視感なんかではなく、全てがリアルなのだと。
カーアクションにしろ、列車での格闘にしろ、よくあるアクションシーンではあるが、あえてガチのアクションシーンを撮ることにより、最近のCGだらけのアクションや演出と対比し、どうだい?今までこんな凄いアクションシーン観たことあるかい?無いだろ?だって、これは全てホンモノなんだから。
トム・クルーズとマッカリー監督はそう言っている気がする。
様々な映画のオマージュに見せながらも、それを全てガチでやる。こんな映画、他には絶対に無い。有り得ない。
そう思うと違った視点でまた観たくなる。
これはハリウッドへの挑戦だと思うが、正直話にならないぐらいの圧勝だ。
改めて気づくべき。トム・クルーズがやっている事の凄さを。彼が映画界に残してきたものがどれだけ貴重で勇敢で常識を超えているか。
ストーリーなんかどうでもいい、アクションを観てくれ。と誰かが言ってたっけ。普通ならそれは三流映画に成り下がるが、ミッションインポッシブルは歴史にその名を残すことになる素晴らしい作品だと思います。