「前哨戦」ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
前哨戦
このタイトルに⭐︎4を付けたのは初めてかもしれない。
2部作になるのかな?その前半戦だけあって様々な伏線が張り巡らされる。故にストーリーの筋立てが丁寧な印象を受け、助長に感じる箇所もしばしば。
そこはBGMがいい仕事をしてくれるわけだけども、従来の作風を思うとテンポが悪く感じる。
とはいえ見応えもある。
不満なのは、予告以上の爽快感を感じれなかった事だ。お楽しみは後半にってとこなのだろうか。
味付けは面白い。
全てを予見しそうなAIが唯一の脅威として導き出したのがイーサン・ハントとかアガる。
どうやって電脳世界の敵を追い詰めていくのだろうか?
今回のイーサンはやけに人間くさい。
スーパーヒーロー感はそこまでではなく、コメディタッチなシーンというかパートナーのせいでパニックのシチュエーションもあって笑えるとこも多い。
サンダーアームのジャッキーのような立ち位置になる事もあった。
イーサンの過去と濃密に絡む敵役の出現と人物相関図の提示と、随分と煽られた前哨戦でもあった。
次作に期待が膨らむ。
橋の上と狭い路地でのアクションは、どうにも嘘くさくて気に入らなかった。
その分カーアクションを敢えてヨリで見せるとか、挑戦的な切り口も少なからずあったのは嬉しい限りだ。
にして…トム・クルーズの万能さには舌を巻く。
スタントはほぼ本人だとのふれこみは本当なんだろうか?近頃はフェイスキャプチャーのような技術もあり、その真偽は非常に確かめにくい。
様々なアクションがあるものの、1番驚いたのはパラセーリングでの着地だ。
見事なランディングと言えばいいのか、いや、接地時のこなれ方も凄いのだけど、アレを、あのラインを狙ってやるって技術が凄い。
当たり前だけど、カメラが据えられてあるわけだ。
つまりは、どこに降りてもいいわけではない。
そういう指示があるのだ。
トムの場合は申請なのかもしれないが。
ここに着地して、ここまで滑って、このポイントで体を捻る。
…ハリウッドの体制でアレを本人がやったのだとしたら、偉業でしかない。
むしろ、トムにしか出来ない事だと思える。
このタイトルはやっぱ別格なんだろうなぁ。
▪️追記
3時間近くあったんだと皆さまのレビューを読んで知る事に。
だとするなら、⭐︎0.5上げとこう。そこまでの尺だとは思わなかった。
この内容で前哨戦。
後半どんだけ〜みたいな(笑)
ただこの構成で後ろが薄くなる作品も多いですので、あまりハードルを上げすぎないようにしておきます。
ストの影響で公開が遅れそうですが、主要なシーンは取り終えているようです。