「まさかのIMF対スリの姉ちゃん、だからこその面白さ」ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE ONIさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0まさかのIMF対スリの姉ちゃん、だからこその面白さ

2023年7月21日
iPhoneアプリから投稿

164分あったのか。まったくそんな感じはしなかった。少なくともインディジョーンズの3倍は面白い。もう映画は何が面白いのか熟知してる集団が作ってる感じ。つまり、CGとかでなく(使ってるでしょうけど)、絵を作る、絵コンテを繋ぐのではなく、ライブを収録することのほうが面白いってこと。もっと言うと体を張る、というか。いにしえの初期作品ごとのスタイルの面白さとは違って、ひたすらアクションシチュエーションを展開。昔の香港映画を思い出すくらい。しかもそれを30代とかの俳優がやってるわけでなく、、凄いなぁ。

空港、カーチェイス、パーティ、列車、今回はそもそも敵がなんだかわからない実体の見えないものなの(しきもそこはパート1ということで回収しなくていい)をいいことに、まさかの「2つの鍵」という超アナログな物体の争奪戦、しかもスリのお姉ちゃんに引っ掻き回されて進むという、親玉が最先端な割には超原始的チェイス。でもそれが楽しい。たぶんこの姉ちゃんに悲壮感がないのが良かったのかも。

とにかく列車シークエンスの後半は楽しくてゲラゲラ笑ってしまった。同じ列車のインディやブラッドトレインと比べると、あのしつこさ(笑)。そういえばカーチェイスもフィアットが出てきた瞬間コメディタッチになって劇場も爆笑してたけど、ちょっと宮崎ルパンを思い出したりもした。

ONI