長崎の郵便配達のレビュー・感想・評価
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一言「次に伝える大切さ」
公開中なので、ざっくり。
最初惹かれたのは、「父が残したテープを聴きながら、娘が長崎を訪れる」。
そうすることで、父が何を思い考え、長崎を訪れたのかを感じる場面。
作品中では、父の声をそのまま使っているのも、余計リアリティUP。
父の取材対象だった、被爆者・谷口さんの話や。
クリスチャンが2万人いた長崎に、原爆が投下されたこと。
この映画で知ったことが、まだまだあったなあ。
ドキュメンタリーだけど、主人公=娘は現役の女優さんなので。
語りや言葉も、なお心にグッときました(何回かホロリ)。
90分ほどです。各地で公開されているので。
観て、あなたの言葉で、次の人に伝えてほしい。私はブログ。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「NO MORE HIROSHIMA、NO MORE NAGASAKI、
NO MORE HIBAKUSYA(被爆者)、NO MORE WAR」(谷口さんのスピーチ)
「no more nagasaki」 「no more war」
父の記憶を辿る娘が平和への願いを込めたドキュメンタリー。被爆者が語る言葉のは重みがあり全てを物語っている。
「no more nagasaki」 「no more war」
2022-126
いろいろな方も、そして広島県に在住・出身の方も(参考知識入れてます)。
今年230本目(合計506本目/今月(2022年8月度)6本目)。
18歳まで広島市にいた事情、および行政書士合格者レベルの目線です。
この映画はタイトル通り長崎の原爆を扱う内容ですが、先行する広島への原爆投下と似た事情、違う事情がそれぞれあります。この映画はもっぱら長崎のそれに焦点をあてて描かれた内容です。
日本の教科書では小中、そして高校ともに、「広島、長崎に原爆が投下され…」程度で、この2つの出来事は同列に扱われますし、一般的な理解はそうですが、それぞれ同じ経緯であるもの、たどったものもあれば、違う経緯や違うその後も存在します。
映画内で扱われているように、長崎はその歴史の性質上キリスト教文化が広島より盛んであったため、原爆に関しても一定程度キリスト教(や、教会その他)に関することが出ます。ただし、これらのことは、長崎県・長崎市などの公式ホームページ等で拾える範囲です。
この手の映画は概して、そして特に当事者(広島県・長崎県在住、出身者)の立場だと「原爆はダメ、戦争はダメ」という立場「だけ」になりやすいのですが、そもそも論として「なぜに日本は第二次世界大戦に突入するに至ったのか」という論点を忘れてはならない、そう思います。その点を考えないと、当然、一定程度、また一般常識として「原爆・戦争はダメ」という考え方に流されやすいところ、結局は「日本はそれまでに何をしたのか」という逆の論点(加害論点)がすべて消えてしまうからです(被害論点ばかりを論じても、加害論点が消えるわけでもない)。
なお、映画内ではちゃんと、「広島・長崎の原爆投下の事情における事情の異同」については描写がありますが、長崎県・市の公式ホームページ等を見ておくと有利です。また、この映画はエンディングロール等がローマ字表記が併記されているようで、この観点でも高く評価できます(どちらに偏ることなく、事実のみを淡々と述べる映画は海外でも見られるべき)。
減点対象はまるで見当たらないのでフルスコアにしています。
なお、「広島と長崎が戦後歩んだ歴史」について下記に書いておきます。
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▼ 参考 広島と長崎が戦後歩んだ原爆投下の被害に対する対応の違い
・ 程度の差はあっても、現在も今も、広島のほうが居住者が多かったこともあり、広島のほうが多く語られやすいのですが、この2つは等しく扱われるべきものです。
さて、広島と長崎が戦後歩んだ、原爆投下に伴う福祉行政(被爆者に対する福祉の扱い)について。
この点は長崎と広島は大きく分かれ、広島は現在にいたるまで被爆者と行政との闘いが存在しますが、その過程として、「被爆者援護法に基づく被害者への援助」に関して、広島県・広島市のムチャクチャな対応が存在したことが背景にあります。
「被爆者援護法」はそもそも、被爆者として認定された方に対して健康手帳など福祉サービスを提供する趣旨の法です(広島・長崎に対して通常は適用される。そもそも、場所を限定していない)。一方、広島長崎を含め、東京大阪など、戦後の混乱期にはそもそも「職業につく」という概念すら存在しえなかったほか、居住すらまともに確保できないという戦後の混乱期が存在します。そのため、海外(特にブラジル)に移住した方もいます(国籍を日本に残したままで)。
ところが、「被爆者援護法」にはどこにも「外国にうつると支給認定に伴う福祉サービスの支給がなくなる」などという趣旨は存在しないのに、通達(広島の原爆では「402通達」と呼ばれます)でなぜか「海外になると打ち切りになる」という趣旨のものが出され、それが下級行政庁(ここでは国→都道府県その他なので、広島県・広島市)を拘束し、その通りになってしまい、その運用がしばらく続きました。
ところが法にそのようなことは書かれておらず、元の通達そのものが法に基づかなかったため、海外(大半はブラジル)に移住して戻ってきた人達が援護法に基づいて福祉サービスを求めたところ、時効(地方自治法に定められているもの)にかかったものの大半について「時効にかかっている」として支給しなかったという経緯があり、これが問題になり最高裁まで争われています。
結局(平成19年)、「そもそも通達自体が違法で、その通達に基づいて運用した下級行政庁(ここでは、広島県・広島市)が、それに基づいて運用すれば、その通りに運用する限り当該当事者は申請すらできないし、しないのが普通なのに、今度は通達が違法だという判断でその通達が廃止されたとたんに、また時効を援用するのは支離滅裂で信義則に反する」という最高裁判例であり(いわゆる「402号事件」「 在ブラジル被爆者健康管理手当等請求事件」などと呼ばれるもの)、これにより一律救われるようになりましたが、このような経緯があったため、広島と長崎とでは行政(ここでは、原爆に関する福祉行政を指す)に対する不信感の違いが決定的になり、それが今日に至る「黒い雨訴訟」などにもまで影を落とします。
※ 高裁判決(平成18年)でさえほぼ同趣旨のことを述べており、明らかすぎて広島県・市に勝ち目はなかったものの、結局お金の出どころは国になるため、国が上告(高裁→最高裁への控訴は「上告」)すれば広島県・市もそうせざるを得なかったという事情もあり、この点では広島県・市は「そもそも違法な通達に拘束されたという点で被害者」でもあります(現在(2022)は、国と地方は対等な立場」で、国防など特殊な事案以外は、通達に拘束されないため、こういった論点は発展的に解消されています)。
この点が大きな違いで、結局「人口の差」に来る「当事者の数、福祉行政の差(サービス量の差)など」にあるとしても、「行政に対する不信感」は広島・長崎で大きく異なったもので、この点は意外に忘れられやすいです(各種国家試験では、司法試験と行政書士試験では必ず触れる内容です)。
イザベラさんの心の美しさ
生前の父の背中を追い、長崎へ念願の来日。
父ピーター・タウンゼントさんが書いた小説で、原爆や被爆者に強い興味を持ったイザベラ・タウンゼントさん。
お父様への深い愛、平和への強い思い、そしてイザベラさんの美しい心、を感じました。
映画館では、すすり泣いている声が響いてました。
最新の調査では、アメリカ人の56%が原爆投下は正しかったと思ってるらしいです。
(ちなみに、ピーターさん、イザベラさん、はイギリス国籍です)
加害者の方は大したことないと思っているけど、被害者の方は傷が深いんですよね。
我が国、日本は、どうだろか?
被害者コスプレ?
被害の思い出ばかり、加害の自覚は?
当たり前の事を、改めて色々と考えさせられました。
素晴らしいドキュメンタリーです。
ぜひ観て下さい。
普通の「当たり前」メッセージ作品。当たり前だからこそ「ワンピース」よりは一億倍見る価値あり。
今日は「ワンピース」公開日だがら、烏合の衆を避けたくて
早朝と夜に席を予約した。
ジェネレーションギャップというやつで
初老のジジイのワシ
ワンピースのガチャガチャした絵面、冒険の「ボ」の字も知らない
人が作ったように見える
低俗な作品は、観客動員力は認めるが、受け付けない(俺にとって個人的に「低俗」という意味だから誤解なきように・・
まあ人気作だからそれは良い、ただ劇場が、「烏合の衆で満載は確実だから」早朝この作品を見た。
私もあと30年若ければ「ワンピースの良さもわかる」のだと思う。
話題変えて
この作品は見る前の期待値と結末が一ミリもブレていない。
イギリスも🇬🇧原爆投下したアメリカ様と🇺🇸連合してたはず・・・
ただ私の持論は「原爆投下したアメリカ様と🇺🇸同様、その原因を作った日本の軍部も悪い」だから・・
(ちなみに私はやや右よりの防衛力増強論者です、誤解なきように・・
原爆の非人道性、許すべきでない戦争
井伏鱒二ではないが
「いわゆる正義の戦争より 不正義の平和の方が良い。戦争は嫌だ。勝敗はどちらでも良い。ただ早く終わりさえすれば良い」を体現する作品。
ドキュメンタリーとはいえ少し矛盾はある。
「空軍パイロットのエースだったら・・相手の死ぬ様を見ることなく、相手を撃ち落とし、地上の罪のない民を殺戮してたんでないの?」という大きな矛盾が上映中頭から離れなかった
【実際には一文だけ「私も空軍パイロットとして戦争に加担」という小さな小さな声が入る。
ただ「小すぎて、言い訳がましく、共感には至らなかった。」
もちろん「戦争はやるかヤられるかであるから、軍人としての行動は仕方がない」相手をやらなければ自分の死に直結するから・・】
近くの席の女性、感動して泣いていた。二人の老人の死【郵便配達中に被曝した少年、とイギリス空軍パイロットのちにジャーナリスト】と原爆の悲惨さ「背中の爛れた少年。良く生き残ったねぇ。」の悲惨さの混合。
それはよくわかる。
共感できる「説教くさくない」作品。こういう作品は興行は難しいだろけど
「作ることに意義が大きい」敢えて本作上映に踏み切った映画館に拍手だ。
日本人の息子と娘が控えめで「大袈裟なエピソードを否定」
イギリス人の娘が🇬🇧家族と主役で「堂々大画面を支配」は国民性の違いだけではないだろう。
当たり前だがイギリスは原爆投下したアメリカ様と🇺🇸連合してた・・
観客が多いとは言えないが、予告編段階で、話す人ゼロ。ツレの同伴の人もいたが「シーン」としてた。
わざわざお金払って「平和の大切さ」観に来ている「選び抜かれた精鋭等」
甲子園が始まったが、甲子園レギュラー出場クラスの精鋭なのであった。
元軍人が長崎で被爆者に会い平和を願う
第二次世界大戦戦でイギリス空軍の英雄となったピーター・タウンゼンド大佐は、マーガレット王女との恋が報じられたが、家柄から恋は実らず、ジャーナリストになり世界を旅し、長崎で被ば者の谷口スミテルさんを取材し、ノンフィクション小説「THE POSTMAN OF NAGASAKI」を書いた。
谷口さんは16歳の時に郵便配達中に被ばくし、背中に大火傷を負いながらも奇跡的に命が助かり、その後は核廃絶を世界に訴え続け2017年に亡くなった被ばく者だった。
本作では、タウンゼンド大佐の娘で女優のイザベル・タウンゼントが2018年に家族と長崎を訪れ、父の書いた本とボイスメモを頼りに父と谷口さんの交流を追って、感じたことをドキュメンタリーで映した作品。
元軍人が悲惨な被ばく体験を持つ谷口さんと会ったことで、戦争反対、平和の大切さを伝える人になった事を伝えたかったんだんだとわかった。
イザベルさんがフランス語と英語が流暢に話せて、素敵だった。
広島に住んでるから被ばく者の話は聞く機会も多いし、資料館も何度も行っているが、この作品を観て、長崎の資料館にも行ってみたいと思った。
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