劇場公開日 2022年8月5日

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「しみます」長崎の郵便配達 pekeさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5しみます

2022年10月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

構成力の優れた力強いドキュメンタリーです。
撮影のアングルや構図など、ひとつひとつのカットに監督の映像センスの良さを感じました。それから編集のタイミングもいいですね。

日本の風物に彩られた夏。スクリーンに映し出される汗やその土地の空気……。
主人公のイザベルさんは父親の足跡をたどりながら、スミテルさんの人生もたどっていくわけですが、観ているこちらも一緒に長崎の街をめぐる旅に同行しているような気持ちになった。ちょうどお盆の時期に鑑賞したので、映画と重なって、より心にしみました。

とても素晴らしい作品なのですが、とても長く感じたのは、そこから伝わってくる「重さ」のせいでしょうか。

タウンゼンド氏の原作は『THE POSTMAN OF NAGASAKI』だけど、本作の英題は『THE POSTMAN FROM NAGASAKI』。
そこに監督たちの想いが込められているように感じます。

エンドロールのアニメーションもちょっと意味深ですね。

追記
僕は、長崎も広島も知覧も訪れたけれど、それらの旅であらためて思ったのは肌身で感じることの大切さです。やはりその土地・その場所に足を運ばないとわからないことがあります。
世界じゅうのひとりでも多くの人に、長崎や広島を訪れてほしいと思います。そして、感じてほしい。いろんなことを。

peke