「中途半端というより「中途」」イレイザー リボーン maruさんの映画レビュー(感想・評価)
中途半端というより「中途」
クリックして本文を読む
日本人っぽい俳優を起用している時点で小馬鹿になどしていないと思いますが、ちょくちょく出てくる小馬鹿にしたセリフに嫌悪感というより、違和感を感じました。まず、FBIで金に汚い人間が日本語を知ってるだろうか。当然あいさつ程度はできると思いますが、観光客の挨拶程度ができる日本語のクオリティで、FBIのあいさつ程度の日本語ではない。木村をクムラと発音するところも、ギャング仲間にクドウがいるところも気になります。
そしてCGが粗い。
ラストシーンの敵がやられるシーンは、初期の「ジュマンジ」の象が車を踏み潰すCGシーンの方が凝っている気がするし、見せ方も勝っている気がする。
銃の構え方に釣り合わない格闘シーンだったり、ストーリーと人間関係はシンプルだけど深さがなく、証人保護プログラムに対する問題提起や、師匠と呼ばれるまで勤めてきた組織を急に金で裏切るようになった動機も「なんとなく」という雰囲気で語られず、消化不良な感じでした。シュワちゃんほどの筋肉もりもりじゃなくて、ボーンアイデンティティのマット・デイモンのように硬派な物語と格闘シーンでもなく、その間くらい。中途半端というより中途、オチどうしよう、方向性どうしよう、そんな中作られて完成してしまった映画のような印象でした。
コメントする