恋愛終婚(レンアイオワコン)のレビュー・感想・評価
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侍タイムスリッパーに続いて今年2本目のインディーズ感ある作品
侍タイムスリッパーに続き、今年2本目のカメラ止めるな的なインディーズ感の作品🎥 結婚に恋愛は必要かと言う普遍的なテーマをさり気なく描いてて、うん面白い😆 バイプレイヤーだけでも脚本が良いと秀作になりますね💕
濃密なヒューマンドラマ
「恋愛なんてオワコンだ」 と印象的な台詞に表されれように、今作はラブコメという時ジャンルで括られることが多いと思う。 かくいう私自身もそのつもりで劇場に足を運んだのだが、映画が進めば進むほどラブコメと括るの違うのではと感じた。 繰り広げられる物語や、それぞれのカップルなりのあり方やそこに至るまでの過程等、その根底に漂うのは様々な人間模様で、これはヒューマンドラマだなと。 勿論、描き方やクスッとする部分も沢山あるのでラブコメだと楽しく観るのも全然良いと思うが、彼ら彼女達の間に流れる機微や岡元監督が切り取り届けたかった眼差しに私達も目を向けてみると この映画がまた違った楽しみ方もできるのではないかと。 とてもとても繊細に、社会に向けて届けようとする映画も素敵だが今作のように、映画としての間口が広い作品は年齢問わず楽しめる良い映画だなと思う。 恋愛を楽しんでる人も、恋愛にうんざりしてる人も、結婚してる人も、そうでない人も 愛という普遍性を通して、多種多様なあり方とエールを届けてくれる今作に出会えて良かったと心から思う。 願わくば、公開期間が伸びより多くの人に映画が届きますように。
恋愛が無自覚な感情が起こす奇跡だと知っていれば、あとは成り行きに任せるのが一番良いと思う
2024.10.24 イオンシネマ京都桂川
2024年の日本映画(123分、G)
結婚にこだわる4人と相談を受ける4人を描いたラブコメ映画
監督&脚本は岡元雄作
物語の舞台は、都内某所
貿易会社に勤めている永田遥(秋月三佳)は、30歳を目前に控えて焦っていた
同僚で友人の美月(北原里英)を連れては婚活パーティーに突撃するものの、全く成果を得られていなかった
美月には結婚願望はなく、パパ活で金を貯めて、家を購入して悠々自適に暮らそうと考えていた
ある日のこと、いつもと同じように婚活パーティーに参加した遥は、そこで同じ部署の同僚・桂木一輝(濱正悟)と鉢合わせてしまう
一輝は女遊びの相手探しをしていたが、遥の焦りを感じて「元アイドルなんですね」と大嘘をついて遥を注目させた
それによって、デートにこぎつけるものの、その男は何股もしているようなゲス男で、遥の夢はあっさりと砕け散ってしまった
その後、一輝に破綻したこと告げると、彼は恋愛指南をすると言いだし、「もし、結婚できたら、なんでもいうことを聞け」と言い出す
背に腹を変えられない遥は、一輝のその申し出に従い、様々な恋愛指南を受けることになったのである
映画は、この二人の他にも結婚に焦っているキャラクターが登場し、それぞれに相談相手がいる、という設定になっている
遥がデートに使ったカフェの店員・広海(野島健矢)は、ルームシェアしているライターの桂木匠(栗森涼)と結婚したいと思っていて、彼は役者仲間の麻衣(中川知香)にそれを相談する
その麻衣に惚れ込んでいるマーケターの井上悠人(辻川慶治)は、広海のバイト仲間の高校生の乃愛(吉澤メイ)から恋愛コンサルを受けることになっている
また、婚活パーティーで出会った美月に恋をする公務員の佐島武志(芹澤興人)は、母・美智子(松村清美)のために結婚をしようとしていて、あるきっかけから美月に恋愛レクチャーを受けるようになっていた
この恋愛指南関係になっている4組がどのような結末を迎えるのか、というラブコメになっていて、人間関係もかなり濃密な設定になっている
分かりやすく「親身になったことで情が移る」というカップルが3つあって、それが恋愛を飛び越えて結婚に到達していく
結婚に恋愛は必要かどうかという問いかけがあるものの、劇中で成立するカップルはすべからくいつの間にか恋愛状態になっていた
恋愛は「落ちる」というように、無自覚なまま始まっているもので、この関係を「友情だ」と強引に規定しつつも否定するという状況も生まれてしまう
それは恋愛にも結婚にも理想というものを描くからであり、自然派生する感情に従っていけば、恋愛の延長線上に結婚がある、と言えるのかもしれません
いずれにせよ、シナリオがうまくて、意外な人間関係が暴露されていくのは面白い
それぞれのキャラクターに結婚願望や動機というものがあって、それがサラッと描かれていて、おかしく思えるところがほとんどない
恋愛は第三者が俯瞰して見れば一目瞭然というものがきちんと描かれていて、恋愛指南カップルが誕生するという予感を裏切ることなく展開していく
劇中の一輝のセリフにもあるように「好きは合わせられても嫌いは合わせられない」のだが、その嫌いの根底にあるものを共有できた時、その嫌いだった部分が好きに変わっていくものだったりする
遥は一輝の嘘つきな部分が嫌いだったが、彼がなぜ嘘をつくのかという理由を知ることで、自分が嫌いな嘘とは違うという事を理解する
そうした相手の内面にふれていくことで理解が深まり、相手を愛おしく思えてくるので、劇中のカップルは末長く幸せになっていくのかな、と思った
キャスティングと脚本の妙
ほとんど宣伝されてないのにイオンシネマで上映とは、どんな作品だ?との興味でチケットを買った。 名前はでないけど、見たことある役者さんたちのキャスティングが絶妙で、脚本や派手ではない美術演出と相まって純粋にストーリーを楽しむことができた。 何となく予測がつく展開ではあるけれど、キモ男くんの純情と恋愛蘊蓄とLGBTと今どきの話題が盛り込まれていて.退屈しなかった。
4組、それぞれ面白かった
30歳目前となり、結婚を焦ってた遥(秋月三佳)は、婚活パーティで会社の同僚・一輝(濱正悟)に出会った。年収や役職などを偽り、遊び目的で参加していた一輝は、結婚できないのは恋愛を前提にしているからだ、と言い、失敗続きの遥は彼の言う通り恋愛を諦めて婚活に挑むことにした。 また、母親のために婚活をしてた武志(芹沢興人)に、結婚願望が無くパパ活でマンションを買おうとしてた美月(北原里英)が報酬を貰って婚活のアドバイスをしていた。 他に、東大卒で真面目だが女心が分からない悠人(辻川慶治)に、恋愛上手な女子高生の乃愛(古澤メイ)が勉強を教えてもらう代わりに恋愛のアドバイスしていた。 そして、結婚式を挙げたい広海と挙げたくない匠の同性カップルがいた。 など、恋愛を捨てて結婚をしようとする4組のカップル?の話で、なかなか良かった。 みんなひっつくのかな、って思ってたらやっぱり。先は読めたが、面白かった。 1番面白かったのは武志と美月のカップルで、3分以上息を止める練習の成果が最後に役立つとは。 しかし、すぐ外まで連れて出たのなら、ついでに息継ぎすれば良いのに、とも思ったけど。 結婚に恋愛は必要か、ということがテーマで、この4組(同性愛は対象外として)3人の女性、それぞれ魅力あった。 カメラを止めるな、の秋山ゆずきも出てたけど、彼女の魅力は発揮できてなかったかな。 女子高生・乃愛役の古澤メイが可愛かった。
予想してなかった面白さでした!
恋愛も結婚も婚活もあまり興味ない世代にも大変面白い映画でした。 思わずなるほど!と感心したり、プッと笑ってしまったり、ほっこり温かい気持ちになったり。そして、思わずじわーと泣ける場面も。 芹沢興人さんが出ているのでなんとなーく観たら、予想以上で楽しめたのでラッキーでした。 最後まで飽きずにリラックスして楽しめます。 キャストを取り巻く登場人物も個性的で笑えました。
まぁ良かったんじゃないですか
2024年劇場鑑賞264本目。 タイトルから韓国映画かと思っていたらしっかり邦画でした。 四人が四人に恋愛のアドバイスをするというところからスタート、その八人プラス四人(相手)も全員ではないですが結構繋がっていて・・・。こいつ嫌いだわ〜という人もいいところがあって、結局秋月三佳演じる主人公が一番まともそうに見えて一番腹立ったかも(笑) (笑)つけると自信のなさの現れなので恋愛LINEではNGでしたっけね。 恋愛結婚は減点方式、お見合い結婚は期待していないから加点方式なので長く続くには目から鱗でした。お見合いってどうやってするの? 全体的に自分の好みの展開になったし、川口春奈似のドS女が最後求めていた通りの事になったので良かったです。
ビックリするぐらいモヤモヤする映画
登場人物が全員きもい、男も女も全員きもい。 1番最初にモヤモヤしたのは排水溝にはいってまで覗きをしようとしてる男がもってきたお菓子を警戒せずに食べたとこ 男からお金もらってデートしてるような自立を目ざしてる女の子が食べるわけない あとカフェにお菓子をもちこんだり、結婚式で絶縁宣言したり、常識的に疑問を感じるところも多かった
今の時代、「恋愛して結婚する」は終わったコンテンツか否か。
普段映画はただただ観るだけですが、自分ならこうするなとか、ちょっえっちょっ頑張って~!など、心の声が大騒ぎしてしまう、自然と映画と会話してしまうことが多かったです。 作品名に「恋愛」と書いてあることからラブロマンスもの!?と思いきや、実に良い意味でヘビーで考えさせられる内容でした。男女が…いやもうこの作品にこの前提はなく、人が結婚するということに愛や理由は人の数だけあるし、愛も理由もなかったりすることもある。 出会い方や恋の落ち方などの展開にファンタジーっぽさもあり、かといって実際の結婚式ビデオやインタビューシーンなんかもあったりで、結婚というものに対するドキュメンタリーみがあるのも良きです。実際、監督ご自身の婚活経験を元に作られているそうで、作り物の中にも生々しさがあるのはそういうところから来ているのでしょう。 長々と書きましたが、個人的見所はやはりトイプードルのしーちゃんです。かわいい、天才、おりこうさん。プロの役者(役犬?)さんではなく、監督ご自身のワンちゃんなのだそう。とってもよくがんばりました!! 映画を観た後に「面白かったとこがあるけど思い出せない~」のようなことがありますがご心配なく、脚本が完全掲載されているという超特大親切仕様なパンフレット(¥900)もございますので!売店に寄るのもお忘れなきよう~!!
失って気づくこと。
結婚を夢見焦る、婚活パーティーで男を探す三十路手前女子、永田遥の話。
「結婚に恋愛は必要なのか」をテーマに4組のカップルで見せる群像劇。
男女3組のカップルと男同士のカップル1組で見せる本作だけど、共通してるのは“失って気づく”“いなくなって気づく”と見せるなか。
バケツに顔突っ込んで息止め3分ちょっとカウントするマザコンでお菓子作りが得意な武志君、何やってんだ武志?何て思って観てると、気になる女性のパンツ見たさに水が溜まる排水溝に潜ってその為のカウント?!で笑えたし。
ラストで武志の得意が発揮された救出の伏線と、武志のあんな姿が意外と刺さりで、相手美月ちゃんのドSな感じは嫌いじゃない!(笑)
メインのカップルでもある結婚に焦る遥と、女とは遊びな一輝エピソードは、ちょっとカッコつけな一輝が鼻に付くなんて思ったけれど、ストーリーが進むにつれ意外といい奴な一輝で、最終的にうまく収まって良かったねって感じでした。
個人的には武志と美月エピソードが一番良かった。
恋愛と結婚は別モノ?
本作の岡元雄作監督が実際に婚活したリアルな教訓を活かして描かれる、個性豊かな4組のキャラクターたちが繰り広げる婚活ロマンティックコメディーは、恰も婚活版の「ラブ・アクチュアリー」といった感じで物語が展開していく。 主演は「青の帰り道」の 秋月三佳さんと「ナポレオンと私」の濱 正悟さん、このW主演の2人以外に、「映画 としまえん」等に主演の 北原里英さん、芹澤興人さん、秋山ゆずき さん、野島健矢さんや、辻川慶治さん、古澤芽衣さん、粟森 涼さん、中川知香さん、河野通晃さん、高木 公佑さん、市原朋彦さん、土井康平さんなど、魅力的なキャストが多数出演して繰り広げる恋愛群像劇になっている。 男女を問わず、アラサーともなれば結婚を意識するもの。 ところが、昨今は中々結婚が出来ない人がいて、「婚活難民」と言われたりする。 では何故、結婚出来ないかというと、理想が高かったりすることもあるが、やはり恋をしたい人が多いから。 でも恋愛結婚の離婚率は40%、お見合結婚の離婚率10%であり、恋愛感情を抜きにした方が長続きしているというデータがある。 本作は、「恋愛と結婚は別モノなのか?」「「結婚に恋愛は必要なの?」というテーマを掲げ、登場人物たちと共に我々も、笑い溢れるエピソードを通して、改めて結婚や結婚生活について見詰め直させてくれます。
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