「ぬるま湯」ヴィレッジ なつさんの映画レビュー(感想・評価)
ぬるま湯
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私は都会でもなく村でもない所に住んで居たので、村おこしの重要性をあまり感じることができないので、村にお住みの方には大変申し訳ない。
カンタンの枕はまさにミサキだなと…
厳しい外で精神を病み、村へ帰り都会とは違いイキイキとPRに勤しむ。
企画の主役をユウに抜擢し、雨の中追いかけ「送ってくれ」渡したい物がある、ユウくんは辛かったんだよねと囁き身体を捧げる。女としては少々あざとい…てか、かなり。
彼女にとって楽しく仕事ができ、且つ幼馴染の下を向いていたユウの支えになることは自分への自信や必要とされる優越感に満ちた出来事だと思う。
そして煽るだけ煽って(あんな押し倒られやすい所に座ってはならない)ギャアギャア叫んで刺殺。
悲劇のヒロイン爆誕。
それを守るしかないユウ。
彼女により、殴られ、母の借金を背負い、産廃の後処理をする仄暗い生活から一転して明るい外の世界へとひと時の生活を始めるユウ。
彼もまた爆発する心を枕に叫ぶことをやめ、表面に叫ぶ。
村のしがらみが強くて出てもないのに出られたと勘違いユウとミサキに少々苛立ちを感じた。
常に背負うのは町のシンボルマーク。
ユウの後輩のパッキンの青年。
殴られる順番が回ってきたと苦笑いし、警察に捕まった時も笑顔を向ける彼。
正しいことをしようとしたコーイチ。
助けるべきものを間違えた青年の王様時代はゆっくりと陥落していく。
三兄弟の母は寝たきりで言葉は発さずとも、全てを見つめる眼差しが素晴らしかった。
カンタンの夢の陥落を謳う2人のうた。
序盤でユウの聞いた穴のシューシューと言う音。
それは火を放ち歩く彼の音。
カンタンの夢をあまりにもなぞり過ぎな感があり、結末が分かりやすかったかな。
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