「弟は見た。」ヴィレッジ はるたろうさんの映画レビュー(感想・評価)
弟は見た。
潔いタイトルだけど、ここに引っ張られてストーリーの核心がブレた気がする。
小さな村で殺人犯の息子として生きる青年。犯罪行為が行われている村の巨大ゴミ処理施設。やがて呪いのように狂いだし、暴走してゆく人々。興味深い内容だけど、何かと粗い。そもそもあの母子がなぜ村に留まってるのかが疑問過ぎる。普通はあの時点で出るよね。それに何の観光資源もない狭い村がテレビで紹介されたからってあんな人気スポットになるのも流石に無理がある。
ただ能面に関しては私はこの使い方はうまいと思った。欲と罪にまみれた閉鎖的な村。誰もが持ってる二面性をあの不気味な面で隠すように生きる村人。誰にも悟られないように。やっぱ最後のワンショットは能面着けててほしかった。むしろ振り返った瞬間着けてないんかーいってなった。
キャストも豪華ですが、なんといっても木野花がすごい存在感!最初あれ?木野花?いや、違うよな…え?やっぱ木野花?!ってなった。
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