劇場公開日 2026年1月23日

黒の牛のレビュー・感想・評価

全12件を表示

3.5見所はタイトルどおり牛の黒さ

2026年1月28日
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鑑賞方法:映画館

 一応、「十牛図」をモチーフに、山を追われた男が牛を飼うことによって里での生活に適応していく…というストーリーは存在するが、ほとんど台詞もなく、イメージビデオに近い。冒頭と結末以外はモノクロで描かれるなかで、一頭の牛の威厳さえ感じるような佇まい、重量感ある「黒さ」が画面を支配している。

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sugsyu

3.0秀作と凡作の間

2026年1月27日
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よく撮られてはいるが、よく考えられてはいない。

ベターな映画ではあるが、スペシャルな映画ではない。

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ペーニャ

4.5心に染みるいい時間でした

2026年1月26日
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鑑賞方法:映画館

知的

癒される

語彙が追いつきませんw
心に染みるいい時間でした

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HIROKICHI2

4.0草木国土悉皆成仏。

2026年1月26日
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鑑賞方法:映画館

禅の教え『十牛図』をなぞるように展開する物語。およそ正方形のスクリーンにモノクロ。ほぼ言葉を発せぬ主人公は山の民。難解さを感じながらも、主人公と牛のやり取りに目が離せない。牛は牛であり牛でないような。もしかしたら牛は自分なのではないかとか(実際、十牛図ではそう説くが)。
上映後トークショー、蔦監督と李康生。41歳の若さで極上の映像美と禅の世界の見事な融合を見せる監督のこだわりは、パンフレットにある「山水画」という言葉で腑に落ちた。主人公「私」役の李康生は台湾人。「私」はほぼ言葉を発せず。山の民とあり、監督もサンカ、木地師であると言っていたのが納得できた。里人と獣の中間に存在する生き物というか、まだ文明を得ていない未開の民というか。だからこそ、人間臭い物欲などとは遠い存在に思えるのだろう。その存在感を、李康生という役者を起用することでスクリーンから醸し出ていたのは見事なキャスティングだと思った。また彼はこの撮影の機会に座禅も学んだといい、その佇まいはその雰囲気があった。
牛を失ったことに悲しみ暮れるのではなく、それを自然の成り行きのことのように受け止める「私」。更にその「私」さえも去った、「猿の惑星」のオマージュのような無の境地のラストを、監督は「新しい循環の一部」という。その一言で、それまでなんだか理解が追い付かなかった場面などすべてが解けたような気分になった。
ついでながら、デコ回しの三番叟が登場するのはさすが徳島と思えたし、その人形遣いたちの社会的立場を考えれば、「私」に通じるものがあると思えた。そして、牛のふくよのプロフィールにほっこり。幸せな牛だと思う。(詳細はパンフで)

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栗太郎

5.0緞帳が下りたら街へ出よう。

2026年1月26日
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十牛図は、禅僧廓庵が描いた、悟りへ至る禅の修行行程を描いたもの。この十牛図を映画として構築していった作品だ。禅の哲学的な題材を、淡々と理詰めのようにモノクロームで描いていくさまは、この1月に惜しくも逝去したハンガリーの巨匠タル・ベーラ監督作品を彷彿とさせる。『ニーチェの馬』の農夫と死んでしまう馬の物語を連想させる。クライマックスはカラーの70ミリフィルムで壮大に表現された、果てしなき海と大噴火する海底火山。『ヴェルクマイスター・ハーモニー』でダイナミックに登場したクジラを連想させる、これまであった状況を圧倒的に突破させる、映画的象徴である。

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t2law

2.5美しく、力強く、魂を引き込まれる風景だったけど、意識を維持することができませんでした。

2026年1月25日
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鑑賞方法:映画館

難しい

驚く

ドキドキ

十牛図。
言葉は知っていましたが、第6図以降が元々分からなさすぎて、解けるかと思い鑑賞しました。
いや、解りません。
はい、夢と現を彷徨いながら鑑賞いたしました。

でも…
危ういバランスの石、なんだか奥の方で爆発してるもの、骨と花、水辺の縁側、意味不明なエロチックなシーン…
緩やかな進行の中に突然息を呑むシーンが挿まれてハッとなる瞬間が印象的でした。
そして、何よりも何処でロケをしたのかという絶景に出会えただけでも劇場に足を運んだ価値があったというものです。

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さとうきび

4.0語られない世界を見つめる

2026年1月25日
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物語らしい物語をほとんど持たず、ただ映像と時間、そして存在そのものをカメラの前に差し出す作品だ。白黒の画面に映し出されるのは、説明も感情の誘導も拒んだ、極端にミニマルな世界であり、その沈黙が観客に強い緊張感を強いる。
人間と牛が同じフレームの中に置かれることで、生と労働、支配と従属といった関係性が、言葉を介さずに浮かび上がってくる。牛は象徴として強く機能しながらも、決して寓話的に整理されることはなく、あくまで「そこにいる存在」として映され続ける。その態度が、本作を単なる象徴映画に落とし込まない。
タイトルである「黒の牛」は、明確な意味を与えられることはない。だがその曖昧さこそが、この作品の核心であり、人間中心の解釈を拒む姿勢そのものを象徴しているように思える。理解するよりも、耐えるように観る映画であり、その体験は確実に観る者の身体に残る。

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画面の旅人

4.0かなり際立った世界観の具現化 IMAXで観たかったかも

2026年1月24日
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鑑賞方法:映画館

面白かった。蔦監督の映画は日本映画とかどこそこ映画とかいう範疇を大体超えてる。東アジアをちゃんぽんにして越境してついでに時代も。

ツァイ・ミンリャン映画のリー・カンション主演の日本の時代劇にして「牛」の映画。(音楽は坂本龍一がチョロっと)。そしてほぼ白黒の撮影が素晴らしい。全編に渡って水墨画のような霧と太陽と雨。普通の日本映画にはないような雨量の雨が降り注ぎ、雷鳴が映り込む。
エンドロールを見て65ミリフィルムも使われてることを知って驚いた。

にしても画面に牛が現れてから魅力、自然の中に現れる水田という構築物と牛の組み合わせ。家の中にいる牛。田中泯が出てきてからの映画の締まり具合。

全10章に分かれているので各章とも禅問答を繰り広げてる気になる。これを他人に伝えるに、主題が今村昌平っぽくなりそうでもそうならず、2001年宇宙の旅っぽい感じもするけどそうでもなく、タルコフスキー的、ソクーロフ的、パラジャーノフ的、アンゲロプロス的、というのか。

でも今時時代劇で、当時の日本で撮られた写真の中にしか見たことのないガリガリで汚い日本人たちとかよく集めたな、と思う。あ、写真撮影のシーンはよかったな。何も説明はないけれど、そんなものの集合体としての映画が際立っていた。音も良かった。一日に牛の映画とヒグマの映画を連続で観た。

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ONI

黒毛和牛の運命や如何に

2026年1月24日
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鑑賞方法:その他、映画館

新宿 K's cinemaで『黒の牛』+上映後舞台挨拶(登壇者:リー・カンション/須森隆文/蔦哲一朗監督 各氏)鑑賞。悟りへの10段階を描いた"十牛図"がモチーフの"動く水墨画" "見る禅問答"とでも言うべき作品。美しくて哲学的な映像が心地よく眠りに誘う。入場者特典のステッカーは「第一 尋牛」でした♪ #10

(2026.01.24.)
劇場を出て俗社会に還ってきた私。浅草向島 牛嶋神社・神楽殿で『黒の牛(アート版)』鑑賞。15分の短編ながら主演女優ふくよ の名演が光る。相手役のリー・カンション氏はその女優の機嫌を損ねないように、だいぶ気を使ったらしいッス。#11

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はにわさん in 2026

5.0意味不明の1、2を頑張れば面白いかも─

2026年1月23日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

難しい

刺激的な始まりから、しばらく経って、これはヤバいかも、絶対寝るやつ!と思ったのですが、黒の牛が登場するとめっちゃ面白くて、それから終盤の超絶映像までずっと見入りました。
全体的に絵は素晴らしいと思いました。内容が結構難解に思えてしまうため、重いアート系の映画だとレッテルを貼ってしまいかねませんが、牛との絡みとか自然との関わりなんかで十分やわらかい頭で堪能できる作品だと思います。といっても、自分には色々と理解不能なところが⋯でも意味不明でも結構咀嚼できた気がします。
欲を言えば、とてつもなくデカい画面で見たかったです。。せっかくの映像なので─。それぐらい絵は優れていたと思います。

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SH

3.5十牛図の現代的解釈を綴る

2026年1月23日
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鑑賞方法:映画館
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ボブす

5.0絵画的

2025年11月25日
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鑑賞方法:その他、試写会、映画館

知的

くまもと復興映画祭2025にて鑑賞させていただきました。
殆どの場面で白黒でセリフもあまりない、よく言えば絵画的な、悪く言えばストーリーの面白さはない映画です。
ストーリーを見るのではなく、画面の映像美や、囲炉裏の火や土を踏みこむ音などの自然音を楽しむ映画なのかなと思いました。
正直あまりこういったタイプの映画は鑑賞したことがなかったのですが、たまにはこういう映画も悪くないなと思いました。

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トミータ