天間荘の三姉妹のレビュー・感想・評価
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撮り方が。。
原作うろ覚え。
のんは大好きですが、何度かあった「ええっ!?」と驚く(いつも通りの)演技が今作ではやや過剰に感じた。
ただ、大きな事件もなく心変わりする周囲の人間に説得力を与えていたのは、のんの放つ無垢性に他なりません。
釈由美子のイズコも好きでしたが、ビジュアル的には柴咲コウでハマってましたね。
しかし、全体的には残念な仕上がり。
海咲を削ったり、優那のヤンデレをなくしたりといった脚本面は構わない。
しかし演出、カット割、アングル、撮影処理、そして何よりCGが壊滅的。
自主製作映画のような画づくりに失笑してしまった。
撮り方で名優の演技すらここまでチープに見えるのかと驚きます。
原作は全4巻と映画化しやすそうなボリュームですが、2時間半の中でも人物描写が浅かったような。
オリジナルを交えつつ連ドラでやった方がよかったように思う。
勿論、監督は交代で。
人を元気づけたり幸せな気持ちにする天賦の才
この間の土曜日出勤の振替休日
平日昼間はどうも家にいづらく映画を観ようかと
明日はファーストデイだし 水曜日も安い日だっけかと
気付いたのは予約した後だった
生島ヒロシのラジオに監督が出ていて
本作の制作エピソードを知る
原作者との関係とか監督の出自とか
高校の授業中に突然映画監督になると言い放って
退学したのだとか 生島ヒロシが食いついていた
で本作 いやぁよかった
漫画原作モノはこれまであまり良い結果がなく
今回も満点を回避すべく粗探しをしたのだが
粗を上回る涙となってしまった
泣かせようとしてるんだろうとわかりつつ泣いてしまった
一応粗を列挙すると
・主題歌含む過剰な音楽
・三田佳子の昔はとよた真帆?
・ラストの予定調和 など
この監督も食べるシーンをちゃんと描ける人だ
宴会シーンはホントに楽しいのだが
その後の別れを知っているから物悲しさと裏腹で切ない
走馬燈ってきっとこういう物だろうなと思えたり
水族館の館長の息子とか柳葉敏郎とか
あれっ?と思うことが後から分かるのも気持ちよかった
共演陣素晴らしい
・三田佳子 彼女のリアル人生も思ってしまった
・柳葉敏郎 息子に先立たれたオヤジの悲哀
・自殺を図った問題児
大河ドラマで頼家の側室を演じてたコか 仙台出身とか
この間の土曜日出勤の日は頼家の映画を観たのだった
・寺島しのぶの貫禄
・大島優子 門脇麦 高良健吾 永瀬正敏 中村雅俊
・柴咲コウのガイド役
で のんちゃん
雑巾がけのシーンとか魚をおろすシーンとか
何とも幸せな気持ちになった
あまちゃんと地続きみたいな役どころでもありはまり役
決してうまい役者だとは思わないのだが
人を元気づけたり幸せな気持ちにする天賦の才がある
何といっても
最後のシーンの笑顔は史上最高に美しく清々しく神々しかった
10月最終日いい振替休日だった 1900円惜しくない
この世は美しき世界である。納得!
ストーリーは、生きることに疲れ、臨死しているヒロインたちが、現世と天上界の間にある天間荘という旅館に滞在し、東日本大震災で亡くなった人たちの魂に遭遇して、人生を学び直して、現世に戻るというものです。一見難しそうに見えましたが、最後には東日本大震災への追悼であることを深く理解した時、思わず涙がこぼれました。のん、三田佳子、山谷などは悲惨な人生があって、死にかけてこの天間荘にやってきましたが、お互いが触発しあって、人間的な成長をします。その核になるのは、ポジティブなのんなのです。のんにとっては、すでに亡くなっている姉妹との別れはとても辛いものですが、ラストには晴れがましく、全ての家族の思い出を心に秘め、前進を開始します。そのラストシーンの美しさは、言葉に言い尽くせないほど輝いていました。そしてその物語をさらに仕上げたのは、玉置浩二と絢香の楽曲でした。心から感動しました。途中、人生に対する恨みや憎しみや不平不満を爆発させるシーンも多かったのですが、全てがクリアになって、現世は本当は完璧な美しき世界であるという結末に完敗です。私たちは生まれ変わるというのは義務ですが、現世において精一杯楽しく生きて、来世もまた潔く楽しく生きていきたいと思わせてくれた素敵な作品でした。追記 大島優子綺麗。門脇理知的。のん自然体が美しい。三田貫禄ある老い方でした。
もったいない
震災がテーマということもあってか友情出演が多く、とにかくキャストが豪華。
これが一番の見どころなのかもしれない。
のんは久しぶりに見たけどこういう舌足らずなしゃべり方しかできないのかな。
これだと演技の幅が狭くなるような気も。
さて、総評すると設定がガバガバの朝令暮改。
無駄なシーンが多くて長いし特殊効果やCGがチープで見ててつらくなる。
冒頭はわくわくして見ていたのだけど、だんだんこれはおかしいぞと思い始める。
かなえのラブシーンは完全に蛇足。
演出上不要であるし、これのせいで子供に見せにくくなるだけ。全カットでよい。
震災のシーンも不要。こんな直接的な表現がなくても話は分かる。
映像だって揺れてるように見えないし津波も表現できていない。
最後たまえが現世に向かってダイブするが、このシーン自体要らない上に落下姿勢の汚さがひどい。スカイダイビングなのかしらないが膝が曲がっていてみっともない。
そもそもスカイダイビングじゃないんだし。
脚本についても、絵描きの子は自分で帰ると決めたのになぜかいつまでも帰らない婆さんに怒られるなどおかしなところがいくつもある。
柴咲コウはこの世界が帰るか成仏するかを決める場所だと言っていたのに対象者は3人しかいなかったとか後付けもいいところ。
さらにはたまえについては帰ることに勝手に柴咲が決めてしまっている。
たまえだけ記憶が保たれることになってたのもなんでなのか。
数千人は居るかと思われた住民たちも実は水族館に集まって旅館に泊まれる人数しか居なかったんかいとか。
絵描きがまだ入院しているのに交通事故で瀕死のたまえが全快してて病室に乗り込んでくるのもおかしすぎる。
役者は豪華だしところどころでジーンとくる台詞もあるのだが、とにかく映画として完成されておらず、完全に駄作になってしまっている。もったいない。
尺が無駄に長いのでまだ終わらんのかとずっと思ってた。
最後まで見るのが苦痛。
再編集を希望します。
いっぺん、しんでみる?
生と死の狭間で
天界と現世の間にある三ツ瀬に、天間荘、という旅館があり、そこの若女将が天間のぞみで、妹のかなえはイルカのトレーナー、母親の恵子は旅館の大女将だった。ある日、イズコが小川たまえという少女を天間荘に連れてきた。たまえはのぞみとかなえの母親違いの妹で、交通事故で臨死状態だった。イズコはたまえに、現世へ戻って生きるか天界へ旅立つか決断ができるまで天間荘で過ごすように、と言った。天間荘に来てたまえは人生で初めて家族に接し・・・てな話。
大島優子のドアップで始まり、久々に彼女を見たから、誰これ?なんて思ってたら、門脇麦や寺島しのぶや柴咲コウやのんが登場し、豪華な女優陣だなぁ、って引き込まれた。
三姉妹の名前は、欽どこ、のパクリか、って思ったが、まぁいいか。
ストーリーは三途の川みたいな三ツ瀬という場所でそのまま死ぬのか生きるのか、本人に考える時間を与える、というところかな。
この設定は悪くなかった。
大津波が天間荘を含む街を飲み込み、多くの人が亡くなったという事は、東日本大震災を絡めてるんだな、とわかる。
本作の観客がロケ地巡りなどで、東北の復興に寄与できれば良いな、って思った。
生と死の狭間で魂が天にまだ登れない時を表してるファンタジーなんだとわかるまで時間がかかったが、そこが狙いなのかも。
のんが出るとなんかほんかわして観てて楽しい。
寺島しのぶの酒浸り大女将もさすがだった。
生死の境から生還すると、前向きに生きていける、生きる勇気を与えてくれるような作品。
面白かった。
健全地獄少女
地獄少女から毒抜いたらこんな感じって感じの話でした。
所々、?なところもありましたが、
基本的に良いお話。
?なところは2つ。
1.イルカショー失敗で笑った客に寺島しのぶが説教。なんやかんやあって寺島しのぶ無双。町民昇天。一掃。
2.終盤、現世に戻って記憶が微かしかない金髪。のんに言われるがままイルカショーに連れて行かれ、イルカショー観て涙。いやいやいや、、。
3月に脳出血で倒れて以来、久しぶりに映画館で観た映画です。 久々の...
3月に脳出血で倒れて以来、久しぶりに映画館で観た映画です。
久々の映画館なので、何を観るか迷ったんですけど、主演がのんなのと、時間がちょうど合ったのでこの作品にしました。
で、第一印象ですけど、やっぱりのんは良いなぁと思いました。
何が良いのかというと、まっすぐで嘘がなくて、ピュアな感じがするところです。理由は分からないんですけど、何かのんって裏表がないように見えるんですよね。透明感があるというか、無垢というか、処女性(たまに童貞感)があるというか。
本当ならもっとイメージ悪くてもおかしくないんですよ。前の芸名が使えなくなって改名して、テレビにもあまり出てないと思うので。ところがいまだにこうして映画の主演やCMに起用されている。
たぶん映画業界や広告業界の人たちも、同じように感じているんじゃないかなぁ?
朝ドラ観ないので知らないんですが、いまだに『あまちゃん』のイメージが強いのかもしれません。
で、のんに限らず、キャスティングがとても良かったと思います。大島優子や門脇麦、三田佳子とかも、役柄と役者のイメージが合っていると感じました。
この映画の舞台は、あの世とこの世のはざまにある三ツ瀬という町です。といっても現世と何ら変わりません。まるで現実の世界をそのまま切り抜いたように、住民たちは我々と同じように生活を営んでいるのです。ただ、現実世界と異なるのは、ここに暮らしているのが、亡くなった人や生死の境にいる人たちだということだけです。
なぜこのような舞台が設定されたのかというと、この物語が東日本大震災をモチーフにしているからです。あの時、津波に飲み込まれた町自体を舞台としたのです。
そしてこの町に主人公のたまえがやってきます。たまえは最終的に現世に戻るのですが、その時、震災で亡くなった人たちの家族へのメッセージを持ち帰ります。そうして死者と生者の橋渡し役を務めるのです。
たまえは、橋渡し役となるにあたって、父親から死んだ人は生きている人の心の中で生きつづけるのだと教えられます。
しかしそれが僕には説教くさいと感じられました。
「生きている人の心の中で生きつづける」という概念自体は良いんです。問題は伝え方です。この作品の全般的な傾向として、大事なことがすべてセリフで表現されているというのがあって、そこが残念でした。
テーマをセリフで説明するのなら、論文を書くなり演説をするなりすれば良い。僕も脚本の勉強をしているとき、よく言われました。
映画の表現方法はセリフだけではありません。登場人物の表情や行動、場面、ストーリー展開、舞台、設定、音楽、効果音、映像……これらを駆使して表現するメディアです。
なのでセリフで主人公に直接伝えるのではなく、「亡くなった人の思いや意識は生きている人の心の中に存在しつづけるのだな」ということが、映画全編を通して感じられるように作るべきです。
また、この作品では、登場人物のキャラクターもセリフで語られます。
例えばたまえの姉ののぞみは、正義感が強く真面目な性格なのですが、実は表面的に取りつくろっているだけの人物です。で、そのキャラクター自体はそれで良いのですが、それを他の人物がずばりセリフで言っちゃうのです。でも言われないと普通に良い人に見えるから、セリフで言わせたんだなと思いました。
また、のぞみの母親の恵子は、旅館の客にもズケズケとものを言う人物で、口から出てくるのは悪態ばかりという設定なのですが、珍しく人を褒めるシーンがあります。そこでキャラクターがブレているなぁと思いながら観ていたら、本人が「キャラ変わっちまってるじゃないか」と自分で言っちゃうのです。これは興醒めでした。
テーマをセリフで説明しない方が良いのと同様、キャラクターだってセリフで言っちゃいけないわけではないのですが、まだどんな人物なのか分からないうちに先手を打つように「あんたは表面的だ」などと言わせて、観客にインプットさせてからドラマを描いていったり、不自然になったところですかさず「キャラが変わってる」と自らつっこみ、観客につっこませないようにしたりするのはズルいというか、下手くそだな〜と思ってしまいます。
これもセリフで説明するんじゃなくて、物語が進んでいく中で自然に分かるように描くべきです。
あともう一つ気になったことがあって、それは世界観の作りこみが甘いということです。
先ほどこの映画の舞台は、あの世とこの世のはざまにある三ツ瀬という町だと書きましたが、その三ツ瀬には天間荘という旅館があります。天間荘には現世で死に瀕している人がやってきます。そしてしばらくここで生活をし、最終的に天国に行くか現世に戻るかを自分で決めるのです。
たまえも交通事故で生死の境をさまよっていて、イズコという謎の女性に連れられて天間荘にやってきます。また、たまえが来る前から玲子という偏屈なおばあさんが泊まっていて、後半には優那という現世に絶望した若い女性が訪れます。
問題は天間荘にやってくる人はどういう基準で選ばれているのかということです。毎日世界中でたくさんの人が亡くなっているはずです。なのに天間荘にやってきたのが3人だけなのはなぜ?
この問いに対する答えは絶対に用意しておかなければならないものだと考えます。じゃないとストーリーの都合になってしまうので。
世界観に関してはもう一つ気になることがあります。
それは、たまえだけ走馬灯を見ないことです。天間荘にやってきた生死の境にいる人には灯篭が与えられます。その灯籠は走馬灯で、火をつけるとその人の人生を見ることができます。天間荘に泊まっている人は走馬灯を見て、現世に戻るか天国に行くかを選ぶのです。
もちろん玲子と優那は走馬灯を見ます。その上で決断をします。しかしたまえは見ませんでした。というか設定が無視されていました。
世界観というのはルールを決めることです。ルールというのは制約です。「この映画はこういうルールでやりますよ」というお客さんとの約束です。ルールがなければ秩序がなくなり、リアリティが失われ、何でもありの世界になってしまいます。世界観のルールは必ず守られなければなりません。
ウルトラマンだって、3分しか地球上で活動できないというルールは守られなければなりません。この怪獣の時だけ5分戦えるという例外を作ってしまうのは、観客に対する裏切りです。お客さんとの約束を破ったことになります。それは作り手として誠実な行為とはいえません。
以上がこの映画を観た僕の感想です。言いたいことは大きく3つに分類できます。
・のんが魅力的だしキャスティングが良いよね。
・テーマやキャラクターをセリフで説明しないでよ。
・ちゃんと世界観=ルールを作りこんでよ。
もしかしたら原作ではセリフでテーマやキャラクターの説明なんてしていないし、世界観も見事に作りこまれ、きちんとルールが守られているのかもしれません。
また、世界観に関しては映画の中でもちゃんと描かれていたのに僕が見落としただけかもしれません。だとしたらすみません。
のんという役者、ノー年齢な。
「あまちゃん」という朝ドラのの数ある魅力のうちの上位に間違いなくあるのが当時10代だった能年玲奈の魅力だ。その後の不幸な経緯で貴重な20代のキャリア形成は満足に進められたとは言えない。あるドラマで代役になったと言われた女優が大きく花開く中、本人はサブカル的な出方のみとなった期間がある。しかしアラサーとも言える昨今の露出増加は、やはり「のん」の魅力が唯一無二のものだからだろう。そんな「のん」の、先週の「さかなのこ」に続き本作を鑑賞。アラサーながら、その疑いを挾ませない真っ黒い目にまたもやられる。ラストカットも彼女ならではの止め絵だ。
関係ないが2作同時公開でどちらもウエットスーツを着用、まさかのウエット女優拝命となった。
作品として傑作とまで言えないと思うが、スジのフローにやられてラスト数十分はボロボロ涙が止まらなかった。3時間に迫る上映時間、終わってみればいくつものうねりの連続で、長いという印象はない。
鎮魂〜美しき世界
若女将として天間荘を切り盛りする長女のぞみ( 大島優子さん )、共に暮らす次女かなえ( 門脇麦さん )、大女将の母( 寺島しのぶさん )、彼女達が暮らす世界が存在する理由が徐々に明らかに…。
一馬の父親( 柳葉敏郎さん )が亡くした息子を想う姿が切なく涙を誘う。
たまえ( のんさん )の天真爛漫さが、生命の持つ力強さを感じさせる。
エンドロールで流れた玉置浩二さんと綾香さんの美しい歌声が沁みた。
映画館での鑑賞
とても興味深い世界、ちょっと違和感はあるけど、伝えたいことはよくわかる😊
地上と天界の間にある「三ツ瀬」という不思議な世界の物語。
もしかしたら、こんな世界があるかもしれないと思うけど、この映画のような世界はちょっと違う気がする😨
なぜなら、三ツ瀬があまりにも幸せ過ぎて、こんなに居心地が良ければ、誰も旅立とうとしないし、旅立ちたくないだろうなと…(^^;
私には、こういう世界がもしあったとしても、自分の意思で旅立つというのではなく、強制的に旅立たされるか、或いは何らかの理由で追い出されてしまうんじゃないかなと思ってしまう😅
それはさておき、この映画では、のんちゃん演じるたまえの感覚が、視聴者の感覚と同じで、三ツ瀬の世界は現実の世界と変わらず、現世にいるように思える。
死んだはずの人達がこんなに元気そうに暮らしているなら、このままでいいと思うのもごく自然の感覚、なのにいつかこの世界も終わってしまうと告げられる😓
それも、強制的に終わるのかなと思っていたら、そうではなく、自分達の意思で旅立つ決意をしているところに違和感を感じる😨
終わるときまで待っていたらいいのに、あえて自ら旅立つなんてことをするだろうか⁉️
でも、この映画でよかったなと思えたのは、たまえが現実世界に戻ってからの生き様かな😋
残された者達は、死んだ人達の思いを背負って生きているんだというくだりは、大震災なんかで家族や友人を失くされた方への心強いメッセージになるだろうし、自分自身に対しても、生きる意味=「生きがい」を教えてもらった気がする🌠
いずれにせよ、この世に生きている者達は、いろんな人達の思いを背負って生きているんだから、その思いに答えるような生き方をしなさいよ、というメッセージを感じさせてくれる映画かな…と‼️
せめて作品の中だけでも…。
出演の3人以外にも
寺島しのぶ、高良健吾、永瀬正敏など
キャストが魅力的だったので劇場へ。
以前の北村龍平監督作品とは異なる
穏やかでストレートなドラマ。
ありがちなエピソードに
少し物足りなさを感じていると…。
後半ある事実が明かされ印象に変化が。
この作品はあの災害で
さよならを言えず逝ってしまった人達への
鎮魂歌でもあるのだと感じました。
せめて作品の中だけでも
さよならを言わせてあげたい…。
お行きなさい!
あの決めゼリフ、どっかで聞いた事ある…釈由美子のヤツや~ん…と思ってましたが、オリジナルのスピンオフが原作やったんですね♪
いつも通り元気いっぱい、のんちゃんだけが浮いてると思ったんですが、1人だけまだ生きてる設定だからこそのキャラやと分かり、納得がいきました。
あの世とこの世の狭間の世界だから天間荘~、なるほど!
ラストの熱いメッセージも受け取りました。
エンディングテーマ曲、良すぎるでしょう!?
観たばかりの貞子DXとも共有出来そうな監督からのメッセージ、貞子DXの評価点も上げようかと…いや、それはそれとして、このままでよろしくお願いします💦
10年以上を経て。
おそらくあの日から10年以上経ったので作れた映画、そろそろ気持ちを落ち着かせて何かしら区切りとするきっかけのためにも、作っておかなければならなかったテーマの映画なのかな、と思いました。
柴咲コウさんが
「お逝きなさい」あるいは
「お行きなさい」と言った時、
真っ先に釈由美子さんの昔のドラマを思い出しました。
臨死の人だけが立ち寄れる場所なら、今後の判断をするために数日の猶予が与えられるのは分かるけど、
一瞬で亡くなってしまっても、
天国へゆく決心がつくまで本当にこんな世界があるのかな、あるならいいなと思いました。
当初は「生死の境を彷徨ってる人だけ」が行く場所かと思っていたので、旅館の大女将も若女将もすぐ下の妹も、何故同時にこの世界にいるんだろう?と疑問でしたが、
物語が進むに連れて理由が分かりました。
寺島しのぶさん、やはりいい味を出してました。。流石の演技。また三田佳子さんも色んな人生経験をした客人として、今更ながら存在感ありました。
震災の津波で実際に家族を失った方には、つらい映画なのか、それとも気持ちに寄り添ってくれる、少しでも救われる映画なのか、それは当事者の方一人ひとりの受け止め方なのでなんとも言えませんが、
「人は死んでしまってもそこで終わりじゃない」という言葉には救われました。私も、これからも忘れずにいようと思いました。
のんさん、良い演技でした。のんさんにまた俳優の仕事が戻ってきて良かったです。これからの作品も期待しています。
奇跡のファミリー(天間恵子一家?)
原作の世界、そして震災関連のストーリーだと知っていたので
違和感はなく素直に最後まで楽しめました
原作の世界が苦手な方でも大丈夫だとは思いますが
のぞみさんのアップからスタートして冒頭数分
主人公の登場を待たずに傑作です
シリアスな中に笑える場面も多く
主要キャストの個性もしっかり反映されている感じです
皆さん演技が自然体で違和感なし
キャスティングの妙ってやつですか
もちろんイズコはイズコらしくするしかないのですが
そしてこの5人家族は奇跡かと
「天間恵子一家」ホームドラマで続編ありとか
あるいは朝ドラとか
皆さん多忙で無理でしょうが
終盤それぞれの旅立ちがあり、たまえさんは生きていきます
選択したのではなく、生かされたのですね
そして本編は心地良い余韻を残して終わります
ラストカットは秀逸です
あえてひとつだけ
素晴らしい主題歌だと思います
ただ、余韻たっぷりで本編が終わったあとに流れる楽曲としては、強すぎると感じました
あくまで主役は物語なので
(上手く言えなくてすいません)
アレンジに少し工夫があればもっと良かったかなって感じです
公開初日に友人と見て 翌日も 家内と見て 公開2日で2回も見てしま...
公開初日に友人と見て
翌日も 家内と見て 公開2日で2回も見てしまいました!!
原作の「天間荘の三姉妹」の世界観を映像でどのように見せてくれるのか?
大きな期待を持っての鑑賞でした。
まず キャストにおいては 長女のぞみ役の大島優子、次女 かなえの門脇 麦 そして 主役の小川たまえ役の のんちゃんの配役は原作のイメージをそのまま映画の画面に連れてきたようでぴったりでした。そして 宿泊客の財前玲子役の三田佳子はさすがに びっくり よくぞ原作の世界観をここまで出した!!と拍手でした。
大女将の天間恵子役の寺島しのぶにおいては たしかにこんな演出もあるのだろうな? と感じさせてくれる配役でしたが 原作者の高橋ツトム氏は のんが演じたNHKのあまちゃんを見て 今回の主役 小川たまえをイメージ 下という点から見ると 天間恵子役は 渡辺えりあたりを連れてきた方がぴったりだったかもしれません。
お父さん役の 永瀬正敏 や 魚堂一馬役の高良健吾はまさにぴったりの配役でした。
さてストーリーの面で言えば 原作に描かれた 小川たまえが なぜ臨死状態に陥ったのかの導入部分が映画では割愛されていて このドラマを見る人においてたまえ自身の無垢な性格が見えてこないように感じました。
コンビニでバイトをしていて 万引きを見つけ 自転車で逃げる万引き犯人を走って追いかけて 交通事故に遭うという 物語の導入部分は たまえをを理解するうえで重要なファクターだと思うのですが この部分が表現されていないのはちょっと残念でした。
原作では イルカトレーナーとして もう一人 「海咲」という重要な役割を持ったキャラクターが登場するのですが この 海咲と 次女のかなえを融合させた脚本はこれも有りか・・・ と思わせる脚本でした。
天間荘という舞台となる旅館を 北海道の小樽にある 銀鱗荘でみせてくれたのには驚きでした。 天間荘が実在したのか? と感じさせてくれるロケ地は 下手なセットを建てるようなドラマとは異なり 天界と現世の境の場として魅力的な撮影地であったように思います。また三ツ瀬の街も 三ツ瀬水族館も 震災被災地の女川をはじめ 伊豆の下田などうまくロケ地を融合させて一つの街に見せかける演出は見事でした。
のぞみ女将と たまえと 財前玲子の絡みは原作の流れをうまく表現していましたが ストーリー全体の流れとしてはちょっと間延びした感もありました。
この物語において 優那という存在が 大きなキーポイントとなっていると思われるのですが、観客に優那のダークな精神的に病んだ部分が今一つ伝わらない演出が残念です。たまえと優那のもっとダークな関係性と 二人がなぜ現生に戻った時に和解できるのかといった部分の演出も欠けていたように思います。
ひとりぼっちだった たまえが 三ツ瀬の街に来て それまで会ったことも無かった腹違いの姉たちという 家族に出会う中で心が癒されていき イルカトレーナーになりたいという夢を抱き 一歩踏み出すという様は原作の世界観を表現しているように見えましたが、この物語の隠れた主役である タクトというイルカの存在が 三ツ瀬の街においても 次女のかなえにも見えて 現生に戻った時にも たまえと関係性をつくるという脚本は ちょっと原作の魅力を逸脱してるようにも思えてしまいます。
天界の三ツ瀬水族館でのたまえのイルカトレーナーデビューは失敗してしまうわけですが、この天界の三ツ瀬水族館でのたまえと演じるイルカは タクトではなかったはずで 現生に戻った時に 初めてタクトと本当の演技が完結できた たまえの姿を表現できていたらとちょっと残念です。
魚堂一馬(高良健吾)と父の魚堂源一(柳葉敏郎)との関係性や 水族館の館長、早乙女勝造と早乙女海斗の登場は 原作には無かった演出ですが、魚堂源一の存在を物語の中であれほど表現する必要があったのかは疑問です。
魚をさばく中で 一緒の店の中で魚堂一馬と 父の魚堂源一が一緒に魚をおろす演出には、二人が別々の時間を過ごしているはずなのに 震災で消え去ったはずの店の中で演じるシーンには矛盾を感じます。
映画で表現された演出において 極力 CGを使わずにフィルム処理で演出をしようという意図は判るのですが 多くの人がそのCG処理で投げかけている たまえが三ツ瀬の崖から飛び降りて 現生に戻るシーンは 確かに原作を表現すると映画のようなイメージなのかもしれませんが 原作には登場しなかった スカイハイシリーズの要のような 「恨みの門」をたまえにくぐらせていく脚本は ちょっと違うようにも思えます。そして 雲を切り裂いて現生に戻っていく様はあまりにもチープなCG処理であったと思います。
映画全体としては のんちゃんの演じるたまえの魅力はさすがと感じるし 姉妹役の大島優子をはじめ 門脇 麦などの絡みもすごく自然で魅力的でした。原作とは違った脚本に戸惑う点もありましたが たまえちゃんの のんちゃん、かなえちゃんの麦ちゃん、のぞみ役の優子はんを始め 寺島大おかみに 永瀬父ちゃん、みんな素敵でした。
勿論 中村(宝来料理長)や 宿泊客の 三田さん(財前)や 山谷さん(優那ちゃん) 魚堂一馬役の高良さんもいい味出していました。
現生に残された魚堂源一役の柳葉さん、早乙女海斗役の萩原さんも最高です。
へ~~~ あの人も出てるんだ・・・ とか
そこで こうなるのね??? とか
面白いストーリーでした
のんちゃん 麦ちゃんのイルカトレーナー 2週間ほどの特訓で あそこまで演じることができるのだ・・・・ と感心して驚かされました。
本当は のんちゃんの演技に 5点満点をつけたいところですが ちょっと予想していた原作のラストと違い そこで減点です。 原作の様に ラストシーンの場に 旅立っていった のぞみ、かなえ、大おかみ、お父さん、魚堂さんたち 天界での三ツ瀬な街で出会った人たちに 幻影の形でも良いから 見守っていたら 満点だったのですが・・・・
【”望み叶え給え!”生きていると辛い事があるが、大切な人を残して死する事の方が余程辛い。が、身は滅べども、大切な人の心の中で魂魄は永遠に生きるのである。命の大切さをファンタジックに描いた作品である。】
ー 日々、忙しき日々を送っていると、生を与えられた喜びを忘れがちではないだろうか。だが、この作品を鑑賞すると、“生の有難さ”を痛感する。-
◆感想
・死者が召される天国と、この世の間にある街、三ツ瀬の老舗旅館天間荘が舞台である。天間荘が、臨死状態になった人が自分の人生を振り返り、天に召される決意をするか、この世に留まるかを決める場所だという事が分かる。
ー 奇想天外な設定だが、大女将(寺島しのぶ)、若女将のぞみ(大島優子)、妹のかなえ(門脇麦)の確かな演技が、ファンタジックな世界観を支えている。-
・そこにやってきたのは、腹違いの妹たまえ(のん)であった。彼女は酒酔いトラックに轢かれたのだが、天間荘では持ち前の明るいキャラで、気難しい老女(三田佳子:最初、気づかず・・。)や、自殺を図った若い絵の好きな女性と交流を図って行く。
ー のんさんの明るさが、眩しい。-
・そして、観ているうちに、三ツ瀬があの未曽有の大震災の際に、津波に呑まれた街であることが分かって来る。
ー 人によっては、トラウマを呼び覚ますシーンが少しだけ描かれている。辛い・・。-
■三ツ瀬の町の人達が、皆で天間荘で宴会をし、蛍の光の様に天に召されて行く姿は、印象的である。
更に、この世に戻ったたまえが、新しくなった三ツ瀬の水族館で、かなえに教えてもらったイルカショーを始める前に、津波から生き残った人たちに話しかけるシーンは、沁みた。
<今作は、普段は気が付かない、生の有難さを実感させてくれる、ファンタジックな作品である。>
ズルいなー💦
めっちゃ良かった!!
映画予告始まった時からスゲェ楽しみにしてました!てか予告流れる度に泣いてました。
中盤過ぎた辺りのかなえ(門脇麦)の彼氏、一馬(高良健吾)が三ツ瀬から旅立つシーン辺りから涙止まりませんでした。
長女演じる大島優子さんいい女将演じてたし歳を重ねる度にキレイになるな!って印象でした。
次女演じる門脇麦さん(個人的大好き)いつも通り良かった!
のんさん演じるタマエにあたって率直に思う事は何て書けばいいのか、どうこのニュアンスを伝えていいのか難しいんだけど少し前に公開された「さかなのこ」、さかなクンを演じたノンだけど、さかなクンを演じてるからあの話し方なんだろな!と思ってたんだけど作品変わっても変わらないんですね~
あの感じ好きだから変わらないでくれて良かった!って思いました。
あとノンさんの素は知らないけど、ちょっとしたセリフで「すみません」とかちょっとした仕草がナチュラルで純粋無垢な感じが凄くいい。
あと私は観る側で偉そうに書けないんですがのんさんの演技って着飾ってなくて出しきってる感がいいんですよね!
他の俳優さんって演じるにあたってどこかカッコよくみせたりキレイにみせたりするイメージがあるんですけど、のんさんの何かあのさらけ出してる感は凄く好きです。で読んでくれてる方に伝われば嬉しいです。
あと序盤で永瀬さん演じるタクシードライバーもお父さんってすぐわかりましたよね?!
(笑)
あんなマスクしてサングラスかけてたら怪しいし(笑)
いやぁ~まだ年内色々と気になる作品、話題性のある作品いっぱいありますが個人的に1番気になってて観たい作品だったんで観れて良かった~
てか作品だけでも泣けるのに玉置浩二&絢香の主題歌Beautiful Worldはズルいよ~
エンドロール最後まで涙止まりませんでした。
さかなのこからノンの虜です!
いい時間をありがとうございました。
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