「死は必然で突然に。長尺ファンタジー映画。」天間荘の三姉妹 コバヤシマルさんの映画レビュー(感想・評価)
死は必然で突然に。長尺ファンタジー映画。
内容は、漫画原作スカイハイのスピンオフ作品。臨死状態の魂が現世に戻るか昇天するか決めるまでの宿『天間荘』で、主人公タマエ(のん)を中心に人の生死間や様々な人間関係を問いかけるファンタジー映画。印象に残った言葉は『死は突然だ。お別れを言う間などない』母親役である寺島しのぶが言う言葉は、物語の根底を流れる東日本大震災を強く印象付けらる台詞だった。台詞といえば最近の映画で特に感じるのは、キャラの状況説明を自分の一人語りで突っ込むシーンが目立つ事だ。それだけ物語の分かり易さを問われてるとは思いますが、それが映画を長くさせている要因の一つかもしれません。印象的な場面は、震災後の復興の様子が痛い程感じ取れた家屋風景とまるでイルカ🐬トレイナー物語かと思われる。イルカの演出が最後まで続く事でした。無駄に長い水の中に惨さも感じました。それと三田佳子の年齢を調べて驚いきました。御年81歳とは美しいを通り越して女優の呪いと恐ろしさを感じました。内容的には、最初は生死間を選べるはず?!だったのにも関わらず最後は強制復活にさせられる主人公や門脇麦のラブシーンに昇天船出する彼氏が唸りの強い舳先に立つ場面は落水しそうで笑います。自殺志願女性との軽薄な関係。大島と門脇のお色気温泉♨️シーンなど編集と脚本と監督に互いに齟齬がありそう肝心な場面は端折り余分な場面を加えた様で間伸びし少し残念でした。全く何気ない日常場面に涙し、ここ泣き場面では全く感情が昂りませんでした。それでも個人的には、世界の東西問わず魂は天に昇る事で昇華し天と地の間という猶予期間の天間荘や蘇生を地に落ちる姿として表現したり(スカイダイビング姿は酷かったですが)空の更に上である『スカイハイ』を映像化しイルカ🐬ジャンプで天から見守ってるし、それに答えようとする主人公の顔アップは感慨深い良い終わりだった様に感じますが、それを観ている観客は自分含め五人少し寂しかったです。それでも謎が残ります。何故主人公タマエは天間荘を訪れた時、走馬灯を渡されなかったのか?予定調和過ぎる様な気がしますが、やっぱりそれを言ってはいけないのでしょうか?!
コメントありがとうございます。いやいやコメント頂けるだげで嬉しいです。のんさんのキャラ立ちが目立った作品で、自分には眩し過ぎました。そして時代の流れに乗った印象に残る作品でしたね。。
自分は書いたようにこの映画と「さかなのこ」で、俺ってこんなにのんさんが好きだったんだっけ、と思ったくらいなので、全肯定で観てしまっているので、コバヤシマルさんの疑問に一つも答えられず、ごめんなさいという感じです。
というコメント書いてるだけで楽しいです。ありがとうございます。