「能年怜奈は大好きだけど、この映画の作りは私の好みではない。」天間荘の三姉妹 いなかびとさんの映画レビュー(感想・評価)
能年怜奈は大好きだけど、この映画の作りは私の好みではない。
能年怜奈(のん)の映画は、極力鑑賞しようと思っている。朝ドラ時代からのファンだし、彼女は独特のオーラを放つ。それに魅了されているが、そろそろ脱皮する時が来ている。これまで演じた役は同じようなキャラクターだ。もちろん、彼女でしか演じることができない。でも、そろそろ30歳を迎える。別に愛欲にまみれた大人の女を演じてほしいと言っているわけではない。変化する時期が来ているだけだ。
この映画の作り方は、私にはお涙頂戴映画に感じて、私の心に届いてこない。東北大震災で亡くなった方の魂及び生き残った家族を描いている。その方達に大変失礼であるが、あれは天災だ。避けることは出来なかった。それに比べ戦争は人災だ。避けようと思えば、回避するできたはずだ。けれでも勃発してしまった。人間の愚かさの象徴だと思う。
震災で家族を亡くされた方には、こんな発言をして誠に申し訳ないです。私の素直な思いを述べました。おそらく、心に受けた傷は生涯消えることはないでしょう。あの世が存在することを強く私は念願しています。祖母、両親、弟に再会したい。
この映画の音楽を担当された方は、大変美しい曲を書ける人だ。けれどこの映画ではずうっと音楽が流れているように思える。ちょっとうるさいと感じてしまう。
脚本はもっと短くすべきだ。あまりにウェットを感じるこの映画は私の好みにまったく合わない。もちろん、こういう描きかたを好きだという人もいるだろう。私には合わなかっただ。
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