「人を元気づけたり幸せな気持ちにする天賦の才」天間荘の三姉妹 北枕寝二さんの映画レビュー(感想・評価)
人を元気づけたり幸せな気持ちにする天賦の才
この間の土曜日出勤の振替休日
平日昼間はどうも家にいづらく映画を観ようかと
明日はファーストデイだし 水曜日も安い日だっけかと
気付いたのは予約した後だった
生島ヒロシのラジオに監督が出ていて
本作の制作エピソードを知る
原作者との関係とか監督の出自とか
高校の授業中に突然映画監督になると言い放って
退学したのだとか 生島ヒロシが食いついていた
で本作 いやぁよかった
漫画原作モノはこれまであまり良い結果がなく
今回も満点を回避すべく粗探しをしたのだが
粗を上回る涙となってしまった
泣かせようとしてるんだろうとわかりつつ泣いてしまった
一応粗を列挙すると
・主題歌含む過剰な音楽
・三田佳子の昔はとよた真帆?
・ラストの予定調和 など
この監督も食べるシーンをちゃんと描ける人だ
宴会シーンはホントに楽しいのだが
その後の別れを知っているから物悲しさと裏腹で切ない
走馬燈ってきっとこういう物だろうなと思えたり
水族館の館長の息子とか柳葉敏郎とか
あれっ?と思うことが後から分かるのも気持ちよかった
共演陣素晴らしい
・三田佳子 彼女のリアル人生も思ってしまった
・柳葉敏郎 息子に先立たれたオヤジの悲哀
・自殺を図った問題児
大河ドラマで頼家の側室を演じてたコか 仙台出身とか
この間の土曜日出勤の日は頼家の映画を観たのだった
・寺島しのぶの貫禄
・大島優子 門脇麦 高良健吾 永瀬正敏 中村雅俊
・柴咲コウのガイド役
で のんちゃん
雑巾がけのシーンとか魚をおろすシーンとか
何とも幸せな気持ちになった
あまちゃんと地続きみたいな役どころでもありはまり役
決してうまい役者だとは思わないのだが
人を元気づけたり幸せな気持ちにする天賦の才がある
何といっても
最後のシーンの笑顔は史上最高に美しく清々しく神々しかった
10月最終日いい振替休日だった 1900円惜しくない