「もったいない」天間荘の三姉妹 ぺこぽんさんの映画レビュー(感想・評価)
もったいない
震災がテーマということもあってか友情出演が多く、とにかくキャストが豪華。
これが一番の見どころなのかもしれない。
のんは久しぶりに見たけどこういう舌足らずなしゃべり方しかできないのかな。
これだと演技の幅が狭くなるような気も。
さて、総評すると設定がガバガバの朝令暮改。
無駄なシーンが多くて長いし特殊効果やCGがチープで見ててつらくなる。
冒頭はわくわくして見ていたのだけど、だんだんこれはおかしいぞと思い始める。
かなえのラブシーンは完全に蛇足。
演出上不要であるし、これのせいで子供に見せにくくなるだけ。全カットでよい。
震災のシーンも不要。こんな直接的な表現がなくても話は分かる。
映像だって揺れてるように見えないし津波も表現できていない。
最後たまえが現世に向かってダイブするが、このシーン自体要らない上に落下姿勢の汚さがひどい。スカイダイビングなのかしらないが膝が曲がっていてみっともない。
そもそもスカイダイビングじゃないんだし。
脚本についても、絵描きの子は自分で帰ると決めたのになぜかいつまでも帰らない婆さんに怒られるなどおかしなところがいくつもある。
柴咲コウはこの世界が帰るか成仏するかを決める場所だと言っていたのに対象者は3人しかいなかったとか後付けもいいところ。
さらにはたまえについては帰ることに勝手に柴咲が決めてしまっている。
たまえだけ記憶が保たれることになってたのもなんでなのか。
数千人は居るかと思われた住民たちも実は水族館に集まって旅館に泊まれる人数しか居なかったんかいとか。
絵描きがまだ入院しているのに交通事故で瀕死のたまえが全快してて病室に乗り込んでくるのもおかしすぎる。
役者は豪華だしところどころでジーンとくる台詞もあるのだが、とにかく映画として完成されておらず、完全に駄作になってしまっている。もったいない。
尺が無駄に長いのでまだ終わらんのかとずっと思ってた。
最後まで見るのが苦痛。
再編集を希望します。
いっぺん、しんでみる?