「10年以上を経て。」天間荘の三姉妹 リボンさんの映画レビュー(感想・評価)
10年以上を経て。
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おそらくあの日から10年以上経ったので作れた映画、そろそろ気持ちを落ち着かせて何かしら区切りとするきっかけのためにも、作っておかなければならなかったテーマの映画なのかな、と思いました。
柴咲コウさんが
「お逝きなさい」あるいは
「お行きなさい」と言った時、
真っ先に釈由美子さんの昔のドラマを思い出しました。
臨死の人だけが立ち寄れる場所なら、今後の判断をするために数日の猶予が与えられるのは分かるけど、
一瞬で亡くなってしまっても、
天国へゆく決心がつくまで本当にこんな世界があるのかな、あるならいいなと思いました。
当初は「生死の境を彷徨ってる人だけ」が行く場所かと思っていたので、旅館の大女将も若女将もすぐ下の妹も、何故同時にこの世界にいるんだろう?と疑問でしたが、
物語が進むに連れて理由が分かりました。
寺島しのぶさん、やはりいい味を出してました。。流石の演技。また三田佳子さんも色んな人生経験をした客人として、今更ながら存在感ありました。
震災の津波で実際に家族を失った方には、つらい映画なのか、それとも気持ちに寄り添ってくれる、少しでも救われる映画なのか、それは当事者の方一人ひとりの受け止め方なのでなんとも言えませんが、
「人は死んでしまってもそこで終わりじゃない」という言葉には救われました。私も、これからも忘れずにいようと思いました。
のんさん、良い演技でした。のんさんにまた俳優の仕事が戻ってきて良かったです。これからの作品も期待しています。
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