「【”望み叶え給え!”生きていると辛い事があるが、大切な人を残して死する事の方が余程辛い。が、身は滅べども、大切な人の心の中で魂魄は永遠に生きるのである。命の大切さをファンタジックに描いた作品である。】」天間荘の三姉妹 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”望み叶え給え!”生きていると辛い事があるが、大切な人を残して死する事の方が余程辛い。が、身は滅べども、大切な人の心の中で魂魄は永遠に生きるのである。命の大切さをファンタジックに描いた作品である。】
ー 日々、忙しき日々を送っていると、生を与えられた喜びを忘れがちではないだろうか。だが、この作品を鑑賞すると、“生の有難さ”を痛感する。-
◆感想
・死者が召される天国と、この世の間にある街、三ツ瀬の老舗旅館天間荘が舞台である。天間荘が、臨死状態になった人が自分の人生を振り返り、天に召される決意をするか、この世に留まるかを決める場所だという事が分かる。
ー 奇想天外な設定だが、大女将(寺島しのぶ)、若女将のぞみ(大島優子)、妹のかなえ(門脇麦)の確かな演技が、ファンタジックな世界観を支えている。-
・そこにやってきたのは、腹違いの妹たまえ(のん)であった。彼女は酒酔いトラックに轢かれたのだが、天間荘では持ち前の明るいキャラで、気難しい老女(三田佳子:最初、気づかず・・。)や、自殺を図った若い絵の好きな女性と交流を図って行く。
ー のんさんの明るさが、眩しい。-
・そして、観ているうちに、三ツ瀬があの未曽有の大震災の際に、津波に呑まれた街であることが分かって来る。
ー 人によっては、トラウマを呼び覚ますシーンが少しだけ描かれている。辛い・・。-
■三ツ瀬の町の人達が、皆で天間荘で宴会をし、蛍の光の様に天に召されて行く姿は、印象的である。
更に、この世に戻ったたまえが、新しくなった三ツ瀬の水族館で、かなえに教えてもらったイルカショーを始める前に、津波から生き残った人たちに話しかけるシーンは、沁みた。
<今作は、普段は気が付かない、生の有難さを実感させてくれる、ファンタジックな作品である。>
NOBUさんコメントありがとうございます。なんと東北にも御縁があったんですね!
色々有りまして休んでましたが、私も少しづつレビューをあげていきますね。
この映画は能年玲奈さんを堪能致しました。