劇場公開日 2022年10月28日

  • 予告編を見る

「普遍的なテーマだけど心に響く、感動作。」天間荘の三姉妹 流星の水菜さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0普遍的なテーマだけど心に響く、感動作。

2022年10月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

悲しい

幸せ

試写会で観させてもらってきた。
監督さんの登壇があった。私はたぶん初めて作品を見た監督さんだったけど、アメリカ在住でハリウッドを中心に活躍されていると知って、わざわざ大阪に来てくださってることにちょっと感激。監督さんもかなりの自信作と自負しておられるようだったので期待大で鑑賞スタート。
高台にある景色がいい宿とそばにある地元民に愛されてそうな水族館、海や自然という羨ましいロケーションの世界で暮らしている登場人物たち。けれど、物語が進んでいくにつれ彼女たちの過去が明かされ、彼女たちが置かれている状況が明らかになっていく。そんな天間荘に妹たまえがやってきて話は進んでいくけれど、、最後に彼女たちが決断して向かうその結末がなんとも切なかった。
泣かなかったけどぐっとくる場面は随所にあった。
ファンタジーなんだけどリアル世界のどこかに居そうな人たちが三ツ瀬には居て、それぞれ思い思いの生活をしている、そのシーンがすごく好きだった。
でも、現世に帰るシーンのあのCG演出はあれで正解だったのかな、ちょっと笑いそうになってしまった。(なんかテルマエの時代を行き来するあのシーン思い出した笑)
魂という実体のないものを描くのは難しいと思うけど、なんかちょっとCGが過剰だった気がしなくもない。
主演ののんさんは、とにかくさかなのこだった。喋り方と天真爛漫なキャラ、ウエットスーツも相まってすごく既視感を感じた。悪い意味じゃなく、今回もはまっていた。
個人的には門脇麦さんの役が好きだったな。自然で上手かった、さすがすぎた。他のキャストもすごく豪華だった。
「亡くなった人は心の中で生きてる」ってよく言われるけど、それを説教くさくなく映像で表現されてるこの映画を見ることで、自然と亡くなった大切な誰かを思い出させ、今を生きる尊さに改めて気付かされると思う。
走馬灯の位置付けが素敵だった。

コメントする
流星の水菜