「うん。余白ありすぎ。」とおいらいめい えんげいさんの映画レビュー(感想・評価)
うん。余白ありすぎ。
ハリウッドだと、「アルマゲドン」、「ディープインパクト」、「ムーンフォール」のようなスペクタクルもの、日本だと「フィッシュストーリー」のようなぶっ飛んだ、彗星衝突(アルマゲドン)もの。
なのに、この映画は岡山の田舎の漁港で、静かに淡々と進んでいく。確かに、日本の田舎の世界の終末は、こんな感じになっていくのかもしれない。
ちょっと複雑な関係の3姉妹の同居。長女と次女のお互いの昔や今が交錯し、それを腹違いの3女が俯瞰・羨望しつつ、世界の終わりに近づいていく。
岡山の海辺で3人姉妹が他愛のない会話をしつつ、瀬戸の日没の風景をリアルに長回ししているシーンは、映画と言うより映像芸術だと感じた。私は瀬戸内に住んでいて、瀬戸の夕暮れのやさしさが好きなので、この超長回しはなんか惹かれた。ただ、これは、観る人の感性次第かな。
コメントする
