ジュラシック・ウッズのレビュー・感想・評価
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命の摂理
生物学者?のサイモンは妻のクリスティンと一見少女に見える息子のマークと3人で、俗世間から隔絶された僻地にポツンとそびえる大豪邸で平穏に暮らしていた... ある日、小屋で鎖に繋いでいたはずの、サイモンがナニカのついでに興味本位で現代へと蘇らせた恐竜たちが脱走。クリスティンはラプトルに惨殺され、サイモンはティラノサウルスに平らげられ、マークは独りジュラシック・ハウスに取り残されてしまうのだった... そんな惨状になってるとは露知らず、毎年一波乱あるという年に一度の家族会のため、ジョスリンとケイトリン姉妹は、足の具合の悪い母と口の悪い父を連れ、兄または弟であるサイモン一家を訪ねていく。そこで彼らが目にしたものとは... 母の足の具合や助手席争奪戦から漂う家族内の不協和音。サイモン一家が見舞われてしまった悲劇が大きく影響しているのだろうこの不和が作品のテーマへの足掛かりだろうか。 マークという少年が一見少女っぽく見えるので、当初母親の呼びかけに応えないこの少女とは別にマークという少年がいる、つまりこの夫婦には2人のこどもがいると捉えてしまったのだけれど、この齟齬が意図したモノであるにしろないにしろ、 サイモンとクリスティン夫婦が認識しているマークという少年の存在と、家族(サイモンの両親と姉妹)が認識している彼の存在との間に覚えるある違和感へと通じていくのでなんだかんだ奏功している様に思う。 地球上から絶滅した恐竜と家族から失われたマークという少年。人間が制御できない食物連鎖において人間より上位の恐竜と、大人の保護下に置かれなければ生存が難しいマークという少年。 全く同じ技術を以て復活し、故に全く同じ性質を有する、全く同じ生命及び命であるはずの両者。しかし同じ故に直面する同じ問題とその対応、見通しとその結果は全く異なる意味合いを見せていく。しかしそのまた一方で見えてくるものは・・・ 失われたはずの命が魅せる2度目の生から、幾度となく繰り返されてきただろう、これからも繰り返されるだろう生命の摂理を、命を問おうとする試みは非常に興味深い。 しかしそれを議題に挙げるに当たり、理屈を抜きに「できらぁ~」と勢いで持って行ってしまっている節があり、その点はかなりしんどいかもしれない。 「ジュラシック・ワールド」シリーズ...「エリザベス 神なき遺伝子」(2014)...「セルフレス 覚醒した記憶」(2015)...「レプリカズ」(2018)...
酷いの一言
原題はHatched(孵化)、卵から孵化した恐竜ということだろう。邦題は名作の勝手便乗だしポスターも含めて誇大宣伝なのは、この手のB級映画での常套手段、騙されてはいけません。
人里離れた農場で死人を蘇らせたり化石から遺伝子操作や放射線照射で恐竜を創ったりとフランケンシュタイン博士も真っ青な荒唐無稽な説明。
大風呂敷を広げただけでチープというか、実験設備も無く、ただの納屋にしか見えません、これではいかに天才でも無理でしょう、低予算とは言え多少はもっともらしい嘘が欲しかった。
内容は女子供を出汁にして怖がらせているだけのチープなホラー映画。
恐竜ホラーかと思いきや、救助に駆け付けた軍人が助けるどころか民間人を気に食わないからと射殺する理解不能な言動、怖いのは恐竜より人間とでも言いたかったのでしょうか。
CGもチープだし、何より設定、脚本が稚拙、ここまで酷いのは久しぶり、酷過ぎて呆れるほかはありません。ジュラシックと付くとつい観てしまうから自業自得、とほほ・・。
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