インデムニティ 陰謀の国家
2021年製作/124分/南アフリカ
原題または英題:Indemnity
スタッフ・キャスト
- 監督
- トラビス・トウテ
- 製作
- ベンジャミン・オーバーマイヤー
- 脚本
- トラビス・トウテ
- 撮影
- ゼン・バン・ジル
- 編集
- サイモン・ビーズリー
- 音楽
- カイル・シェパード
-
ジャリッジ・ゲドゥルト
-
ガイル・マバレーヌ
-
アンドレ・ジェイコブス
-
ニコル・フォーチュイン
-
アブデゥ・アダムス
2021年製作/124分/南アフリカ
原題または英題:Indemnity
ジャリッジ・ゲドゥルト
ガイル・マバレーヌ
アンドレ・ジェイコブス
ニコル・フォーチュイン
アブデゥ・アダムス
テオはかつて英雄とまで呼ばれた消防士だったが、とある火災現場で仲間を失ってからはPTSDを患い復職することができないでいた。酒とタバコが手放せず日々悪夢に苛まれるも治療は拒否。寄り添ってくれる妻に当たり散らすこともあり、息子に離婚を心配されるほどだった...
そんなある日、なんの連絡も無しに夜遅くに帰宅した妻がいきなり陰謀論を語りだしたことでついカッとなってしまうのだが、なんだかんだ仲直りの証に床につく。しかし翌朝、隣で寝ていた妻は死体となっていた。
なぜかタイミング良く警察が到着し、彼は妻殺害の容疑をかけられ逮捕されるのだが、なんやかんやあって逃亡。彼は警察の追跡を搔い潜り真相を明らかにしようとするのだが、警察とは別に命を狙い来るナニモノかたちにも追われることに...
PTSDを患う主人公の中で起きている混乱、専門医師による治療とその方針、ベテランと新人刑事の捜査による情報の整理(推理ないしプロファイリング)とで広がりを魅せていく陰謀論と、その真相への迫り方には惹かれるものがある。
南アフリカにおける諸問題なのだろうか、なぜPTSDを題材にしているのかという背景はよくわからないものの、PTSDを抱えるイチ個人と周囲のサポートの在り方を問い直すことを土台に、
テオが自身でその状況を解決すべく奮闘する姿と、明かされた真相によって置かれる立場から、本来いるべき場所の正反対に陣取り求められることと真っ向から反する所業を魅せる黒幕の方々を際立てることで、「インデムニティ(INDEMNITY)」なる問いたいナニカがあるのだろうことは感じ取ることができた。
「トランス」(2013)...「96時間 レクイエム」(2014)...「マインド・エスケープ」(2014)...「ハーモニー」(2015)...「コントロール 洗脳殺人」(2018)...「ブラッドショット」(2020)...
無実の罪を着せられて投獄される恐ろしさ。
主人公の男は消防士なのに銃の扱いにも慣れているし異様に強い。
一番信頼できそうだった女性刑事が悪事に一枚かんでいたのは残念。
ある巨大組織の陰謀により妻を殺され、無実の罪に問われた消防隊員が、仇を求めて奮闘する物語。
南アフリカ発のリベンジアクションです。
特に、格闘アクションがしっかりとしていて、迫力と説得力がありますね。
ガンファイトもあり、見応えがある作品に仕上がっています。
ただ、巨大な的に単独で挑む主人公の設定が中途半端で、物語全体の説得力を乏しくしています。
主人公を特殊部隊隊員にするか、或は敵の規模を調整するか・・・或は、消防隊員ならではのアイデアで対決するか・・・等があれば、物語全体の完成度を高めたように思います。結局、主人公を消防隊員にした意図が伝わらず、とても勿体なく感じました。
私的評価は普通にしました。