「SICARIOの継承」MEMORY メモリー グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
SICARIOの継承
リーアム兄貴の映画なのに、あの名作『ボーダーライン』の原題である SICARIO(シカリオ、スペイン語で暗殺者の意)というタイトルでもいいような重苦しい雰囲気にびっくりしました。
96時間シリーズやそれ以降の〝ほとんどソロ〟での大活劇とは、随分と趣きを異にしています。
今回もソロ活動中心ではあるのですが、ある弱味を抱えることによる不安と焦りから、第三者にサポートを求めることになります。その姿が意地らしくもあり、哀しくもあり…
よくよく考えてみれば、無慈悲な凄腕の暗殺者としての過去の所業を想像すれば、同情や憐れみを抱く対象にはなり得ないはずなのに、彼の内面については、『こどもは仕事の対象としない』ことしか伝わってこない構成になっている。ズルいというか上手いというか。
だから、「俺は悪人だ」と言われても、そんなことない❗️彼はある意味で正義を実行してるのだ‼️と鑑賞してる側は勘違いしたまま、ラストを迎える。
感情移入して、ハラハラドキドキしたかと思えば、そうこなくちゃ❗️と納得したり、もしやとは思ってたけど、やはりそうなるのかとため息ついたり、泣かされたり。
実生活で疲れることばかりとか、最近、なんだか心のストレッチが出来てないなあ、という方にはもってこいの映画です。
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momo8さんのコメント
2023年5月16日
ご無沙汰しておりました。最近、人生に余裕がなくてなかなか、レビューが上げられなくてすみませんf(^_^;決して映画嫌いになった訳では無く、余裕無い癖に相変わらず、年間500本ペース目標。CONVERSEしか履かない私ですが、ナイキも一足欲しくなりました。