タイムボム 爆弾解除、ミスしたら即死。

解説

WOWOWでは「ブラスト 爆弾解除、ミスしたら即死。」のタイトルで放映。

2021年製作/90分/フランス
原題または英題:Deflagrations

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

監督
バーニャ・ペラニ=ビーニュ
原案
バーニャ・ペラニ=ビーニュ
脚本
バーニャ・ペラニ=ビーニュ
パブロ・バルベッティ
撮影
ティエリー・アルボガスト
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映画レビュー

4.0今、観るから更に重い

2022年7月30日
iPhoneアプリから投稿

 今のウクライナの惨状も、ニュースで見る度に辛いものだが、それ以前からのドネツク紛争でも悲劇が。改めて思い知らされる映画。
 場所はフランス。ある家族の車に仕掛けられた爆弾。仕掛けられたのはフランスの地雷除去を行う民間会社の女性社員の車。仕掛けたのはその社員達によって地雷が除去されたためにロシア軍に侵攻されて子供達を殺された親。
 車に仕掛けられた爆弾解除の数時間の出来事の中に、紛争でのウクライナの悲劇や地雷撤去を行う人々の大変さ、家族の苦悩など、ぎっしり盛り込まれていて、なかなか見応えのある作品。
 ただ、体重の関係で子供1人しか助けられない状況で、ゾラの父親に電話して、自分の娘のゾラか、私の息子のノラかどちらを助ける?そんな選択をさせるなんてちょっと酷すぎる。しかもそんな話、子供達に聞かせたらまずいでしょ。そりゃ、ノラ傷つきますよ。最後に車に残ろうとしたノアを思うと可哀想でした。結局家族は助かったので良かったけれど、犠牲になった同僚は気の毒でした。

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アンディぴっと

2.5ハイコンセプトの低予算ムービー 期待の分だけガッカリが大きい

2022年7月26日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

おそらく低予算の限りを尽くして、制作されたであろうサスペンス映画。
冒頭に、パリ市街らしき空撮が数分間映され、タイトルバックに移行するが、このシーンは全く必要のないショットだ。全カットでも、内容に何の支障もない。しいて言えば、これで重厚感が生まれ、少々スケールのデカいテロ行為が起きても、説得力のある映像を想像させられる。

映画を見る以上、そのくらいの爆破シーンを期待するのは当たり前だろう。

結論から言うと、この映画にそんな派手なシーンは一つもない。

それなのに、冒頭の空撮が、嫌でもその期待をあおる。イマドキ、この程度の空撮なら、もしかしたらドローンを使えば低予算で撮影可能なのかもしれない。それにしても、この始まりがなければ、もっと他に使える予算があったとも思うのだが。例えば、爆発物処理班が出動して、避難する近隣の住民の画とか、マスコミやネットニュースでひと騒動起きている様子をインサートするとか。

出演する俳優の数も10人に満たない。低予算ならではの華のない俳優ばかりというわけでは無く、いちおう整っている。子役の演技もそつがない。

なによりストーリーがいいだけに、残念でならない出来栄えだ。迫力が圧倒的に足りてない。重厚な人間ドラマを丁寧に描き込んである。

最後に、ウクライナで起きていることを、フランスで知らしめる目的もあって、作られたようだ。
と言っても直近ではなく、3・4年前の価値観のようで、汚職にまみれたウクライナ政府と、それを支援する西側諸国のせいで、罪のない地元住民たちが犠牲になっているという訴えかけだ。それが理由でわが子を失った母親が、社会に訴えかけるために起こした犯罪のようだ。

それにしては、犯行声明もないし、何の要求もない。どうしてこの親子が狙われたのかさえ、定かでない。地雷の撤去を専門に、崇高な人助けを遂行するNPOのようなスペシャリストだけに、爆発物の仕掛けられた自動車にすぐ気づき、爆発する前に適切な行動をとれた。そのことがきっかけで、ややこしい関係性が紐解かれていく。そのスペシャリストのウクライナでの行動が、ひとりの母親を深く傷つけたのだ。

だったら、もっと強いメッセージを犯行声明に込めて、SNSに発信するくらいのことはするだろう。

映画の最後にインサートされるテロップ。
4人に1人が争いで命を落としている。その4分の1は子供だ。

というメッセージも、取ってつけたような感じがする。非常に残念だ。もっとよく出来ただろうに。

2022.7.26

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うそつきカモメ

2.5犯人捜しは必要なかったかも・・・

2022年7月1日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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よし

5.0今だからこそ、全世界の人が見るべき作品

2022年6月15日
スマートフォンから投稿

戦争は、当事者同志の問題だけてはなく、利害関係を持つ大国の事情が、悲惨な結果を招いていることがよくわかる作品。

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まあくん