友情にSOSのレビュー・感想・評価
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目は口ほどに物を言うねぇ〜😌
見始めから終盤ギリギリまではコメディ仕立ての学園での人種差別問題テーマの社会派ドラマと脱力モードで鑑賞。
ところがラスト寸前、ビージーズのステインアライブをアカペラで歌うシーンに手を叩いて爆笑してたら救急病院(原題:エマージェンシー)に向かう彼等がポリス👮にホールドアップされる瞬間から物語は差別問題の核心へ一気ににじり寄り始める。
頭に銃を突きつけられた主人公の眼と流れ出す涙を目撃したその時!大谷翔平ばりの目の醒める鮮やかな前人未到の移動量の地獄スライダーがバックドアー気味に胸元かすめてバァーンとミットに決まったみたいに能天気なボキは虚を突かれてのけ反り思わず尻餅を着いてしまったよ😳 目は口ほどに物を言うねぇ〜😌
これこそ映画、演劇に限らずあらゆるアート共通のリーサルウェポン🐒
この監督のセンスに脱帽ですニャ🐈
助けたかっただけ
いいかんじだったが、びみょうでもあった。
差別やBLM(ブラックライブズマター)をあつかう映画は、黒人の監督だと白人が悪いという告発的な映画になる。
が、白人がつくると両成敗要素がもたらされ、わりと公平になる。(雑感として。)
黒人の監督のばあいでも(白人に対する恨みを)抑制していると、いい。
ピールのゲットアウトが好例。
すなわち、差別の実態を冷静にカリカチュアしていると、映える。
本編もわりと冷静にもっていく。序盤はすごくたのしい。
なにせ黒人男ふたりプエルトリコ男ひとりのシェアハウスに、未成年の白人女がぶっ倒れていた──わけである。
けいさつ呼ぼうと言うまじめなクンレ(Donald Elise Watkins)に対し「やめとけ、じょうきょうかんがえろ」と言うワルのショーン(RJ Cyler)。
僕とアール~(2015)で印象的だったRJ Cyler。
本作では終始電子たばこをふかし、つねに奥手な親友のクンレをけしかける悪友。
つよい目ぢからで、顔に達観があらわれる。いい感じ。
対する白人側にはトールガールにも出ていた(なんかむしょうに憎たらしい)Sabrina Carpenter。
現実的にみると彼女が未成年の妹をパーティに連れてきて、ほったらかしにした──のが事のほったんなのだが、小事がどんどんふくれあがる。
その様はコミカルでもあるが、コミカルな事態でも、現実に銃を向けられることがある──というBLM課題を描いている。
ただし、わかっていない極東の東洋人の意見にすぎないが、アメリカ本国はたぶん「BLM疲れ」しているだろうという気配を、たびたび感じる。
げんじつに罪を犯す輩は黒人が圧倒的多数なのであって、犯罪者がじっさいBLMを隠れ蓑というか免罪符にしている状況を、しばしばあちらのニュースで見かけたりする。
これはいい映画だったがimdb6.0と、思いのほか伸びてなかった。
じぶんの印象では6.5くらいだったが、なんとなくそこにアメリカの「BLM疲れ」を感じた次第。
興味深かったのはカルロス(Sebastian Chacon)と従兄のポジション。白人のように見える非白人が、あえて白人ではないことを明かさず、出自に口を噤んでいる実態がかいま見えた。
ところで差別を描いている一方、登場人物は並べて絶対的な秩序をもっていた。
兄貴の家にたむろして葉っぱを吸っているような輩たちも「未成年」と言ったとたんに大慌てで逃げ出していく。それがレベルのちがう悪だと知っている。
だいたいにおいて三人は少女のチューブドレスの胸元に挟まれていたスマホにずっと気づかないわけであって、それ(未成年との関わり)が完全にアウトなことを共通認識している点において、かれらはじつにまともな人たちだった。
良いバランス
黒人の家に酔っ払った白人の女の子が倒れている。
ただそれだけの事なのに、
緊迫感があり映画として成り立つのが、
映画としては面白いけど、アメリカの闇だと思う。
とにかく嫌な事が起こりそうで怖く、
だけど、彼らのやり取りはどこかクスッと出来て
とてもボク好みのバランスで楽しかった。
友達同士のやり取りや日常が一瞬にしてなくなって
しまうかもと思わせる演出だったのかもしれません。
友情にSOSって変なタイトルだけど、
見て損はなし。と言うかよく出来た映画だと思います。
黒人の置かれた現状だけだと若干重い映画になりそう
だけど、そこに進路が別れる2人の友情が乗っかって
熱いラストになってたのも良かった。
パーティーを制覇しようとしてた理由とか、
鍵をかけ忘れた冷蔵庫がネックでした。
『ゲット・アウト』ミーツ『ブックスマート』= 当たり前/スタンダードなものとして世の中に根付いた価値を痛烈に皮肉るユーモア!!!
"黒人らしい"とは?"Nワード"についての講義など冒頭からよくできている。"bitch" や "pussy"という言葉が悪口として使われ、それらで他人を罵る。黒人というステレオタイプ世間的イメージは未だにドラッグやストリート、低所得&犯罪なんかと(過度に/根強く)結びついていて、ボタンダウンシャツにタックインした"臨時教師みたいな"服装だと違和感を覚えられる。未だに肌の色であれこれ判断される。黒人が優秀であることに違和感を覚える。そして今や黒人だけでなくヒスパニック系もそうした目を向けられる。"細菌とバクテリア界のバラク・オバマ"として百科事典に載ったらダメなのか?私たち観客の中に無自覚にある差別意識を呼び起こし、目を向けさせハッと気付かせる表現の意義。
優秀なクンレと午後3時からハイなショーン、対照的な親友2人組。春休み前夜、『ブックスマート』(『ワールズ・エンド』)よろしく黒人"初めての殿堂"に名前が載るという伝説を打ち立てるためパーティーはしご=全制覇ツアーに繰り出すはずが、家に帰るとそこには見覚えのない白人女性が倒れていて…。羽目を外すはずだった夢の一夜は悪夢の一夜に、まさしく《緊急事態》!
にしても邦題が安定にダサいほど説明過多でうるさい。いや、そうなんだけど、そんなの見たら分かるし。どれだけ観客バカにすれば気が済むのか?友達だった証がほしくて最後にバカやろうと。主人公2人+αで黒人以外のキャラクターとしてカルロスがいるのも良かった。また、彼の主人公2人とは違う、友情大事にしたいキャラな性格もよく見るやつだけど、やっぱり愛しい。
なにが不満なんだ!俺たちが黒人だからか?彼女でなく俺たちのことを考えろ!白人以外ここにいちゃダメだ!濡れ衣はゴメンだ。要らぬ疑いを持たれぬように動いたつもりが、その結果、事態はこじれていく。今夜、アメリカで無くならない白人警官たちによる黒人への暴力や発砲の被害者となって殺されてしまうのか?ただ彼女を助けようとしただけ…!助けて、お願いだから…悪いことは何もしてない…家に帰りたい。
ラストカットの主人公の顔が『ゲット・アウト』のダニエル・カルーヤくんばりに忘れられない表情していた。チビりそうだった、死ぬほど怖かった。こんなトラウマ級な経験したら、きっと二度と同じようには世界を見ることができなくなるかも。パトカーのサイレンを聞くだけで嫌な記憶が蘇って怯えたり。彼らは気付いているのだろうか、憎悪という感染力の強いウイルスを自分たち自身がバラ撒いていることに。ハ、ハ、ハ、ハ、ステイン・アライブ〜ステイン・アライブ♪×∞
勝手に関連作『ブックスマート』『ゲット・アウト』『マスター 〜見えない敵〜』『ワールズ・エンド』『スーパーバッド童貞ウォーズ』『ブラインドスポッティング』『ヘイト・ユー・ギブ』『クイーン&スリム』『フルートベール駅で』『隔たる世界の2人』『SKIN』
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