友情にSOS

解説

アメリカ社会に根深く残る人種差別を背景に、思わぬトラブルに巻き込まれた大学生3人組の運命を描いたコメディスリラー。ルームシェアしながら同じ大学に通う黒人青年クンレとショーンは、一晩で7つのパーティをハシゴする計画を立てていた。しかしパーティへ繰り出そうとした矢先、自宅の前を通りかかった彼らは玄関のドアが開いていることに気づき、中に入ってみると見知らぬ白人の女の子が意識を失って倒れていた。もう1人の同居人であるラテン系の青年カルロスも加わり、対処方法を巡って言い争う3人だったが……。出演は「ザ・ハーダー・ゼイ・フォール 報復の荒野」のRJ・サイラー、ドラマ「ガール・ミーツ・ワールド」のサブリナ・カーペンター。Amazon Prime Videoで2022年5月27日から配信。

2022年製作/105分/アメリカ
原題:Emergency

スタッフ・キャスト

監督
キャリー・ウィリアムズ
製作
アイザック・クラウスナー
ジョン・フィッシャー
マーティ・ボーウェン
製作総指揮
キム・コールマン
ポール・O・デイビス
K・D・ダビラ
キャリー・ウィリアムズ
ウィク・ゴッドフリー
脚本
K・D・ダビラ
撮影
マイケル・ダラトーレ
美術
ジェレミー・ウッドワード
編集
ラム・T・グエン
音楽
レネ・G・バッショ
全てのスタッフ・キャストを見る
オソレゾーン

映画レビュー

3.5大事なところは、セリフにしない

2023年3月10日
Androidアプリから投稿

大事なところは、セリフにしない

コメントする (0件)
共感した! 0件)
タンテイ

4.5目は口ほどに物を言うねぇ〜😌

2023年2月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

見始めから終盤ギリギリまではコメディ仕立ての学園での人種差別問題テーマの社会派ドラマと脱力モードで鑑賞。

ところがラスト寸前、ビージーズのステインアライブをアカペラで歌うシーンに手を叩いて爆笑してたら救急病院(原題:エマージェンシー)に向かう彼等がポリス👮にホールドアップされる瞬間から物語は差別問題の核心へ一気ににじり寄り始める。

頭に銃を突きつけられた主人公の眼と流れ出す涙を目撃したその時!大谷翔平ばりの目の醒める鮮やかな前人未到の移動量の地獄スライダーがバックドアー気味に胸元かすめてバァーンとミットに決まったみたいに能天気なボキは虚を突かれてのけ反り思わず尻餅を着いてしまったよ😳 目は口ほどに物を言うねぇ〜😌
これこそ映画、演劇に限らずあらゆるアート共通のリーサルウェポン🐒

この監督のセンスに脱帽ですニャ🐈

コメントする (0件)
共感した! 0件)
あさちゃん

3.0助けたかっただけ

2022年6月27日
PCから投稿

いいかんじだったが、びみょうでもあった。

差別やBLM(ブラックライブズマター)をあつかう映画は、黒人の監督だと白人が悪いという告発的な映画になる。
が、白人がつくると両成敗要素がもたらされ、わりと公平になる。(雑感として。)

黒人の監督のばあいでも(白人に対する恨みを)抑制していると、いい。
ピールのゲットアウトが好例。
すなわち、差別の実態を冷静にカリカチュアしていると、映える。

本編もわりと冷静にもっていく。序盤はすごくたのしい。

なにせ黒人男ふたりプエルトリコ男ひとりのシェアハウスに、未成年の白人女がぶっ倒れていた──わけである。

けいさつ呼ぼうと言うまじめなクンレ(Donald Elise Watkins)に対し「やめとけ、じょうきょうかんがえろ」と言うワルのショーン(RJ Cyler)。

僕とアール~(2015)で印象的だったRJ Cyler。
本作では終始電子たばこをふかし、つねに奥手な親友のクンレをけしかける悪友。
つよい目ぢからで、顔に達観があらわれる。いい感じ。

対する白人側にはトールガールにも出ていた(なんかむしょうに憎たらしい)Sabrina Carpenter。

現実的にみると彼女が未成年の妹をパーティに連れてきて、ほったらかしにした──のが事のほったんなのだが、小事がどんどんふくれあがる。

その様はコミカルでもあるが、コミカルな事態でも、現実に銃を向けられることがある──というBLM課題を描いている。

ただし、わかっていない極東の東洋人の意見にすぎないが、アメリカ本国はたぶん「BLM疲れ」しているだろうという気配を、たびたび感じる。
げんじつに罪を犯す輩は黒人が圧倒的多数なのであって、犯罪者がじっさいBLMを隠れ蓑というか免罪符にしている状況を、しばしばあちらのニュースで見かけたりする。

これはいい映画だったがimdb6.0と、思いのほか伸びてなかった。
じぶんの印象では6.5くらいだったが、なんとなくそこにアメリカの「BLM疲れ」を感じた次第。

興味深かったのはカルロス(Sebastian Chacon)と従兄のポジション。白人のように見える非白人が、あえて白人ではないことを明かさず、出自に口を噤んでいる実態がかいま見えた。

ところで差別を描いている一方、登場人物は並べて絶対的な秩序をもっていた。
兄貴の家にたむろして葉っぱを吸っているような輩たちも「未成年」と言ったとたんに大慌てで逃げ出していく。それがレベルのちがう悪だと知っている。

だいたいにおいて三人は少女のチューブドレスの胸元に挟まれていたスマホにずっと気づかないわけであって、それ(未成年との関わり)が完全にアウトなことを共通認識している点において、かれらはじつにまともな人たちだった。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
津次郎

3.5良いバランス

2022年6月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

黒人の家に酔っ払った白人の女の子が倒れている。
ただそれだけの事なのに、
緊迫感があり映画として成り立つのが、
映画としては面白いけど、アメリカの闇だと思う。

とにかく嫌な事が起こりそうで怖く、
だけど、彼らのやり取りはどこかクスッと出来て
とてもボク好みのバランスで楽しかった。

友達同士のやり取りや日常が一瞬にしてなくなって
しまうかもと思わせる演出だったのかもしれません。

友情にSOSって変なタイトルだけど、
見て損はなし。と言うかよく出来た映画だと思います。

黒人の置かれた現状だけだと若干重い映画になりそう
だけど、そこに進路が別れる2人の友情が乗っかって
熱いラストになってたのも良かった。

パーティーを制覇しようとしてた理由とか、
鍵をかけ忘れた冷蔵庫がネックでした。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
奥嶋ひろまさ
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る