NOPE ノープのレビュー・感想・評価
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難しいこと考えなくても楽しめ、深く考えることで更に楽しめる
ジョーダン・ピール監督作品は『ゲット・アウト』『アス』に続いて三作目です。製作脚本を務めた前作の『キャンディマン』は観ていません。ジョーダン監督はこれまで黒人の差別問題や貧富の差などについて描いてきました。そのような重いテーマを内包しながらも、しっかりエンタメとして楽しめる作品を生み出している素晴らしい監督ですね。
本作もまた、映画を始めとするショービジネスに潜む差別問題を、黒人を主人公とするUFO映画として描いてみせました。エンタメとして楽しむだけでなく、劇中の随所に忍ばせたメタファーやオマージュを探すのも楽しめます。観て楽しい・観終わってからも楽しい。素晴らしい映画でした。
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代々馬の牧場を経営するヘイウッド家。映画に出演する馬を飼育・調教することを生業としていた。半年前に飛行機からの落下物の直撃を受けたことで父親が突然亡くなり、牧場を継いだOJ(ダニエル・カルーヤ)であったが、調教師として非常に優秀であった父にはなかなか及ばず、仕事は激減。飼育している馬を売却することで何とか牧場運営を続けてきた。そんなある日、OJと妹のエメラルド(キキ・パーマー)は牧場でUFOのような円盤状の飛行物体を目撃する。UFOを撮影して映像を売れば一獲千金を狙えると踏んだ兄妹は、自宅に監視カメラを設置し、UFOの再来を待ち構える。
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突然現れた謎の飛行物体。それを撮影するために奮闘する兄妹と電気屋のUFOオタク。過去の体験に固執するテーマパークの園長。そして終盤に仲間に加わる映像監督。キャラの魅力がしっかりあって、人間ドラマが面白い。思ったより恐怖演出は少なかったので、ホラーがあまり得意でない私でも問題なく鑑賞することができました。
監督の前作『アス』を鑑賞した時も思ったんですが、色んなメタファーっぽい要素があるけれどそれらの解釈は観客に委ねるような作品になっていたため、鑑賞した人によって感じ方は様々だと思います。鑑賞後に語り合うのも楽しい作品のように感じます。突如現れた謎の飛行物体(Gジャン)は、何のメタファーなんでしょうか。
本作のレビューを色々見てみると、UFOとヘイウッド兄妹について、「映画製作者と観客の関係性を表している」とか「白人と有色人種の関係性のメタファーだ」とか多くの意見がありますが、私は「利用する側される側の逆転」について描かれているように感じました。
UFOを利用して一獲千金を目論む兄妹・UFOを利用して自分のパークにお客さんを呼びこむ園長・「不可能」を撮影するためにUFOを利用する映像監督など、本作に登場するキャラクターたちは、みんなUFOを利用しようと考えています。しかしながら、彼らの多くは利用しようとしたUFOに逆に餌として食われてしまうんです。「これまで食い物としてきた相手に逆に食われてしまう」というのは我々の日常生活でもたまに見掛けることですが、本作ではそれが文字通り行われるワケですね。
もちろん、これは私個人の解釈ですので、観る人によって十人十色の解釈があると思います。色んな方々の解釈を聴いてみたいものです。
劇中に何度も登場するチンパンジーのゴーティの虐殺シーンですが、おそらく元ネタはトラビスというチンパンジーでしょうね。アメリカで飼育されていたチンパンジーが飼い主の友人を襲い、大怪我を負わせた事件です。元ネタを知らなくても楽しめるとは思いますが、この事件はその後のメディアでの動物出演や動物飼育に関する規制に大きな影響を残した事件ですので、知っておいて損は無いかと思います。
ジョーダン・ピール監督らしさをしっかり残しつつも、今までにない全く新しい映画となっていました。本当に面白かったです。オススメです!!
よかった
UFOなのか怪物なのか変な存在で、UFOだと思ってわくわくしていたら別のものを出された感じだ。どんどん変形して風にあおられたテントかクラゲみたいになって嫌だ。電動バイクのが電気が切れてもあんなふうにタイヤがロックはしないと思う。最後は兄妹で互いを守ってうるっときた。
猿が凶暴化して番組収録が地獄と化す回想場面が面白い。
邦題をつけるなら『人食いUFO』がいいと思う。
靴の謎
GETOUT、USが好きで期待しての鑑賞。前2作とはまた違った(スケールが大きくなった)感じで、ダークさはやや減ってますが緊張感がありました。好きです。登場人物が少ないけど、皆さん魅力的。
最後の外敵が布っぽすぎて、そのままかもっと肉肉してもいいのかなと想像してみたり。
ラストシーンは嫌いではないです。にやっとなりました。
チンパンジーの暴行シーンで、立っていた靴が気になりすぎたけど、答えがでませんでした。違和感しか。
馬好きなので萌え+。
雲の上のトレマーズ
ジョーダン・ピール監督作は初鑑賞で、今作も前情報はほとんど入れずに観ました。結論を言うと、かなり楽しめる作品でした。
雲の上にいる何かが自分を狙っている。遮蔽物に隠れながら、恐る恐る上空を見上げる感覚は、これまでの映画で体験したことのないものでした。上と下の違いはありますが、トレマーズを思い起こしました。
所々、引っ掛かる部分はありますが、人種問題の扱い等の監督の思想の歪みも含めて楽しめました。
割と期待してたけどなあ…
う〜ん…
アイデア良し。
終わり方も良し(かつて、“撮られていた黒人”が、”決定的瞬間を撮る人”となり勝利!)
でもなあ…
肝心の地球外生命体の造形がダメすぎる。
あれじゃ生命体というより、本当に張りぼて(ワザと?)
喰われてしまうという生々しい恐怖感があまりに希薄。
あれじゃ、機械仕掛けだったジョーズにも及ばない。
せっかく、撮影は『TENET』のホイテ・バン・ホイテマだったのに…
散々と使い回されたAlien的な有機的なグロさを避けたかったかもしれないが、それにしても、もうちょっと、なんとも、なんとか、どうにかして欲しかった。
前半の展開もスロー過ぎて、なんとも退屈。
緊迫感の無いスローは、この手の映画では本当にメイクセンスしない。
チンパンジー暴走のシークエンスに関しても、伏線回収など全く無く…
調教=支配?
よっていずれは逆襲されるってヤツ?
テレビという見せ物小屋における
視る:視られる=加虐:被虐?
よって、その虐待性が暴力に火をつけた?
そりゃまあ、そうかもしれんけど…
であれば、テーマパーク(という見せ物小屋)のオーナーがUFO(というかフリークス)を馬で餌付けしていたなど調教を明示させないと。
主人公が気付く瞬間のショットはあるが、あれだけでは、いきなり突飛すぎて観てる側は置いていかれる。
せっかく少年時のオーナーとチンパンジーとは交流できそうな(E.T.オマージュ?)なシーンもあった訳だから、あの生命体に攫われる直前は、あのシーンとリンクさせないとアカンよ。
おそらくオーナーは、UFOの調教を成功させる事により、過去のトラウマを克服しようとしていたのだろうから。
それに監督ピールのTwitterで公開されている「Gordy’s home」のオープニング、せっかくイイ感じのシットコムで仕上がったのだから、アレは本編に入れるべきだった。
アレが入れば、チンパンジーの豹変ぶり、より一層際立ったのに。
なんで入れないのかねえ?
しかし結局のところ、ピールの作品としてはショッキングの度合いが、あからさまに落ちてしまったのが一番残念だったところ。
あと、Toho Cinemas 六本木!相変わらず照度が足りないよ!
画面が暗くて、なんか、ずっと暗いフィルター越しに観ているみたいだった。
早く改善してくれ!
エンタメ映画ですね!
ジョーダン・ピールの新作ということで期待をもって鑑賞、なかなか楽しめました。
円盤状なだけで大気や重力を無視してあんなに自在に動ける点、雲に出入りしても雲が全く乱れない点などツッコミ処は置いといて、不気味さ、怖さから転じて最終的に達成感を得る展開が痛快。怪物がベール状に展開する様はエヴァンゲリオンの使徒的な印象を持つ人は多いのでは?
ピールの映画は、ナイトシャマラン的なアイデア一本映画とも言えるけれども、いろいろと練られていて面白い。ナイトシャマランと違うのは、ブラックというか毒が強いというか、どぎつい点なのかなぁ。
本作ではチンパンジーのぶち切れ事件がその一つ。ほぼ並行して展開され徐々に明らかにされるが、その意味がまだよく分かっていない・・・対比なのだろうけど。元子役のカウボーイランドの社長が、ぶち切れチンパンジーと唯一分かり合えそうになったことが、空に棲む怪物を手なずけようとしたことに繋がってるのだろうか? それくらいしか思いつかない・・・。
タイトルなし(ネタバレ)
途中まではドキドキしながら観れた
おさるさんと宇宙生物の関連がよくわからん
UFO で終わらせて欲しかったなあ
最後の使徒みたいな花びらみたいな感じのものが自分的には萎えるポイントだった。
家に血が降り注ぐのはめっちゃ怖かった。
後自ら死にににいった撮影監督みたいな人
カメラごと持ってかれちゃったら意味ないやん。
というわけで深いようで浅い映画っていうことで
よくわからんけどハッピーエンドに終わってよかったね。
布切れのような
期待を見事に裏切られた作品は久しぶりだな、関連性の無いエピソードと謎のカーテンだかクラゲだか全く面白味のない物体との追いかけっこ、チンパンジーに殴り殺されたはずの少女もチラリと観客席にいたけどなんだったんだろう結局皆んな食われたが。
最後はパーンって、、、ひねりも何にもないシーンの数々
おすすめ出来ない作品だった
ピール監督のシャマラン化
強烈なグロサスペンス『ゲットアウト』のジョーダン・ピール監督の新作だけど、イマイチな出来でした。何か起こりそうな不穏な状況を引っ張るのはうまいんだけど、ストーリー展開が,なんかぎこちなく分かりにくい上に、登場人物にもあまり感情移入ができません。監督としては、何かのメタファーを狙っているみたいだけど、しっくりこないです。前半は何となくダラダラ続く感じで、敵の存在が明らかになる後半から持ち直し、襲撃シーンは大迫力です。とは言え、敵の正体が空飛ぶドラ焼きなのはガッカリ。途中から空飛ぶクラゲに変化するけど。主人公達の目的も、この凶暴な生物をビデオに撮って一攫千金と言うのも、今風と言えばそうだけど危機意識が足らない感じでピンときません。こんだけ引っ張っておいてオチもなんかショボくて、最近のシャマラン監督の映画みたいでした。
N=日本のO=面白いP=ピクチャーE=『エヴァンゲリオン』。俺達ァ健康優良不良映画バカだぜ!
空に潜む「何か」の恐怖と、それと対峙する人々の姿を描いたSFスリラー。
監督/製作/脚本は『ゲット・アウト』『アス』の、オスカー脚本家ジョーダン・ピール。
元子役のテーマパーク経営者、リッキー・”ジュープ”・パークを演じるのは、ドラマ『ウォーキング・デッド』や『オクジャ』のスティーヴン・ユアン。
社会派として知られるジョーダン・ピール。これは彼の長編監督作品としては第3作目にあたる。
ジョーダン・ピール作品は『アス』のみ観賞しているのだが、正直これは全くノレなかった😓
なので今作を劇場まで観に行く気はなかったのだが、あまりに予告編の出来が素晴らしかったのでついつい観賞してしまいました。
結果から述べますと、うーん最高っ!👍
「そうそう!ワイはこういう映画が観たかったんや!」という感じであります。
ジョーダン・ピール作品はなにかと考察されがち。
たしかに、黒人やアジア人を捕食するUAPが表すものは何か?とか、チンパンジーのエピソードが意味するものは?とか、何故『動く馬』を取り上げなければならなかったのか?とかとか、深読みしたり読解したりしたくなる要素がてんこ盛り。
そういったことを深く追究していくことも、この映画の楽しみの一つなのかも知れない。
ちなみに、YouTubeのユニバーサル・ピクチャーズ公式チャンネルで、お笑い芸人のこがけんさんが本作の解説をしているのだが、これが中々聞き応えがある。一聴の価値ありますよ。
…とはいえ、実はこの映画って考察云々はさほど大事じゃないような気がする。
というか、小難しく考え過ぎると大切なものを見落としてしまう、そんな感じの作品な気がする。
それじゃあ、この映画の大切なものって一体なんじゃらほい?ということになるわけだが、それはもうこの一言に尽きる。
…映画ってさぁ。やっぱり最高のエンターテイメントだろ!!!!!!!🛸💨
なんというか、この作品からはジョーダン・ピールの映画愛がビシビシと伝わってきた。
その多幸感にとってもニンマリ😆
もちろんインテリであるジョーダン・ピール、いろいろなメッセージを仕組んでいるのだけれど、そういう難しいことを全部抜きにしても、とにかくこの映画は楽しい✨
『アス』の時はイデオロギーが前面に出過ぎててかなりシンドかったんだけど、これはそんなことないっす!
前半1時間は、正直一体何を観させられているんだ?という感じで、ポカンとしながら観ていた。
何か起こる…かと思ったら何も起こらない。今度こそ何か起こる…!と思ったらやっぱり何も起こらない。この繰り返し。
勿体ぶった描写ばかりであまりにも事件が起こらないので、途中までこれは「何も起こらない」ということを怖がるホラー映画なんだと思ってました。
本当にそんな映画だったら流石にブチギレるぞジョーダン・ピール💢とか思っていたら、中盤からクライマックスまでは怒涛の展開。
いやー、凄かった凄かった👏
ノーランのような重厚感と、シャマランのような荒唐無稽さを併せ持っている、というのがこの映画の印象。
途中までは完全にシャマランの『サイン』だったし、撮影監督がノーランと同じホイテ・ヴァン・ホイテマということもあり、なんだか『インターステラー』を観ているかのような気持ちに陥った。
実はノーランとシャマランって、真面目ぶっているけど物凄くおバカ、という点で似た者同士だと思っていたのだけれど、なんとジョーダン・ピールも同じ穴の狢だった🕳🦡🦡🦡!!
この3人は「映画三馬鹿トリオ」として自分の中でカテゴライズしておくことにします🤣
主人公のヘイウッド兄妹は、UFO🛸を撮影しようと躍起になる。
それは当初、セレブになる!とか有名になる!とかいう俗世間的な目的だった。
そこにチャラいニイちゃんのエンジェルも加わり、ますますバカなYouTuberのようなテンションになってゆく。
しかし、UFOの恐怖を体験し彼らの目的は変わる。
人類を滅ぼしかねない脅威に、彼らはその対象を「撮影」することにより対抗しようとする。
金や名誉はもはや眼中にない。ただただ、確かに存在しているが実態の掴めない脅威に対する反骨精神、もしくは義憤や正義心といったものが彼らのモチベーションになってゆく。
ここで面白いのが、彼らの目的が怪物退治ではなく、ただ怪物を「撮影」しようとしているという点。
怪物の姿を撮影し、その姿を白日の元に晒す事が出来れば、人々はその怪物に対する対抗策を打ち出してくれる筈。
つまり、「撮影」することこそが世界を破滅から救う鍵である、というのがヘイウッド兄妹の考え。
これは、映画を通じて社会的メッセージを発し続けるジョーダン・ピール監督がその心根を端的に描き出した、ということなんだと思う。
現実世界の不条理なシステムは映画の怪物よりもはるかに恐ろしい。
それでもそれに立ち向かっていかなくてはいけないし、映画こそがその最大の武器になり得る、ということを、ピール監督はこの『NOPE』という作品で見事に描いてみせた。
本作は監督の所信表明であり、また映画に対するラヴレターであると言って良い。
そのあるがままの純粋さに、自分のような一介の映画ファンは胸を打たれてしまうのです🥲
そんなラヴレターに相応しい、ピール監督の好きなもの詰め合わせのような映画。
UFO、怪物、ディザスター、ホラー、カウボーイ…etc。
とにかく映画の盛り上げ要素がてんこ盛り。
さらに、怪物の正体はまんま『エヴァンゲリオン』の使徒!
ピール監督はインタビューで『エヴァンゲリオン』のファンであることを公言しており、本作にその要素をぶち込んだ模様。
まさか「NOPE」は「N=日本のO=面白いP=ピクチャーE=エヴァンゲリオン」の略である可能性が…!?
さらに、『AKIRA』のバイクスライドブレーキのオマージュまで!🏍💨
監督のオタク心が爆発しております。
大絶賛したい映画!…とはいえ不満点もあるのです。
ジュープというキャラクターをうまく扱いきれておらず、その為あの印象的な猿のエピソードがなんかフワフワしちゃっている。
ホルストとかいうカメラマンのオッさんの最期も、なーんかよく意味がわからない。
怪物の撃破方法も、意外性はあるんだけど絵的に地味だった。
一番不満なのは、『エヴァ』の使徒をオマージュしているあの怪物のデザイン。
せっかく「目を合わせてはいけない」という縛りがあるんだから、あんな無機質でミニマリズムなデザインじゃなくて、もっと目玉がギョロギョロとした、『鬼太郎』のバックベアードとか『ウルトラマン』のガンQとか、そんな感じのデザインが良かった。
まぁこれは好みの問題なんだけどさ。
あと、やっぱりエイリアンにはヌメヌメしていてほしい。やっぱギーガーは偉大だな、と思っちゃいました。
もっとどぎついホラー描写があっても良かった。
犠牲者の血の雨が家に降り注ぐ、というのはすごく良かったけど、いかんせん夜の闇が暗すぎて何が起こっているのかよくわからん。あれが真昼間だったのなら、相当凄惨な映像になっていたと思うのだが…。
もっと人間の内臓とか体の部品とかがボトボト落ちてきてもよかったかも。まぁこれも好みの問題ですかね。
完璧な映画だとは思いませんが、自分は大好き💕
健康優良不良映画バカ、ジョーダン・ピールの今後から目が離せません!!
※『動く馬』とは、エドワード・マイブリッジ(1830〜1904)が撮影した連続写真。
リーランド・スタンフォード(後にスタンフォード大学を設立)さんは、「馬が駆けてる時の脚運びってどないなってんねやろ?」という疑問を抱いていた。
シカみたいに四本の足が地面から離れる瞬間があるのか…?それとも常に何れかの脚は着地してるのか…?
うーん、わからん🤔ということで、マイブリッジに写真撮影を依頼。
マイブリッジは試行錯誤したり、奥さんの愛人をぶっ殺したりしながら、なんとか撮影に成功。
この連続写真を「ズープラクシスコープ」という幻灯機のようなもので動画化した。これが1880年のことである。
本作ではこれが「映画の始まり」であるということになっている。
つまり、映画とは「未知のものを映し出すことにより、その真相を白日の元に晒す」ことから始まっていたのだ。
結構好き
エヴァ味のあるエイリアン結構好き。終始ハラハラ出来たし、なんだかんだスッキリ終わって満足。見たらダメな理由や猿のくだりはあんまり納得できないとか、最後の覚醒とかツッコミどころありつつも楽しめた。
後、麒麟ビール飲みたくなった。
ホラーでもなければジョーダン・ピールらしさもない
一言で言えば「ガッカリ」そもそもホラーでもスリラーでもなく(全く怖いシーンはない)どちらかと言うとSF映画だと思うし、そもそもジョーダン・ピールらしさがない。つまりジョーダン・ピールの過去作を観て期待して観に行くとかなりガッカリすると思う…「動物を見世物にする問題点」など色々メッセージ性や伏線もあるんだけど、結局全部予定調和なんですよねぇ…最初はこちらに危害を加えるUFOなんじゃないのか…?と思ってたら、そのモノ自体が生命体で…!っていうのもそんなにサプライズ感も恐怖感もないし…ジョーダン・ピール監督に求めてるモノはこれじゃないんですよねぇ。あと色んな映画のオマージュシーンがあるが、多すぎてモノマネをしているようにしか見えなかった
見る人間への抵抗?
暴走したサルとUFOの共通点として思い浮かぶこと
・生き物であること
・見せ物にされること(サルはTVで、UFOはメディア等で)→冒頭のナホム書との関連
サルもUFOも、生き物としてではなく見せ物として人間から見られることへの怒りを持っていたのではないでしょうか。
サルの暴走やUFOの選別的な捕食(自分を見たものを捕食する)はその怒りの現れなのでは。また、サルやUFOなどをもの珍しい異種異物のように見るときの人間のまなざしへの抵抗なのでは。
「自分は見せ物じゃない、生き物だ!」という自我、プライドを持っているという主張なのでは。
と思いました。
血の雨(物理)
初ジョーダン・ピール監督作品。
情報統制が強かったという記事を見て、俄然興味を惹かれ、鑑賞。
個人的にはあまり合わなかった。
本筋にはネタバレ厳禁とするほど目新しさは感じず。
ハリウッド映画や日本のアニメ、実際の事件などのオマージュも多いとのことだが、それはあくまで付加価値と考えます。
「知っていれば面白い」ではなく、「知っていれば“なお”面白い」でなくては。
UFOかと思いきや生命体だった、というのは面白かったが、やや弱い。
また、敬意を欠いた傲慢な人間は逆襲される(馬に蹴られた映画スタッフ、ゴーディに襲われた役者たち、UFOに呑まれたジュープや記者など)というメッセージかと思ったが、だとしたら主人公はまだしも妹はやられなくてはならない。
散々重ねられた構図だから、意味はあると思うのだが。。
血の雨(物理)が降る中盤までの緊張感は良かったのだが、後半で盛り上がれませんでした。
ゴーディ事件の印象が強すぎたり、馬の名前をデカデカと出すなど、伏線と身構えた部分がオチに繋がらなかったのも散漫さを感じた。
ジョーダン・ピール版未知との遭遇
過去作と比較すると、UFOというSF的存在が出てくる分かりやすい作品に思える。凡人には思いつかない展開だった過去作のイメージでいると一見肩透かしに思えるかも知れないが、簡単で分かりやすい物語の中に、流石ジョーダン・ピールという社会風刺が込められている。やはり本作で主人公となるのは黒人。黒人が馬で駆る画が撮られた世界初の映画。その映画の主人公の子孫となる家系に育った兄妹の物語だ。黒人が虐げられてきたのはもはや世界共通の人類の恥とも言うべき歴史だが、もちろん本作でもそれは顕著に描かれている。どこか見下すように描かれているシーンでの加害者はやはり白人であり、寡黙な主人公はそれに耐えてきた。一方で陽気に振る舞う天真爛漫な妹の存在。不慮の(不可解な)事故で亡くなった父から受け継いだ牧場を経営しているが、上手く回っていないのが現状である。そんな中二人の前に現れたUFO。そんなピンチな状況を、それを撮影して一躍有名になろうと二人はチャンスに変えようとするのである。
本作のテーマはズバリそれである。SNSというツールを使い、様々な情報が行き来している現代に対する風刺だ。その中には暖かいものもあるが、冷たいものまで様々だ。そんなSNSに生きる人々には、「自分を知ってもらいたい」や、「有名になりたい」という思いがあるだろう。
本作にはもう一人忘れてはいけない存在がいる。主人公二人と同じ様な思いを抱えるアジア人だ。彼もまた「成功して稼ぎたい」などの思いから、やや過激なショーを披露しようとする。この両者に大きな関係は無いかもしれないが、我々アジア人も酷い差別を受けてきた存在である事を忘れてはいけない。「有名になりたい」という思いは時に自らを滅ぼす様な事になる。近年YouTuberの事故死、テレビタレントや政治家のSNS上での失言等による炎上。あまりの悪口雑言に精神を蝕まれ、自ら命を絶つ者まで出てくる。それを具現化したのが本作に登場するUFOなのではないか。はっきりとエイリアンと明言せず、捕食者と表現するのもそれを表しているのだろう。本作のUFOがSNSそのものなのだから。冒頭で動物タレントのチンパンジーが人間の演者を惨殺するシーンにも深い意味が込められている。調教され人に慣れ、安全なはずのチンパンジーに惨殺されたのだから。だがここでも白人の演者は必要以上に攻撃して、机の下に隠れていたアジア人の子役(ネタバレしすぎるので深くは記載しない)には襲うどころかグータッチをしようとする。このシーンは差別社会に耐え切れなくなった人種が反撃を開始した様にも思えるシーンで、かなり怖いシーンだと思う。これは手元に残しておきたい名作である。ちなみに、可能であればIMAXで鑑賞するとUFOの怖さが一段と高くなる。IMAXならば当たり前の事だが、派手なSFアクションでなくてもハッキリとした臨場感を味わえる事を証明している。これはオススメしたい。
ホラー、スリラーかと思いきや、アクションっぽい
映画館にて鑑賞しました。
途中までは、正体がわからず(最後まで結局何なのかは明確になりませんが)、得体が知れないものに襲われる、という恐怖感やハラハラ感でドキドキです。なんか生物みたいだ、と長年馬と付き合っている兄が気づいてからは、アクションっぽくなっていきます。
正直、妹や電気店の男が家でGジャン(仮名)に襲われるところで終了かと思いましたが、兄がもう一度家に戻る、という話をしだしたとき「さっきのシーンが最高潮とかにならなければいいな」と思いましたが、自分的には最後まで割と楽しめました。
兄のあのよく分からん丹力はどころからくるんだ、と思ったり、絶妙に空気が読めないというか、頑固なところは割と自分は好きでした。
チンパンジーの話が時折挟まったり、時折チャプターを分けるような場面転換があるため、テンポ感が出ているような気がしました。
また、チンパンジーの話は、ストーリーには直接関係がないように思えますが、なんとなくジュープを通して、人間が動物と接すること、みたいなことを描いているのかな、と思いました。何を伝えたいのかは正確には分からなかったですが、チンパンジーの暴れるシーン自体がとても緊張感があったので、自分としては割と嫌いではありませんでした。
皆さんの感想を見ると、ジョーダン・ピール監督の前2作の期待を超えられなかったような感想ですが、自分は前2作を見ていないためか、割と楽しめました。
期待はずれ‥
こういってしまってはなんだけど、あるわけないだろの連続でリアリティに欠ける。
途中出てきたおじいちゃんカメラマンも、何かしてくれるのかと期待してたら、あっという間にUFOに吸い込まれ、そのまま登場せず。
恐怖の煽り方とか、映像の雰囲気は悪くないんですけどね‥
この映画で何を言いたいのかサッパリわかりませんでした。
パンフレット読んでもよくわからなかった
私の映画経験が足りないのか、『ゴーディ家に帰る』の件りがよくわからなかった。でもチンパンジーは、子供の頃に人間の顔面を喰ったという海外ニュースに接した時から恐怖の対象だったので率直に目を引く怖さがあった。
UFOは無機質すぎて怖い通り越してシュールだったし、物足りなさを感じてしまった。
感想を投稿するときは必ず鑑賞後すぐにその興奮を書き付けるようにしているが、興奮は今回ない。面白くないわけではなかったのだが、?が多すぎた。
次回作やるなら観るつもり。
あっ『古代の宇宙人』はYou Tubeで公開されてるので見れる方はぜひ。
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