「ありえない」NOPE ノープ いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)
ありえない
まぁ、作品中でもテロップに出ている言葉だし、沢山のレビュアーが掲げている題名だから
被り捲りは必須であろうw
未知との遭遇、メッセージ、宇宙戦争等々、宇宙人かどうかは不明な、未確認空中現象(UAP)を題材とした
SF作品群にまた一つ加えられた作品である。近作品も又、監督の作家性の強いプロデュースになっており
前作をどんどんスケールアップ化していることは容易に確認でき、今回はハッキリと
エンタメに振り切っているのが面白い。
アメリカならではの広大な丘陵地と、その空を縦横無尽に馬の如く飛び回り、キャトルミューティレーションを
繰り返す"何か"・・・
それを退治しようとする兄妹のコンビネーションが終盤に炸裂し、カタルシスが心地よく出来ている展開だ
サブストーリー的なチンパンジーの話はどういう関連性があるのかは、自分の頭では結び付けられなかったので
これも解説を読んでみたいと思う。
監督の社会的メッセージ等も入っているのだろうが、今はそれよりもこの奇妙な内容が
SF映画としての面白さを原点回帰しているようなそんな気持ちにさせてくれた
追伸:IMAXレーザー/GTにて二度目の鑑賞
やはり今作は考察が試される作品だけに1回だけの鑑賞ではわかない内容であることを改めてヒシヒシと感じた しかも本来の画角画質での提供であればこその完璧なしつらえがあって初めて感動を貰えるモノである
今作は非常に解釈、読み説きが難しい映画であり、それはラストの主人公の生存自体が観客の解釈に委ねる作りになっていることからも明かである
私自身は生きていると思いたい 初めて"デニムジャケット"と目が合ったにも拘わらず生き延びることが出来た唯一の人間であるということで・・・
IMAXでの最大の演出はチンパンジーというのも興味深い演出だったというのも(勿論、"デニムジャケット"の口も同じく)加筆しておく
もう一つ、加筆が・・・ "デニムジャケット"腔内にいわゆる"唾液"的な演出が無かった事に違和感というか斬新さを再発見できた 鑑賞者が口々に言う"使徒"はもっと水分多めの物体だが、今作のそれは見た目に水気が感じない 表現もナイロン製若しくはビニール製の印象で、見た目にチープ感が漂ってしまっていることに違和感を感じたかもしれない しかし、何周も回ってあの表現、斬新さを垣間見た気持である 何でもかんでもドロドロと粘液とメルティングな表現一辺倒では面白くない もし注文つけるならば、そば粉を石臼で轢くようなしかも液体が一切無い演出があればと、無い物ねだりです・・・