「どうにもこうにも評価が無理…。」NOPE ノープ yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
どうにもこうにも評価が無理…。
今年252本目(合計528本目/今月(2022年8月度)28本目)。
結局、ネタバレしないように書こうとすると、ここの特集などに書いてある範囲である「突如現れた不気味な飛行物体」の話になってしまいます。
ただ問題はそこからで、他の方も多く書かれていますが、キリスト教文化やアメリカの1970~80年台の文化(その割に、WindowsXPか10かを想定できるパソコンは出るけど…。少なくともノートパソコンはその時代には存在しない)が「そのまま」でるかと思えば、設定の関係上スペイン語もちらっと出て(ただ、特定の場所で出るだけ)、どのような知識を要求しているのか理解がちょっと想定しづらい、そこに全部つきるんじゃないか…と思います(逆に1度見ると、要求される知識は何かはわかるが、2回見ようとは思わない類の映画)。
決してダメな作品ではないですが、アメリカ映画等でも、日本の文化から推測がつくものとつかないもの、つかないものでも既存の日本の文化からある程度推測が足せるものと全く無理なもの、また「できるもの」でも、本人の知識力(学力)次第か…といろいろ分かれていくのですが、この映画はおそらく、(日本人ないし、日本人と実質同視できうる外国人も含めて、ここに書き込めるような日本語の知識を前提として)かなりの年数向こうで暮らして相当知識を持っている…という前提でようやくわかるか…という「妙な部分」があり、しかも「その部分」(これをかくと一発ネタバレアウト)がかなりマニアックなので、「そんなのわからないよ…」というところに大多数の方がいかれるのではなかろうか…というところです。
今週(8/26の週)は作品こそ少ないものの少数精鋭でそろっていて、その中でこれを推せるか…となると、2番手3番手以下ではなかろうか…と思います。
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(減点0.3/趣旨がかなり理解しがたい)
・ もちろん日本映画ではないのである程度は文化を推定する知識はいるし、映画のタイトル名や予告などからある程度の知識を引っ張っていくこと自体はもう観客がすべきことですが(逆に、日本映画が韓国・アメリカその他で流される場合も逆に日本文化は当該の国で見る方には要求される)、この映画は「そんじゅうそこらの知識では足りない」「おそらく要求される知識範囲(カテゴリ、領域…といったほうが良いかな)がバラバラで、しかも分野違いにすぎてその「複数の知識」を全部把握できる人が少ない」という部分、究極論でいえば「そもそも日本で見ることが想定されない」映画の類なのではないか…と思えます。
結局そうなると、「見る人の知識がどうこう」というより、「配給会社側のチョイスミス」「かりにそれでも選択するなら字幕を工夫するなり」が必要なのに何もない…という状況で、かなりの人が力尽きる(ただ、人を見下したり、不快なシーンは一切存在しない)映画ではないか…と思えます。
(減点0.1/語法ミス)
・ 動詞 appreciate (~に感謝する、~を高く評価する)は「人」を目的語に「とらず」「人の行為」を目的語に「とる」ため、 appreciate your action (あなたの行動に感謝する)とは言えても、 appriciate you (あなたに感謝する)とは「言えない」ので注意です(英検や、TOEICのライティングテスト等でこれをやると、容赦なく減点されます)。
※ ただ、appreciate は中学英語で習うような多義語ではなく、結局「感謝する」「高く評価する」という意味しかないので、こうした語法ミスがあっても「意味理解の妨げにはならない」という点はありますので、減点幅はそこまでです(中学英語のgive や take などのミスは0.1どこではすまない)。
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