劇場公開日 2022年7月22日

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アウシュヴィッツのチャンピオンのレビュー・感想・評価

全31件中、1~20件目を表示

4.090分間の中に言葉を超えた多くの要素が凝縮され、力強く引き込まれた

2022年7月27日
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本作を観る前、ある種の型にはまった内容なのではないかという危惧の方が強かった。しかしいざ蓋を開けてみると、まるでボクサーの肉体のように90分台のスリムさの中に必要な要素が凝縮されていることに驚いた。特徴的なのは、主人公を始めとする登場人物たちの過去がほとんど描かれないことだ。彼らは自分のことをベラベラ喋ったりせず、ただ現在を生き抜くことに必死。けれどこのある種の地獄の中での相貌や行動、ほんの些細な振る舞いを見ているだけで、これまでどのように生きてきた人なのかが如実に伝わってくる。主人公の場合、それは当然、リング上でのリアルなファイト場面、そこでの一挙手一投足においても言えることだ。感動的ながら仰々しく感情を煽り立てはしない音楽や、端々まで緊張感を身に纏ったエキストラ、収容所内の美術に至るまで、作り手の情熱にも圧倒される。なぜ戦うのか。言葉にせずとも、映画そのものが答えを誠実に体現している。

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牛津厚信

3.5実話ベース

2025年6月15日
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鑑賞方法:VOD

リングに立ち衛兵達に勝ちまくって食糧をもらい、飢えた仲間に分け与える姿が頼もしかったが皆んなを助けられる訳でもなくスッキリはしない。

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ゆうき

3.0狂気の異常な時代、

2025年4月3日
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鑑賞方法:VOD

見るに堪えないシーンも多く、少なからずそれが「実際にあった」ような当時、よくもまあ、同じ人としてそこまでのひどいことができたもんだ、と、こういう映画を見るといつも思う。

やるやつらもマヒしてるのか、問答無用で異常な時代。

それでも、人種や宗教を理由にして今も人を傷めつけたり差別するようなことが世界中であり、人類というものはこうも進歩しないものかとも感じる。

なんなんだろうな、空っぽの優越感?、自己満足?、そして空虚な理不尽さは。
そんな加害者の連中は、同じメにあったらいいとさえ思う。
いつの世も。

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みけい

3.0❇️『人間関係の描写がやや薄い』 ★彡しらんけどな😅

2025年1月15日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

単純

アウシュヴィッツのチャンピオン

❇️『人間関係の描写がやや薄い』
★彡ここがあると感情移入で感動できたと思う。しらんけどな😅

🔵かーるくあらすじ。
1940年🇩🇪ドイツ  第二次世界大戦

政治犯?として逮捕され、アウシュヴィッツの強制収容所に移送された男が主人公。
たまたま騒動に居合わせ、看守と戦って、一発を入れた事から、認められて、収容所の娯楽としてボクサーとして飼われる。
未来の無い戦いの中、仲間の食糧や、薬を調達する為に、ひたすら戦った男の実話。

◉71C点。
★彡なんの捻りも無いシンプルな残酷成上りボクシングストーリー🥊かな?

🟢感想。
1️⃣🤔『ユダヤ人ではなく逮捕された囚人の話が新鮮』★彡ガス室には送られないが、労働も地獄やな。

2️⃣🤛『闘犬の様な扱いが切ない』
★彡唯一の希望は仲間。

3️⃣😭『虐待、殺戮、理不尽』
★彡同じ人間とは思えない。集団心理なのか?看守が本当に恐ろしくみえた。

4️⃣🔺『単純で想定内やや浅いストーリー』
★彡仲間との繋がりも薄く感じた。

5️⃣❓『割と外に自由に出入り出来る?』
★彡ユダヤ人ではないからなのか?割と外に出たりしてる割には監獄の中は地獄なので差が気になった。

😖😫😩😱🫣🤕👿💀👊🌫️🥖🪚🩸🆘

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シネマを喰らう

3.5強制収容所の無慈悲さは伝わった 悲惨な生活を過ごした 主人公の想い...

2024年12月20日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

強制収容所の無慈悲さは伝わった

悲惨な生活を過ごした
主人公の想いは
当たり前の日常が
素晴らしいということなのかな?

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いのしし

2.0『Arbeit macht frei』

2024年10月7日
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マサシ

2.5ヒーロー過ぎないのは良かった でもメッセージも弱かった そんなんで...

2023年9月4日
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ヒーロー過ぎないのは良かった
でもメッセージも弱かった
そんなんで勝っちゃうだ、と呆気に取られてもしまった
ドイツ人は何でこんな酷い事ができるのだろう
本当にこんな人ばっかりだったのだろうか
違って欲しい
そうでなかったら救いがない

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あきら

3.0不平等な命の重さ

2023年8月25日
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鑑賞方法:DVD/BD

あれだけ絶望的な状況のなか、才能と運があったとしても、生きる希望を見出し、保つことの困難さが良く表現されている。誰一人幸せにならないのに何であんな事したんだろう、といつも思う。

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げっちゃん

4.0【今作は、アウシュビッツ強制収容所に連行されたワルシャワのボクシングチャンピオンが、不屈の闘争心で自由を得るまでの姿を描いた実話である。ラストのシーンはジワリと涙が溢れます。】

2023年7月4日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

幸せ

■1940年、第二次世界大戦中のドイツ占領下のポーランド。
 アウシュビッツ強制収容所に連行されたワルシャワのボクシングチャンピオン・テディ(ピョートル・グロバツキ)は、過酷な労働に従事させられていた。
 ある日、テディは衛兵たちの気晴らしに、リングに立たされることになるが、まともな食事も与えられていないのに、華麗なフットワークで連戦連勝していく。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・今作が心に響くのは、死と隣り合わせの状況下で、テディが決して諦めない姿である。

・更に彼は、試合に勝った後、褒美で渡されたパンを、餓えた仲間達に分け与えたり、喘息持ちの少年の為に、自分の傷の手当をした貰った際に、クスリを貰っている。
ー 彼の人間としての、器の大きさが良く分かる。-

・そんな彼の姿に、心動かされた収容所指導者マルチン・ボサックは、彼を別の収容所(アウシュヴィッツより助かる可能性が高い)に送るように指示するのである。

■今作は資料によると、強制収容所でリングに立ち続けた実在のボクサーの物語を元囚人たちや本人の証言をもとに映画化したモノだそうである。
 今作では、囚人番号”77”を左腕に彫られたテディが、囚人仲間達の希望の象徴である事が見事に描かれている。

<マチェイ・バルチェフスキ監督は、元囚人たちの証言やテディ本人の記録から今作をドラマティックに描き出したそうである。
 凄い人物がいたモノである。>

■ナチスの蛮行を描いた映画は、数知れない事はご存じの通りである。
 殆どが、ユダヤの民や、ポーランドの民の末裔が制作しているが、(こちらの方が、リアリティ溢れる作品が多い気がする。)
 だが、ドイツ人が自ら製作している作品も多い。

 ロシアの現況の愚かしき行為(今でも既に数作のドキュメンタリー映画が公開されている)が、何時か”あんなことは二度としてはイケナイ”と言う想いを込めて、ロシア人監督により映画化される日が来ることを切に願うモノである。

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NOBU

4.5ホロコーストは戦争には関係ない、人道に対する犯罪

2022年9月4日
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bloodtrail

4.0監督のナチスに対する憎しみのようなものを感じる

2022年8月17日
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鑑賞方法:映画館

アウシュヴィッツ収容所に入れられたポーランドのボクサー視点で見たホロコーストサバイバル映画。

テディと称されるボクサーが、パンをもらうためボクシングの試合をしていくのだが、
彼が色んな相手を付けられ、戦っていくいく姿は、彼の生きる意志と同時に、彼が生き残れば誰かは死ぬという不条理を表していた。

また彼の視点で描くナチスの蛮行が包み隠さず表現されている。
もちろんナチスの犯した行いを描いた映画は多々あるのだが、この映画は飽くまでもボクサー視点なので、フォーカスが当たってないところで、ナチスがアウシュヴィッツでやった蛮行が垣間見えるのだ。

この作品は、テディというボクサーのアウシュヴィッツ体験記のような描き方をしているが、
根本にはナチスのひどい行いを決してオブラートに包むことないよう描く、と言う監督の意思を感じる。観る側をテディと同じような視点に立たせ、疑似体験をしてもらう意図も感じられた。
それだけ彼は家族、親戚からナチス体験談を叩き込まれてきたのだろう。

しかし、毎年のようにホロコースト映画が公開されるが、毎回ドイツ語で蛮行が行われる映画を観させられるドイツの映画関係者はきっと複雑な想いだろう。それほどナチスの行いは現代史に傷を残したという事だが。

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じーたら

5.0思っちゃいけない

2022年8月13日
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鑑賞方法:映画館

120本目。
最初の方で全てを否定される所から始まる。
分かって観てはいるけど、キツいしツラい。
もし自分がと想像しようするが、自分自身が負けそうで考えない様にはするけれど、それって作品から逃げようとしてるのかと、葛藤したりもする。
主人公目線でみれば、あぁ良かった、だろうけど、収容所に残っている人の方が多いんだから、そう思っちゃいけないだろうな。

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ひで

3.0いや〜ボクシング映画って本当にいいもんですねぇ

2022年8月7日
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予告編を見て気になっていたので鑑賞。夏バテ気味で疲れていたのでクーラーの効いた映画館で何回か寝落ちしてしまいましたが映像も綺麗でナチスドイツの非情さもよく描けていました。テディ役の俳優さんもかっこよかったけど欲を言えばボクシングのアクションシーンとかもう少し迫力あればなとかキャラクターも個性とか魅力が足りなかったかなとか思いました。映画的にはよく出来ていたんだろうけど感動が欲しかった。

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自称こうちゃん

3.5中盤からが本番

2022年8月6日
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収容所内の描写の悲惨さは予想通りながら、前半は淡々と様子の描写ばかりなんで、かなりつまらない。
中盤で戦いはじめてからが本番。
ボクシングシーンでの決意の眼差しと、彼に懐いていた子どもたちとの交流が沁みた。

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コージィ日本犬

4.0霧のような男

2022年8月3日
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泣ける

興奮

第二次世界大戦中、アウシュビッツの収容所にて司令官らの娯楽としてリングにあがることになったボクサー、「77番」ことテディ。勝つことで与えられたパンを皆に配り、いつしか囚人の希望の象徴となっていくが・・・といった物語。

本日ワタクシ、戦争映画2連続鑑賞の第1段。

強制労働中、あることがきっかけで、収容所のボクサーとして活躍することとなったテディ。
理不尽な階級差もものともせず、持ち前のディフェンス力で闘い続ける。

このテの映画やドラマって、時にはボクシングの演技が酷すぎて内容が入ってこなかったりするけど(それは日本だけか?)、本作はその辺もちゃんと見応えがあった。
それでいて、アウシュビッツでの残虐行為は、例の如く目を覆いたくなるほど、こちらもしっかり描かれていた印象。

守るべき少年との話は哀しくも心温まるものだったし、司令官(?)の家族の描写も、彼らの物語に効果的に影を落としている。

屋外試合での出来事は哀しすぎましたね。
気持ちを失ったテディが再びリングに転がり上がるシーンはアツかった。

最後の試合はもうちょっと何かあっても良かったかな~と思いつつ、少年を守り、囚人たちへパンを配り続けるだけでなく、その存在こそが囚人たちの希望になっていたのだなと思うと、やっぱり彼はホンモノの戦士だったんだなと。

ボクシングのシーンだけでなく、ストーリーにも魅せられた良作だった。

ちょっとわからなかったのはウォルターさんの立ち位置。彼も囚人ですよね?
どんな映画でも兵に目をかけられている囚人って一人はいるイメージだけど、彼もそんなところでしょうか?

そして何より、エンディングはちょっと目頭が熱くなった。

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MAR

4.0闘うしか。

2022年8月1日
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あらじん

4.5芸は身をたすける

2022年8月1日
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運のいい人ですね。試合することになったのもたまたま。
主人公はじめ、人物の詳細には細かく触れないままストーリーはすすんでいきます。名前も経歴も全て無しにされてしまう世界だからでしょうか? 少年を気にかけたり、主人公に影響を与えるのも何故なのかわからないままです。

若いから生きてほしい、という希望だったのでしょうか?
わからないけど不自然には思わず、話に入りこめました。

赤ちゃんを抱っこしている人に上着をかけてあげるシーンで涙が出ました。死を目前にしても人を思いやれる人もいるのに…。収容所というものが現在もあるというのが恐ろしいです。

ちなみに、もうこの種の映画は人気ないのですかねー?
大阪でも1つの映画館でしか上映されてませんし。
もっとたくさんで上映してほしいなーと思いました。

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ふさ

3.0あっさりと殺す感じに驚き。

2022年7月31日
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鑑賞方法:映画館

ナチスがほとんど遊び半分で人を殺す感じに驚いた。こんなんだったんだね。
ひたすら収容所のねっちりした感じが続くので、もうちょっと違う話も欲しかったかな。

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khapphom

4.0アウシュビッツからの素晴らしい帰還者

2022年7月31日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

興奮

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りあの

5.0忌々しい歴史を忘れないために/(参考)日独の考え方の違いについて

2022年7月30日
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今年221本目(合計497本目/今月(2022年7月度)33本目)。

日本では7~8月によく放映される、ナチスドイツの忌々しい歴史を風化させないための映画がよく「固まって」放映されることがありますが、本作品もその一つです。
ここの特集などにあるように、史実をもとにしているため、あることないこと書けないこともあります。

ナチスのこの収容政策といえばユダヤ人が真っ先に挙げられますが、身体障害者や牧師(牧師についてはちらっと映画でも出る。宗教関係者を余りよく思っていなかったらしい)も犠牲にあったことも事実です。ただ、それら含めて全て「平等に」描こうと思うと10時間コースであり、何か一つに絞ろうと思うと難しいところです。

また、映画内をよくみるとわかりますが、当時のドイツ(収容所内)のドイツ側の思想も必ずしも一律ではなかったようで、中にはヒトラーに懐疑的ないし反対していたものもいたようです。それが前提になっているセリフもあります(他の方が詳しく書かれていた通り)。

もう戦後何十年もたつこの文化(および、同じく敗戦国である日本、イタリアがとった極悪非道の政策)は未来永劫忘れてはいけないし、次の世代に伝えていかなければ…と気を強く思ったところです。

採点上特に差し引く要素はないので、フルスコアにしています。

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(参考/日独の考え方の違い)

 ・ 同じ敗戦国のこの2つの国ですが、表現・言論の自由という観点で大きく違います。
 ドイツはもちろん、ドイツのこの被害にあった国の中には憲法や法律のレベルで「ナチスドイツを英雄視するような著書・映画は許されない」という国があり、違反者には罰金も取られます。これを「表現の自由の侵害」と見るかは微妙ですが、余りにも支離滅裂であったことも事実です。

 翻って日本を見ると、日本も敗戦国で敗戦後、日本国憲法が定められ、そこで思想良心の自由、表現・言論の自由は最大限尊重されるようになりました。基本的人権の中でも「表現・言論の自由」はその「王様」と言われるほど強く保護されます。それは、「表現・言論を戦わせてより健全な民主主義国家を作る」という思想に根差したものです。
しかしこれも絶対無制限でなく、それに名を借りたようなものは個別に罰せられます。代表例は「わいせつ表現」「名誉棄損にあたるような行為」「個人情報の勝手な書き込み」といった類型で、これらは戦後の判例で確立されたもので、現在もそれにいたります。

 実は日本では「表現・言論の自由に対する例外的な規制」は上記程度しか判例で確立されていないため、「天皇制反対」や「憲法9条反対」、さらにはこの映画の通り「ナチス万歳」という表現も基本的には禁止できません(もちろん、こうした評価サイトが個別に「いい加減にしろ」ということで制約を入れることはある。これは私人間の話)。

 つまり、国として反省するドイツが一定の表現の自由に制限をかけているのとは対照的に、日本は「他を害するものは許されない」という立場にたつのであり、それはその通りなので、極論、先の第二次世界大戦で日本を擁護するような発言も基本的には自由です。

 日本とドイツは同じ敗戦国だし、民法(日本の民法はドイツ民法をまねて作られています)や憲法などかなりの部分が似ますが(「英米法」と「大陸法」の概念)、細かいところで差があります。その最たる例が「表現の自由の規制の度合い」です。

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