ノースマン 導かれし復讐者のレビュー・感想・評価
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ニコール・キッドマン
中世ヨーロッパの世界観が好きじゃないので、映画館スルーしようか迷ったけど、
いい評判を聞いたのと、アニャ目当てで、映画館へ。
結果、期待以上!!
軽く期待を超えてきた!!
やー、面白かったー♪
グイグイ引き込まれ、長い上映時間も気にならなかった♪
キャスティングも良いです。
みんな役に合ってて上手い。
中でも、ニコール・キッドマンが特に印象的でした。
キッドマン上手い!!
アニャは、あい変わらず、綺麗です(笑)
4と4.5の間で、厳しめ4.5。
100点満点で、85点ぐらい。
オススメです。
残虐な暴力と不気味な魔術が全面に
一体何を見せられているのだろう…と映画を見て思ったのは久しぶり。あ、ハリウッド版ゴジラ対コング以来か。と思ったら主人公がその作品に出てた人なんて、偶然だ。
セリフまわしとストーリーのテイストがまるでシェイクスピア、と思ったらまさに、ハムレットのベースなったような、アイスランドの昔話があるそうで、この映画はそのエッセンスが色濃いことは感じる。これでもかと強調されるドギツイ残虐なシーンと不気味な魔術関連の映像に、個人的には馴染めず、折角キャストがなかなか味があるから、と見に行ったが、なんだかそれも大して生きておらず。時折美しめの映像シーンが挟みこまれ、ヴァイオレンスとの対比のつもりなのかもしれないが、悲壮感に包まれた全体のダークトーンの中で、もし一時の安らぎの象徴のように言われたとしても、ピンとこない。ヴァイオレンスのアクが強すぎる。
最近やたら見る売れっ子、アニヤ=ティラー ジョイだげ得してるかも、と感じた作品だった。
北欧の世界観!!
あまりない北欧の世界観で大変楽しめました。コミックのヴィンランド・サガの雰囲気が味わえます。
ストーリー自体は、復讐劇なのですが中々面白く!
少し前の「グリーンモンスター」に近いというか、西欧の精神性がとても新鮮でした。
マッチョな戦闘が好きな方は是非映画館へ!
神話の世界に生きる人間
2022年。ロバート・エガース監督。9世紀の北欧、キリスト教以前の神話の世界を背景に、父を殺された王子の復讐を描く。父親が殺されるまでの生活、ヴァイキングの一員として略奪にあけくれる数年間、「啓示」を受けて復讐を思い出してフィンランドへ渡る、そして復讐の実行。神話とともに生きる北欧の人々の気高く荒々しい姿をテキパキと表現していく。
キリスト教以前であるとともにヒューマニティ以前でもあるので、男たちは熊や狼や狐や犬といった獣と一体となって叫ぶ。生きる意味は「名誉」を失わないことにあり、死は「ヴァルハラ」(天国みたいなところ)へと転生する旅であり、人生は運命の糸によって既に定められたものである。
なんでも描けてしまうCGで描き出すのは、寒々しい景色と冷たい雨、うねる海原。男たちも大柄だが、インド映画に比べればいずれも「神話的」とはいいかねる「人間」のスケールだと言わざるをえない。それが悪いわけではないけれども。
復讐もほどほどに
9世紀北欧のとある島国で、王子アムレートは、遠征から帰還した父オーヴァンディル王とともに、王家伝統の儀式を行った。その直後、叔父のフィヨルニルがオーヴァンディルを殺害し、グートルン王妃を連れ去った。10歳のアムレートは殺された父の復讐と母の救出を誓い、たった一人、ボートで島を脱出した。
数年後、アムレートは、獰猛なヴァイキング戦士の一員となっていた。そして、フィヨルニルがアイスランドにいることを知った。奴隷に変装して奴隷船に乗り込んだアムレートは、親しくなった白樺の森のオルガの助けを借り、叔父の農場に潜り込み、復讐の機会を待つ、という話。
感想としては、ナンジャラホイ、って感じ。
なかなかフィヨルニルを殺さず、周りの部下や息子から殺すのは何だったんだ、って感じた。さっさとフィヨルニルを殺せば良いのに、って。
そして母から父の事を聞いて、復讐をやめるのかと思ったら、母や義理の弟まで殺し、全然共感出来なくなった。
自分はオルガのお腹に後継が出来たから良いって事?身勝手な復讐者だなぁ、って感想。
オルガ役のアニヤ・テイラー=ジョイは今作品でも美しかった。
それと、アイスランドの火山を含めた景色も美しかった。
超豪華キャストでここまで血みどろ作品を作ってしまったことに素直に驚嘆する一作
『ライトハウス』(2021)のロバート・エガース監督だから、『イニシェリン島の精霊』と同じく「普通の作品」にはならないよねー、と思ったら、全くもって予想通り!
アニャ・テイラー=ジョイをはじめとしてニコール・キッドマン、イーサン・ホーク、ウィレム・デフォーなど非常に豪華なキャスティングなので、誰がどの場面に登場するのかという楽しみ方もできるんですが、出演者全員があまりにもスカンジナビアの人々になりきっているのと、なかなか凄惨な場面が立て続けに起こるのと、さらに画面の密度が濃いのと、といったいろんな要素が入り交じっているので、いつしかキャスト捜しを忘れて物語世界に入り込んじゃってました。さすが「没入感MAX」という売り文句は伊達じゃないです。
さらに物語としては不幸な生い立ちの高貴な血筋を持つ若者の旅を描く、という「貴種流離譚」の形式を取っているので、筋立てを追うこと自体はそれほど難しくはなく、それがさらに作品に対する没入感を高めています。
とは言っても、やっぱりエガース監督の作風なのか、戦闘を含めた全編にわたる血みどろの描写は、あえて残忍さを誇張しているんじゃないかと思えるほどなので、この種の描写が苦手な人には結構辛い鑑賞になるかも知れません。この点はご留意を。
同じ時期に公開されている、『イニシェリン島の精霊』と並んで、物語から浮かび上がってくる要素の読み解きが楽しい作品です。
北欧神話ファンタジー
人のリアルな裏切りと復讐の物語かと思ったが、魔術あり伝説ありの北欧神話ファンタジーだった。
知識があると尚楽しめる。
ちなみにヴァルハラは戦乙女ワルキューレ(ヴァルキリー)が勇敢に戦って死んだ戦士を運ぶ館の事。この伝説が本作でも描かれている。
予告で『ゲーム・オブ・スローンズ』を思い出したが、やはり冒頭のシーンでウィンターフェルを思い出した。
何度か狼の真似をする劇中の場面で、撮影現場を想像してちょっと笑ってしまった。特にイーサン・ホークとウィレム・デフォーのおじさん2人がノリノリで犬(狼?)になりきって子役に絡む場面は吹き出さずに撮影出来たのかが気になる。
余談だが、『ノースマン』を観る客層が一般層も多く、プロモーションも華がある。
それだけ他の映画やドラマなどを通じて、北欧神話に対する世間の認知が高まった証だと思われる。
その一つとして、北欧神話をベースとしたMCUのソーがある。ソーの映画を観ている人には「オーディン」「フェンリル」「ヴァルキリー」「ヘル」など馴染みのある固有名詞が『ノースマン』で出てくる。映像で世界樹ユグドラシルも観れる。
一般層に北欧神話が知られた切っ掛けとしてマーベルスタジオの功績は大きいと思う。
血の争い
北欧で繰り広げられる闘いですが、結局、身内での殺し合いなのですよね。なんだか、誰も信用できない関係で、どう展開しても悲しい結末しか生まないですね。終始、同じ様な状況の繰り返しで、上映時間も少し長いので、少し疲れます。
映像の美しい復讐劇ではありますが……
アニャ・テイラー=ジョイ目当ての鑑賞です。
その意味では満点ですが……。
私自身が北欧神話への理解が低いことを差し引いても、あまり語るべきものがないストーリー。
きわめてシンプルな復讐劇です。
主人公は敵役の叔父に大国の王であった父親を殺され、母親を奪われ、城から復讐を誓い脱出します。その後は、ロシアで傭兵をやっているようですが、主人公が落ちぶれた姿があまり描かれないのです。そして、傭兵生活の中で、叔父の噂を聞き、復讐のため奴隷として叔父に近づきます。
そこからがひどくて、叔父はアイスランドの片田舎の山賊のような存在まで落ちぶれていて、荒野に小屋をせいぜい十戸くらい所有している程度の存在になっています(ここの自然の風景はきれいです)。
屈強な兵たちが守ってるわけでもなく、いかにも小物な部下と息子が奴隷相手にえばり散らしているくらいで、復讐劇が全然盛り上がらない。
敵役の叔父は、アニャ・テイラー=ジョイの容姿目当てで、夜の相手をさせようとします。ところが都合よく「生意気」だという理由だけでお役御免になり、よくわからないまま主人公と結ばれますが、あまり運命的なものにも感じられず……。
その後も一気に復讐するでもなく、一度は復讐をあきらめ逃亡しようとするも、使命に気付いて復讐に臨みますが、締まらない終わり方のままエンディングに。
もっと壮大な話だと思ってたんですけどね。尺が足りない感じはありましたが、褒められる出来の映画ではないです。
あなたはヴァルキリー
なんでこんな映画撮ろうと思った??笑
独特すぎる世界観と知識が無いために理解不能な北欧の時代背景。序盤はこの映画がその日3本目だったこともあり、見事パンク。父・国王の死から思わず爆睡してしまい、気付いたら謎の魔女がなんか言ってた。笑
目を覚ましてからもじめじめとした湿っぽい雰囲気は続き、キャラクターが多いのと同じような見た目ばかりで、またパンク寸前。何言ってんだ、何してんだが続き、上手いこと乗れなかった前半。暗すぎてウトウトしてたら、女神・アニャ登場。睡魔は消え、そこからは夢中になって見てしまいました。え、今回のアニャのビジュ最高に良くない???
アニャの登場からもストーリーの難解さは続くが、ふとした瞬間から急に面白くなる。父・国王を殺したおじを殺すために確実に自分の評価を高めていく主人公。なんやかんやよく分からんこと言ってたけど、結局はシンプルな内容。理解できないところがあったため、65%分くらいは楽しめたかなと。北欧について知識があれば...とは言うけど、なかなか勉強する気になれないのです。今後のためにも必要な気はするけどね。
PG12となってはいるものの、R15はあっていい。映倫の判定基準が未だによく分かりません。結構グロくて、残虐的。アクションもめちゃくちゃ渋くて、やっぱり海外のレベルは日本とは違うなぁと思い知らされる週末でした。なんでこんなにアクションの質高いのに、上映館少ないんだろう。DOLBYとかIMAXとかで見たかった。まぁ、内容が万人受けしないからかな笑
何度も言うように、アニャ・テイラー=ジョイの美貌が本作凄まじく、彼女目的だけでもお釣りが返ってくるくらいでした。「ラストナイト・イン・ソーホー」「ザ・メニュー」「ノースマン 導かれし復讐者」とどの映画でも爪痕残しまくりのアニャ。次回作は「ザ・スーパーマリオブラザーズ ムービー」でピーチ姫の声優ですからね。いいぞ、この調子でもっと出演してくれ!
先日公開された「イニシェリン島の精霊」以上に好き嫌いが別れそうな作品ですが、質が高いことは確か。「キングスマン ザ・ファーストエージェント」が好きな人は絶対好き。ご覧になる方は是非劇場で。
惜しい。
《良かった点》
①アイスランドの広大な自然
②….が育んだ歌姫ビョークの起用
③ところどころに出てくる古ノルド語
④モツがいっぱい
⑤シンプルな復讐劇なので登場人物が多くても乗り切れる
⑥音楽
《良いとも言えなかった点》
①ニコール・キッドマンの起用←オーラが出過ぎて浮いてる
②アクションシーンが全体的に重い
③暗い
④モツがいっぱい
⑤どこだよこれ(主にラスト)
⑥なんで脱いだ(主にラスト)
正直、ファンの方には申し訳ないのですが、ニコールのギャラを全訳古ノルド語に当てた方が、もっと特色出たんじゃないかなと思いました。
俺ならもっと姑息に闘う
最強の復讐者!!
ってそういうのかと思ってたが、
そういうものではない。
占い付きのごくシンプルな物語。
いや、年齢的に考えて無理だろ…って
勝手にツッコむところもあった。
流れなどは良かった気がしたが、
ベースが波乱などのない単純なストーリーなので
やっぱり全体的な印象が薄くなってしまった感じ。
復讐なのであればもっと憎たらしさを
観てる側にも伝わるような、そんなドロドロとした内容が加わってればなぁと。
2023年ベストムービー!⭐️⭐️⭐️⭐️✨
いやぁ〜、面白かったなぁ!!笑
ここ数年の間でも面白い映画は沢山あったとは思うけど、見終わった後、「ここ最近で1番面白かったかも」なんて言葉が思わず口をついて出て来るぐらい、なんとも見応えのある作品でした。
最初は時代物かと、ちょっと躊躇したんですが、これは見逃さないで良かった(笑)
ラストの対決シーンは、スターウォーズのまるであの"シーン"を彷彿させるかのような、正に"熱い"場面で、久しぶりに興奮しました。
この作品、IMAXとかでやって欲しいなぁ…。
超オススメ!!笑
スマートじゃないけど
父を殺され憎悪を抱え生きる男が辿り着く選択。
北欧の景観美と対比して冷酷で無慈悲な時代をしっかり捉え描く物語は魅了するものを持っている。
そして命の取り合いを残酷までにストレートに描くことで人間の醜さを浮き彫りにしつつ、男が歩んできた道程から導き出す答え選択にも心を震わすものを感じた。
とても男臭くスマートじゃないけど、そこがとても良く観るものを惹きつける。
ヴァルハラへ....。
まさにリアルハムレット。血に飢えた獣のように復讐心に取りつかれた男による凄惨な復讐劇が繰り広げられる。
キリスト教が未だ異端とされた中世バイキングの時代を舞台に繰り広げられるこの復讐譚は北欧神話をベースに現実と幻想が入り乱れるまさに悪夢のような世界観を創り出しており、エガース監督の真骨頂と言える作品。
それは単なる復讐劇では終わらない。感性を刺激するおどろどろしい描写の数々は耽美的でさえあった。
ストーリーはまさにハムレットの元ネタとされる人物アムレート王子による復讐劇。最初は復讐心によってさらに新たな復讐心が芽生えるという不毛な内容、すなわちアムレートが復讐を果たし殺されたフィヨルニルの息子が復讐を誓うという無間地獄のような落ちかと思ったが、それは違った。アムレートは子供共々殺してしまったので。
復讐を遂げた主人公の魂は彼らが神と崇めるオーディーンの宮殿たるヴァルハラへと昇ってゆく。
つまり本作では不毛な復讐劇をけして否定的には描いてはいない。
最近、アメリカではキリスト教離れが進んでいるという。特に若い世代でそれが顕著で無宗教の人間が増えている。本作もアンチキリスト教的な作品といえるのかもしれない。
主人公が犯す数々の残虐行為をキリスト教信者の行いだと劇中語られることからも。
内容的にもいろいろ考えさせるし、また映像はやはりエガース監督らしい満足のいくものだった。
鑑賞動機:ビョーク4割、エガース監督4割、アニヤタソ2割
ヴァルハラかと思ったら温泉でしたー。
覚悟はしてたけどビョークは5分位しか写らずションボリ。
確かにビスタとシネスコの中間くらいの画面サイズ。
『ヴィンランド・サガ』読んだくらいの知識があれば、なんとかついていける。『ハムレット』はよく知らないけど…どうでしょう。ただシンプルな復讐譚のつもりで観ていると足下掬われる。
撮影は『ウィッチ』『ライトハウス』でも組んでた人のようなので、光というより闇/陰が美しいなと思った。長回し、好き。
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