劇場公開日 2022年8月11日

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「ボクの、せい」ぜんぶ、ボクのせい アンディぴっとさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ボクの、せい

2023年7月16日
iPhoneアプリから投稿

 母親会いたさに施設を抜け出した優太。母親の対応が酷い。施設にこっそり電話して迎えにきてもらう。突然来られて今は無理でももう少し待ってとか、せめてキチンと納得させないと。とはいえ、迎えに行く気など全くないのだろう。もう、自分の子は捨てた、私には彼氏がいれば良い、くらいにしか考えていないんだろうな。酷い話だ。優太が可哀想。
 迎えにきた施設の先生から逃げて、ホームレスの坂本と過ごすことになるが、彼は大人としたら働かず、盗みをしたりと良い人間ではない。でも何も聞かずに優太に手を差し伸べる。優しい人間である。優太には彼の優しさが居心地よかったんだろう。
 火事を起こした人物は分かっているのに、警察に捕まって問い詰められると「ボクがやった。世界のすべての悪いことはみんなボクのせい」と言う。アイツらがやったっていえば良いのに。よく世間で親が子供を虐待した事件などの時に、被害側の子供は、自分が悪い子だから。お母さんは悪くない。と言う場合があるが、全て、自分が悪い子だからと思い込んでしまう。この映画の優太もそういう心理状態だったんだろうか。なんか観ていてつらい映画だった。

アンディぴっと