あちらにいる鬼のレビュー・感想・評価
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寺島眞秀の母でございます。よろちくびー!
2022年映画館鑑賞68作品目
11月27日(日)チネラビィータ
スタンプ招待券0円
原作未読
『ロマン子クラブ・エッチがいっぱい』『ヴァイブレータ』『機関車先生』『雷桜』『軽蔑』『きいろいゾウ』『ストロボ・エッジ』『オオカミ少女と黒王子 』『彼女の人生は間違いじゃない』『ノイズ』の廣木隆一
脚本は『湯殿山麓呪い村』『ヴァイブレータ』『共喰い』『海を感じる時』『この国の空』『火口のふたり』の荒井晴彦
瀬戸内寂聴をモデルにした不倫劇
60年代前半から70年代前半そして飛んで90年代前半
瀬戸内寂聴の作品は読んだことはない
出家前に不倫した作家さんで政治的発言がネットメディアによく取り上げらていた印象しかない
共感はできないがわりと楽しめた
長くは感じなかった
ヤフコメ民やゴシップ系週刊誌と違い不道徳な人間なのでわりとこういう作品は楽しめる
白木篤郎のプレイボーイぶりは男の中の男
リスペクトはしないが男らしい男といえる
そういえば無政府主義者の大杉栄もモテモテだった
そういうタイプが女を惹きつけるんだろう
そんなパパは娘から「ちち」と呼ばれてるがちょっとだけ違和感
R15ということもありそれなりの濡れ場はある
寺島しのぶ乳首発見
まだ幼い梨園の息子がいるのによくやるなあ
外国人の夫も寛大
本当に坊主頭になるのも圧巻
コメディーならCGでも良いがそこは官能映画
寺島しのぶはそんな半端なことはしない
広末涼子の演技を怪演などと絶賛する人もいるようだが特にそれは感じなかった
いつも通りの広末涼子で少なくとも『おくりびと』から特に進歩していない
広末涼子のポテンシャルに笙子というキャラがうまくハマった形
むしろ笙子役に広末涼子を抜擢したキャスティング担当者を褒めたい
女優の顔のアップが比較的多い気がする
特に初子の見舞いに行った笙子のシーンでの蓮仏と広末が印象的
ラストでタクシーに乗る寂光のシーンもとても良い
それにしてもステマかよと思うくらいウイスキーが劇中によく登場した
文壇といえばウイスキーなのか
角瓶なんて買うもんかと思ったがついついトリスハイボール缶を買ってしまった
朝日新聞が絡んでいるせいか日本特有の左翼っぽい生臭さを感じたが結局虚言癖というオチは胸のすく思いがしたのは正直なところ
あと長内みはる(寂光)じゃなくて瀬戸内晴美(寂聴)で良いんじゃないの?
なんでそんな中途半端なことするの?
木村拓哉が御台場ゴム長で綾瀬はるかが淡姫なんて嫌でしょ
白木と不倫の末に出家する小説家の長内みはるに寺島しのぶ
女にだらしない小説家の白木篤郎に豊川悦司
夫の度重なる不貞行為に耐え忍ぶ篤郎の妻・白木笙子に広末涼子
みはるが福岡の家庭を捨てて駆け落ちした相手で二度別れることなる小桧山真二に高良健吾
住宅建設会社社長の秦に村上淳
篤郎の元愛人で入院中の坂口初子に蓮佛美沙子
作家の世話をする新城に宇野祥平
篤郎の祖母・白木サカに丘みつ子
クラブのママに山田キヌヲ
古舘寛治やしゅはまはるみも出ていた気がする
ダブル主演を完全に喰っていたのが、広末涼子の怪演でした。
映画のモデルの井上光晴は、単なる左巻き、かつ、生まれながらの大嘘つきで、女なんて便所だとしか思っていない、くっだらない人間。
ま、典型的なサイコパスですな。
そいつが何をトチ狂ったか瀬戸内寂聴とデキてしまうわけですが、この二人が惹かれ合う理由は、まったく理解不能でした。
もしかしたら、井上自身は、「公衆便所をまた一個ゲット」のつもりで口説いただけかも知れません。観ている側に、そのような危惧を感じさせるほど、理解不能でした。
というわけで、寺島にも豊川にも同感はできませんが、そもそもそういうストーリーを楽しむ映画ではないのだと思います。
この映画の凄さは、豊川の女房役を演じた広末涼子の怪演でした。
セリフを極限まで省略し、代わりに顔の表情によって観客に感情を伝えるという手法。
広末の顔の演技たるや、まさに鳥肌モノで、何も言わなくても観客に感情がヒシヒシと伝わって来るのです。
こういう鳥肌経験がこれでもかと全編に組み込まれている作品なので、観客としては、こりゃ、たまりませんなーというしかありませんでした。
豊川悦司も、いろいろ達者な顔芸を見せてくれてはいるのですけどね。
やはり広末の演技が数段上だ。
ほんとうに驚きました。
酒にこだわることに何の意味がある?
結局…
キレイすぎ
エロが足りない
心の中の鬼
鬼とは何か。人としての情けを欠く存在か。欲望、嫉妬、見栄、軽蔑もまた人の心に棲む鬼。愛欲におぼれ、周囲を傷つけてもなお止められない、どうしようもない人の性(さが)か。と書いてはみたものの、そういう強い情念を持ち合わせない自分には、もう想像を超えた世界です。っつーか、SF!?(と、「窓辺にて」の水木君なら叫ぶでしょう)
寂光のモデルの瀬戸内晴美さんの小説は、新聞の連載をちらっと読んだだけです。けっこう生々しくて、新聞に載せて大丈夫なの?と思いました。途中読んでないんですが、最後に出家する人物が居ました。
本作で瀬戸内さんの出家に至る心情が知れるかと思ったら、原作はなんと不倫相手の娘さん(これも作家の性)なので映画では詳しく触れてはいませんが、ご本人に取材して書いた小説だそうです。
死ぬしか別れる方法が無いから、生きたまま死ぬ事にしたというみはる。
出家してもまだ俗世への未練が断ち切れずにもがく寂光。
でも、モデルの寂聴さんのその強さと弱さが、人々に愛され、慕われたのかもしれません。
噓をつかずにはいられない、という人間は確かにいて、それこそ何の得にもならない噓が次から次へと口から出てくるんです。寂しい人です。
広末涼子さんの、多くを語らない演技にゾクリとしました。夫の浮気相手の未練を受け止めて、静かに涙を流します。寺島しのぶさんの“動”と広末さんの”静”の演技が見どころです。
ウィスキーうまそうに飲まれる
60年代、70年代を生きてなかったので
起こったことは断片的にわかれど、その頃の営みや個々の心情はわかっていないことが多かった
けど
当時を再現したセットや服装、家具、食器がとても可愛らしかった。
人の色恋の話かと思えば、これは人生であり、社会性が問われる現代では
非常識と囃し立てられ、破綻しているようにも思えるのだが、とても豊かに思えた。
ドラマティックでは無く淡々としたようだが、手や瞳、髪を洗う指先から
伝わる機微がくるものがあった
役者ってスゴイ。
映画終わりボクはウィスキーを飲みたかった。
家に帰り、ウィスキーは無かった。
日本酒があったので買ってきたスルメをお供に酒を呑む
今日はイイ映画を良い時に観たとボクは思う。
トヨエツ脚長くて、かっこよすぎじゃない?ねえ
寺島しのぶの坊主頭は綺麗だなあ
初めての舞台挨拶上映。トヨエツはやたら背が高く、広末涼子の脚は異様に細く、寺島しのぶは凛として輝いていた。
モデルの井上光晴という作家は、見た目トヨエツでもなく、経歴詐称のうえ、底辺層への共感を作風にしつつ自分は儲けた金で調布に家建てるというどこが良いんだよのクズ野郎だが、そんなクズさも心象を文章としてoutputする力があると賛同や賞賛、恋慕をも呼ぶのであろう。そういう意味では瀬戸内寂聴も同類といえるか。ああ腹立たしくも羨ましいのは文才かな。
ラスト、夫の死に号泣する妻というありがちな情景(そうは言ってもこの人もかなりぶっ飛んでるが)に比べ、主人公の涙を見せつつも、一つの物語を終え次のステージに向かう決意を秘めたような表情がとても印象的で、不覚にもホロっときた。寺島しのぶの演技すげー。
まあ何だかんだで一番ぶっ飛んでるのは自分の親の情事をサラサラと書ける原作者の井上荒野かもしれん。
朝日新聞・・・・・・・。
広末涼子のどっしり感が凄い
広末涼子といえば、娘というイメージを抱いていたが、この映画では、夫の浮気に、ぐらつかないどっしりとした中年の妻を演じている。彼女に比べれば、寺島しのぶもトヨエツも子供に見えた。仕返しに、浮気を試みるという、凡人の行いが、なければ、理想的哲学者に見えた。回りでなにが、起ころうと、動じることなく、為すべきことを淡々とこなしていく。夫の死に際には、一番の不倫相手を枕元に呼んでやる。生来そういう性格なら、羨ましいと思うが、もしプライドの為せるわざなら、辛いだろうな、気の毒だとおもった。
予想通り
【愛の流刑地】に少ししか触れてないパンフ❓チト長いけど、年配には誰もがわかる【優しい】作品。ただ出家したのに「餃子とお造り」はアウト。
愛の流刑地が配給的にまずいのかパンフには迂回的表現。チコっとしか触れてない。
イヤイヤ、寺島しのぶ・豊川悦司 といえば、かなりエロな「愛の流刑地」に決まってるだろ💢
イヤイヤ寺島しのぶは「キャタピラー【エロ目当てでDVD買ったが、実は「戦争映画として秀作」】」といい脱ぎっぷりが良い。
今度は実際に、一発勝負の剃髪で役者根性を見せている。
でも井上荒野の父親、井上光晴 は完全に歴史に埋もれている。申し訳ない
源氏鶏太 とか 寺山修司 同様 今小説家はよほど名を上げないと歴史に埋もれていく時代。
全然関係ないけど、眉村卓とか新田次郎あたりも・・
三島由紀夫はともかく、星新一と並んで、瀬戸内寂聴もギリギリ残るような気がする。
【全然ジャンル違うけどお許しを・・田辺聖子さんは轟沈、向田邦子はギリギリと個人的に思う】
そもそも申し訳ない、別に瀬戸内寂聴さんの話に感心したことは一度もない。
好感は持てるけど・・
「出家って言ってるけど、なんか都合の良い人だなぁ」という印象。
閉・したら坊主頭でマスコミの注目。はかなりムシノいいご都合主義。
本作中、表題のように元愛人井上光晴の妻の手料理
「お造り食べきって、餃子も・・」という描写があるけど
隠れて・・罪悪感を感じながら肉を食うのは全然イイけど
大っぴらに「殺生したもの」食ったらダメでしょ🙅なんのための出家❓❓
イヤイヤ出家初日も元愛人の宿に戻るし、ブレすぎ。
っていうかこの人、どこで修行したの?誰か教えて無知な私に❗️なんかマスコミ向けのダイレクトインスタント感が半端ない。アピール。
勿論現実のサラリーマン坊主は髪もはやしてるし、肉も🥩普通に食っている。
伝統的な永平寺とか比叡山とかは違うだろけど。
医師と違って免許が必要なわけではないから・・誰か「出家」の正確な定義教えてよ?
井上光晴モデルの男は大したことない。単なる自分勝手な昭和の男。
広末涼子演じる妻が実は達観していて聖人。
とはいえ、愛欲に走る作家の二人、見守る賢妻、その他愛人、出家前後の心情、男の最後に立ち会う女二人
の心情が丹念に丁寧に描かれた、誰も振り落とされない、純文学的秀作。
大画面で人物のアップが多いが、わかりやすい、心情描写。
どうでも良いつまらないツッコミどころ→広末涼子のパワーウインドウ自動車🚗は時代考証的におかしい
当時は「グルグル手動でまわして窓操作が正解」その他エキストラの皆さんが当然のことながら、明らかに
令和の髪型、服装【講演会昭和41年の描写】
愛憎の深さ、業の深さ、大人の心情に感じ入る、ある程度人生経験ある人向けの秀作、最後のテーマ曲もマッチしていて良かった。
なぜ、星▼2なのかは、前述の如く、瀬戸内さんの生き方に【処世術、計算高さ、マスコミアピール】感じる
あくまで個人的な感想です。実際は深い人かもしれないし、私の浅い見解は的はずれの可能性大。
熟年の方、劇場は空いてますからぜひオススメ【観客4人でした】同じ時刻終了の【うたの⭐️プリンスさまっ】が若い女性が大量退館で熱気ムンムンと好対照の4人。咳ひとつ無い静寂の4人なのでした。
【劇場版 うたの☆プリンスさまっ】に若干未練を残すジジイなのであった。
昭和の時代に愛に生きた、みはるの凄みに圧倒された!
まさにみはるは、今でいう肉食系女子!
四十歳を過ぎても、若い男をバリバリ食って、
バリバリ執筆に打ち込む…
それも、お見合いで初めて会った相手のもとへ
生娘のまま嫁ぐ時代に!だ
誰がどう思おうが、
作家として女一人でも生きていくという、
腹が据わっている
そんなみはるが、「愛おしくてたまらない」篤郎…
本当に愛していたんだなと思う
しかし!
篤郎は自分ひとりのものにはならない
妻子があるのにあきらめられない…
そんな自分の業の深さや、
忍び寄る「老い」から、
女としての旬の終わりが近いことも自覚し、
選んだ結論が「出家」!!
この生き方には、なんか圧倒された
女にモテまくる篤郎は
亭主関白、女遊びも芸の肥やしみたいな時代には
知的で、優しい男だったんだと思う
逆に、笙子は
夫を立てて、出しゃばらず、
黙って家の中で耐える
昭和の女の典型のようだった
この3人の緊張感のある関係に、
息苦しさを感じつつも、目が離せなかった
セリフ少なめで、
俳優の顔のアップで語らせるシーンが多く、
寺島しのぶ、豊川悦司、広末涼子の
表情だけでの演技力は圧巻!
迫力さえ感じた
はー、瀬戸内寂聴さん、
人生ハンパないわ…
満鉄小唄
満鉄小唄を役者が歌う映画は久しぶり。
大島渚監督の日本春歌考を観た二人。
帰りがけにぶらぶらしながらトヨエツが歌う満鉄小唄。
芦屋小雁が兵隊やくざで、梅宮辰夫が日本暴力列島 京阪神殺しの軍団で、𠮷田日出子が日本春歌考で歌っているのに次いで4人目かと。
雨がショボショボ降るぱん(晩)に カラス(ガラス)窓から覗いてる まんてち(満鉄)のキポタン(金ボタン)のパカヤロウ(パカヤロウ)
さわるはゴチセン(五十銭) 見るはタダ
三圓五十銭呉れたなら かしわの鳴くまで ボボしゅるわ
上がるの帰るのどうするの
早くせいちん(精神)決めなさい 決めたらケタ(下駄)もってあがんなさい
お客さんこの頃、紙高い
三圓五十銭呉れたなら かしわの鳴くまで ボボしゅるわ
満州の朝鮮人娼婦をおちょくった替歌で、キングオブ春歌である。
瀬戸内晴美の自分勝手なみそぎ。
昭和40年の東京でボンネットバスはありえんな。わざと遠い昔の話にしたかったのか?
一方で、ユニットバスはピカピカで新し過ぎる。タイル張りの風呂だと時代にフィットした思うんだけど。
モーレツサラリーマンの時代。
東京近郊で団地建設が一番盛んだった頃。
団地のロケ地は滝山団地。初期から住んでいる人はみんな高齢者になって、階段の外に不恰好なエレベーター付けていたからわかった。時々車で通るから。
当時の文学関係の人たちは、みんなが必死だった時代にこんなことしてたのよ。嘘つきみっちゃんは小倉の生まれなのに満州出身と嘘ついていた。
あの頃、満州出身者の方がお勉強ができていい学校出て有名な人が多かった。山田洋次監督、加藤登紀子、なかにし礼など。
瀬戸内晴美が年下の元共産党員の社会学者みたいな題材を好んで書く作家を出版社が企画した講演会の時に騙されたふりして戴いてしまった。大正時代のアナーキストの伊藤野枝と大杉栄のスケールの大きな恋愛小説を書いていたころで、伊藤野枝になったつもりで意気投合して調子こいたんじゃないの?とアタシは思った。
作家同士と言えども、地味な不倫話しなので、映画化したからといって、おもしろくなるわけでもない。
妻の笙子は無駄口を叩く人ではない。あの時代の良妻賢母。娘に夫の悪口を言うこともなかっただろう。墓場まで持って行ったに違いない。
絢爛豪華な恋愛遍歴のあの人が耐え忍ぶ団地妻の役なのもピンとこない。
子供だった原作の井上荒野さんはよく分からなかったにせよ、この二人とても嫌いだったんじゃないの?
寺島しのぶ。なんか可哀想。
ホントに剃髪しちゃったの?
オールドパーのじいさんの感想ですので、皆さんは気にしないで観て下さいな😎
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