「なげーよ!」あちらにいる鬼 t2law0131さんの映画レビュー(感想・評価)
なげーよ!
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広末涼子の井上光晴の妻役がすごいカッコ良いのだが、よく考えればお嬢さんの荒野さんが原作の映画。そりゃ、母親をカッコ良く書くよなあ。と納得。寺島しのぶが粘着力ある脂っこい演技で、観る者に疲労感を与える。それにしても、ド左翼の井上光晴は下半身に人格ナシだなあ。驚いた。
映画的には無駄と思われるエピソードやシーンが多く、139分も使うことはないだろうに。新宿で中核ヘルの学生カップルが、ゴールデン街っぽい店に逃げ込んでくるシーンなど、唐突でまったく不要。背景を描くエピソードとしても手法は愚劣。井上の講演の語り部分や、初恋エピソードも不要だろう。脚本の段階で整理ができていないのか、思い入れすぎて観客を置いてけぼりにして、盛り込み過多となったのか。ともあれ、120分以下にして、リズムやテンポを重視していってほしかった。商業映画なんだから。
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