ゴールデンカムイのレビュー・感想・評価
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いたのか白石!
原作が好きです!
実写化は怖いな…と思っていたんですが、玉木宏と舘ひろしさんが最高だな…と思って、観に行くのを楽しみにしてました!
ただ、観終わった今一番好きだったのは白石ですね…そういえば原作でも白石が好きだったな…格好良いキャラが多過ぎて霞んでた…
人がバッタバッタ死ぬ中で、白石のようなキャラは本当に癒しです…矢本悠馬もとても似合っていましたね…白石がいる…!と思いました。
ぬるっと妖怪白石、気持ち悪かったです(笑)
アシリパさんが大きくなっちゃったのは、仕方ないかぁと思ってはいましたがいざ観てみたら気にならなくなりました!かわいいねアシリパさん!
お話は、大きなすっ飛ばしもなく、楽しんで観られました。
今後出てくるキャラがラストにどんどん出てきてて、続編がとても楽しみです!
あとACIDMAN!!!!!大好きなんです!!!!!とても格好良かったです!!!!!今後も主題歌してほしい!!!!!!
私は早く土方さんの名言「いいか小僧ども〜…」が観たくてみたくてたまりません。
アイヌの遺した黄金を巡り、北の大地で繰り広げられる壮大な争奪戦を描いたお話。クセのある登場人物・壮大なストーリーに綺麗な風景と、観る者の期待に充分応えてくれる力作です。
原作の漫画は連載中から読んで知っていました。
連載当初は、突拍子のないストーリーに余り良い印象が
無く、斜に構えて読んでいたのです。・_・;
それが、実はアイヌの文化・風習をものすごく丁寧に
調べ上げて作品に反映している事、そしてアイヌ研究の
中川裕さんが監修している事などが分かり、マイナスの
イメージが払拭されました。・_・ハイ
そんな事はさておいて、このお話は…
杉本と出会ったアシリパさんが、味噌の美味しさに気付く
まで(=オソマだろう と疑いながら口にするまで ^_^;)
のお話です。 …って う~ん
嘘ではないけど この説明ではあんまりな気が…・_・;
仕切り直し。さて、このお話は… ・_・;;;
明治末の日本。
舞台は、蝦夷地から北海道へと名前を変えた北の大地。
そのどこかにアイヌが隠したという膨大な量の金塊。
それを手に入れようと繰り広げられる争奪戦。
その序章となるのが、今回のお話です。
原作は全31巻に及ぶ大作。 完結しています。 ほっ ・_・
登場する人の数がとても多い作品なのですが、この作品では
主要な人物がバランス良く登場する感じです。
なので、今後のためにもキャラ覚えましょう ♡ ・∇・ネ
(間違いなく続編があると思いマス ) …あと何本かな?
※
主な登場人物は、大きく3つのグループに分かれます。
簡単にまとめてみたのが、こんな感じ。
(全員は紹介できません。・_・; ゴメンナサイ)
■主人公たち(杉本&アシリパご一行様)
・杉本佐一(山崎賢人)
不死身の杉本と異名を持つ男。二百三高地の生き残り。
・アシリパ(山田杏奈)
アイヌの少女。狩りや山で生き抜く知識に詳しい。
・白石由竹(矢本悠馬)
脱糞王。…じゃなくて 脱獄王。(お約束です♡)
杉本とアシリパさんは、最後まで「良き相棒」として行動を
するわけですが、その出会いと、絆が深まるまでが描かれます。
白石も、話の最後まで関わる大事なキャラクターです。
■他の登場人物A(鶴見中尉ご一行様)
・鶴見中尉(玉木宏)
旭川の第7師団所属の情報将校。実はある壮大な企みが…
・月島軍曹(工藤阿須加)
鶴見中尉の忠実な部下。
・尾形百之助(眞栄田郷敦)
射撃が得意なスナイパー。生い立ちに隠された秘密が…
・谷垣源次郎(大谷亮平)
もともと阿仁マタギ。獣の狩りならお手の物だが戦は…。
■他の登場人物B(土方歳三ご一行様)
・土方歳三(館ひろし)
新撰組鬼の副長。函館戦争で死んだと思われていたのだが…
・永倉新八(木場勝己)
新撰組二番隊の組長。新撰組最強の剣士との評価もあるとか。
・牛山(勝矢)
鋼の額を持つ頑強な男。後に○ンポ先生と呼ばれるらしい。
この3つのグループに出たり入ったりする他のメンバーも
今後たくさん登場するものと思われます。が、
最初にこの3つのグループの代表を覚えておけば、理解が早
いと思います。
今後は、杉本・鶴見中尉・土方歳三を中心としたグループが
埋蔵金の隠し場所を記した暗号の収集合戦を繰り広げます。
(あれ? アシリパさんのコタンはどこにあるんだろう…)
◇
で、今作を観た感想としては…
面白かった。・∨・デス
映像(風景)が綺麗。
登場人物の再現性の高さ。
ストーリーが原作にほぼ忠実。
作品世界に浸りきった2時間と少々。
満足です。・_・♡
◇あれこれ
■再現度の高かったヒト
フチ(大方斐紗子)
アシリパさんのお祖母さん。
原作イメージそのまんま でした。びっくり @-@
鶴見中尉も土方さんも脱獄王白石も良かったですが
やっぱりフチが一番かも。
※フチは、原作の最終回にも登場する人物です。
この作品があと何本か作成されるものとして、是非
大方斐紗子さんがお元気な内にお願いしたい…
現在84歳と高齢でいらっしゃいますので ・-・。
「太陽の王子ホルス」のホルスの声を演じてから55年。
時の経つのはなんとはやいもの。しみじみ。
■ヘンな顔も頑張ったヒト
アシリパ(山田杏奈)
原作でもヘンな顔を沢山見せてくれるアシリパさん。
今作でも「味噌」にまつわるエピソード中心に、原作の
イメージに近い「ヘンな顔」を魅せてくれました。・_・
原作は漫画だけに、かなり強烈な表情も描かれます。なので
吹っ切れた演技力の持ち主でないと再現できないのでは…と
案じていたのですが、杞憂でした。熱演でした。
■印象に残ったアイヌの風習
フチが自分の首筋に、箸で掴んだ食べ物をもっていく動作。
自分の守護霊(先祖?)に捧げるのだとか。
先祖を敬う気持ちが、日常生活の中に溶け込んでいるのが
分かります。
そして、その意味をアシリパさんから教えてもらった杉本。
自分の首筋に、フチと同じように食べ物を持っていくのです。
相手の風習に敬意を表して、同じことを行う。
これって出来そうで出来ないことかもしれませんが、相互理解
のための第一歩になるのでしょうね。・_・
■話に出てきたアイヌ語(まとめ)
・アチャ (父) 今回はほとんど出番無しでしたが重要人物。
・フチ (祖母) 口の周りの入れ墨も再現されてました
・ニシパ ( 旦那) スギモトニシパ
・オソマ (ウ○コ)アシリパさんが連呼します ・∪・
・ヒンナ (食事に感謝を捧げるコトバ)ヒンナヒンナ♪
・レタラ (白) 白オオカミの名前。白石のアタマが好き。カブ
・コタン (村) 昔「コタンの口笛」を読みかけて挫折 … う~ん
・チセ (家)新津”ちせ”の名の由来はこれなのかな?_?
・カムイ (神)日本語と発音が近いコトバ、他にもあります。
・ウェンカムイ (悪神) 人を食ったクマの末路。 きゃー
◇最後に
冒頭でも書いたのですが、アイヌの文化風習を相当詳しく
検証して描かれている作品と思います。
杉本とアシリパさんが、互いの生活習慣や食文化の違い(※)
に驚きながらも尊重しあう、そんな姿を作品から感じられた
のがなんか嬉しいです。
次作以降も、そんな丁寧に作られた作品に期待してしまいます。
(※)杉本もアシリパさんも、リスが好き。
「リスは可愛いよね? アシリパさん」
「リスは大好きだぞ 杉本」
チタタプ チタタプ ♪ ・∀・
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
私はマジョリティ感覚とズレている人らしい
実写版配役が発表されてからずっと観ようか迷っていた映画。理由は原作のファンで実写版キャスト(主に主人公)が自分のイメージとかけ離れていたから。公開からしばらく経ち結局観に行ったのは思いの外ネットでの評判がよかったことと、たまたま原作者様描き下ろしの入場特典がもらえたから。前者は自分の勝手な先入観で敬遠しているのはよくないだろうと反省したからだ。
以下ネタバレあり感想(あくまでも一個人の感想です)
まず肝である趣旨の捉えかたがもう違うのでは?
監督さん始めスタッフの皆さんはこの作品を「アクションもの」だと捉えているのかほぼアクションシーンばかりだったが、そこからもうすでに間違っているというかズレているというか。続編を視野に入れているらしく初回のこの映画は主要登場人物の顔見せとアクションで終わった。
ガッカリだった。
アクションがメインじゃない。アクションシーンは肝あってこその副産物だ。
制作陣が原作を読み込めていないからか、主人公俳優はアクションの特訓を頑張ったそうだがそれはそれ。まず杉元という人物をもっとちゃんと理解するための時間を確保してほしかった。キングダムの主人公とどう演じ分けているというのか。衣裳が変わっただけ?
杉元のオファーを受けるということは相当な覚悟が必要だと思うのだ。
途中主人公の回想シーンで戦争に行く前の主人公が出てくるシーンがある。戦争に行く前と行った後での演じ分けが全然できていない。これが一番ガッカリだった。戦争という、人を殺しても逮捕されない、むしろ殺せば殺すほど称賛されるという狂った世界線に足を踏み入れてしまった男の苦悩が「汚い仕事は俺がやる」とアシリパさんに言うに至った所以だろう。人を殺すということは倫理的だけでなくヒトを変えてしまう、それを抱え倫理や理性と日々葛藤しながら、迷いながら、戦争の味を忘れられない狂った人々と戦っていくのが杉元だろう。だからこそアシリパさんとのほっこり食事シーンが光るし読者も食事シーンを見るたびアイヌ文化へのリスペクトもさることながら「普通の」生活を杉元に与えてくれるアシリパさんに感謝する。杉元がずいぶん年下のアシリパさんを絶対に「さん」付けで呼ぶことはそういった尊敬の表れだろう。ゴールデンカムイはアクションシーンよりこういった丁寧に描かれた主人公の心情、アイヌ文化、カムイを奉り、私利私欲で自然から必要以上にいただかない慎ましい暮らしぶりが土台にあっての刺青人皮の謎、金塊はどこに? というギャップあるストーリー展開が魅力なのだと私は思っていた。
誇り高いレタラが軽く扱われすぎだったのもガッカリだ。あれなら出してほしくなかった。
今作品はこれから主要となるであろう登場人物を数秒程度ずつ映して、大御所の館さんとあとは主人公のアクションばかりで、いくら「原作と映画は別物」だとしても、こんな形でなら無理に実写になんてしないでほしかった。原作へのリスペクトが全然感じられない作品だった。どうして高評価なのか私には全くわからない。原作の上澄みをすくって寄せ集めているので(だから説明不足で「?」となるシーンも多々あるにせよ深く考えなければ)原作を知らないお客さんは楽しめるのかもと思う。
期待値以下でした⊙﹏⊙
マンガもアニメも見たこと無く映画の番宣だけで観てみようと観ましたが可もなく不可もなくでした。何故不死身なのか?どこまで不死身なのか?を解説して欲しいのと作品の中で盛り上がるシーンが何処なのか?コレは2作目3作目に続くプロローグだけの作品なのか?2作目が楽しみだとは思いませんでした(๑•﹏•)
結果!どって事無い映画でした。
実写化成功と言って良い迫力
原作の漫画を少し読んでいましたが、単行本を集めたり作品の完結を追いかける熱心さはない程度です。
漫画など二次元作品の実写化にはかなり否定的な立場です。
そういった立場から観て、迫力と映像美の点から「実写化が上手くいった作品」と言って良い出来だったと思います。
特に良かったのは序盤の日露戦争でのシーンは杉元の動機に大きく関わる部分ですが、原作の序盤ではあそこまで描かれていません。後々と繋がる事で効果的に「不死身の杉元」の所以を描いたのは脚本の巧さだと思いました。
あとは俳優の演技は見事です。様々な個性的なキャラクターの魅力(不気味さや気持ち悪さ含む)を引き出すために若手からベテランまでとてもよくキャラクターを理解していたと思います。
また映画館で観る映像は基本的にスクリーンの目の粗さがある事から近年はバックライトの明るさのあるテレビなどの解像度に対して見劣りすることがありますが、遠近感のぼかしなどを駆使して、解像度の高い映像美で仕上がっていることに驚きました。
特に映画館で観る場合の鬼門となる夜の描写や室内などは黒が潰れることなく描かれており、劇場向けに撮影班や編集がかなりの労力を費やしたことが伺えます。
ストーリーとしては完結までではなく途中までですが、原作にもある杉本とアシリパの掛け合いや笑いなどを巧く再現していて、こちらの解像度も高かったです。またヒグマや狼などはCGなどとわかっていても迫力があります。
一方でここからはネガティブな点ですが、私は音響設備の良いBESTIA(+300円)で視聴したのですが、熊や狼の恫喝声、銃声や物のぶつかったり落ちたりする音などは良いのですが、エンドロールで流れる主題歌がボーカルの声を引き出そうとして調整されていたりの収録の関係か分かりませんが、楽器の音が大きすぎてかき消されるようで折角の締めの場面で非常に聴きにくかったです。4DやDolbyAtmosだと違うのかは比べていないので分かりません。(BESTIAはこれらに比べてシアター数や上映回数が少ないからシアターごとの調整不十分なのかもしれない)
また話のテンポは原作から大きく外れることなく進みますが、やや一気に2時間の中に入れようとした影響か戦闘シーンが多いためか、村でのやり取りなどは集中力が切れて中だるみする眠くなるような場面も。
大切なシーンのはずですが、映像の解像度が高いせいかどうしてもアイヌの家の中などがセットっぽさが浮いて見えるようでまるでNHKのドラマ作品を見ているような気分に。
(あの小さな村の規模で明らかに家の中の空間が大きすぎるなど)
この辺りはアイヌの人々の暮らしへの解釈違いかもしれませんが、私は北東北生まれなので小さい頃から博物館などでよく見ていたのでそんなに間違っていないと思うのですがちょっと違和感を感じました。
原作に忠実でも面白い😊
アニメの方を見ており、ストーリーは知っていました。ストリーを忠実に再現しているといつも面白味に欠けますが、この映画は表現、演出、俳優の演技も良く楽しめました。
良い実写化
正直、最初のキャスト発表の時点では不安しかなかったけど、蓋を開けてみれば悪くなかった。
キャストに関しては、演技に関しては素晴らしかったのですが、個人的にはもっとハマる人がいるんじゃないかなーとは思いました。
逆に超はまり役もいましたw牛山が牛山でしたw
映像はすごくいいですね。自然の雄大さや、アクションシーンなど中々迫力あるものでした。
ゴールデンカムイの世界観を実写で良く表現できていたと思います。
ストーリーに関しては、正直消化不良感はありますが、2時間の中で印象的なシーンはちゃんと納めたなとは思います。
というか続編ありきだよな、これw
漫画やアニメに比べて、真面目度が高めかなw
ギャグのシーンとの切り替えがもう少しはっきりあっても良いかと思うけど、実写じゃ難しいかなあ。
とはいえ、良いアクション映画でした。
続編に期待ですな。
原作再現がすごい
原作が好きなのだけど、予告編のコスプレ感が気になってあまり期待せずに観たが、予想外に良かった。
まず、原作の再現度がすごい。全体を通して原作愛にあふれていてとても好感がもてる。
俳優の見た目が漫画のリアル版はこうだろうなー、という芯のところをとらえていると思った。杉本が原作より細身なのもあまり気にならない。
シーンやストーリー展開も原作をすごく研究してると思う。特に、アイヌの文化や料理がオマケ程度じゃなくてちゃんと入っている。漫画原作の映画にありがちな、ストーリーを詰め込みすぎてダイジェスト版みたいになってるということもなく、1本の映画として自然なまとまりのある内容だった。
でもこの映画で本当にすごいな、と思ったのは、戦争のシーンと、熊やオオカミのCGシーン。ド迫力で、自然で、ついに邦画でここまでのクオリティの映像がつくれる時代になったのか―、とびっくりした。戦闘シーンも素晴らしかった。
原作特有のセンスのギャグシーンもちゃんと入ってる。白石の軟体人間の描写も原作再現ですごい。ラッコ鍋やサーカス編での谷垣も続編でぜひ見たいが、この作者の悪ノリすぎるシーンを実写映画でやってしまっていいのか?と思うところもあるが、それでもやはり実写だからこそ観たいなー。
リアリティ、という意味では、けっこう疑問に思うところもあった。やっぱりどうしてもコスプレ感はあるし、アイヌの生活の様子も含めて、「分かりやすすぎる」ところはもやもやする。「刺青人皮」を集める、というストーリーの骨子を成す要素も、漫画だとすごく面白い設定だが、実写でこの設定を観ると、いろいろ細かいことが気になって非現実感があるように思う。
原作を知らない人が観ても面白い映画なのか?というのはよく分からない。正直、感動するシーン、ぐっとくるシーンってのはあまりなかったな、って思う。アシリパが杉本を殴るシーンでも、あまり…。お互いのきずなを深めるようなエピソードが意外にないような…。お互いに信頼して尊重しあってるのはよく分かるのだけど。
でも、この映画をきっかけに、日本やロシアでアイヌの問題を考える人が増える、という意味では、すごく良いことだと思う。
完成度の高い実写化作品
劇場で観る予定ではありませんでしたが、評判が良いので鑑賞しました。
ほぼ原作通りと言っていいストーリー展開で、構成や演出による相違点などはありましたが、漫画の実写化作品としては成功と言えると思います。
まず、序盤の戦闘描写からのオープニングが素晴らしい。
日露戦争時の二〇三高地戦から始まりますが、鑑賞前はこの一連のシーンにここまで時間を割くとは思っていませんでした。予想以上にしっかりと戦地での戦いが描かれていた事で、主人公である杉元のバックボーンに加え、彼が ”不死身” といわれる所以が分かる様な演出となっています。
そして激戦の後に映し出されるのが、雪原を一人歩く杉元のシーン。苛烈で低彩度な戦地と、眩しい程に明るい銀世界。動かぬ大勢の戦死体と、静かに歩みを進める一人の男。これらの対比が、過去と現在の境界線をくっきりと描き出しています。
映し出される英字タイトルを観ながら、北海道という壮大な地を舞台とする今作の世界観が伝わる、切なくて美しいオープニングだなと感動しました。
この作品の根幹でもあるアイヌについての描写も、衣装や小道具に至るまでとてもこだわりを感じさせるものでした。一番伝えたいであろう大切な部分をきちんと映像として昇華できているという事に、原作へのリスペクトを感じました。
個人的に印象的なのが、杉元がアシㇼパの元を去るシーンです。
幼いアシㇼパの元からアチャとレタラが去ってしまった過去と、成長した自分の元から杉元が去ってしまった現在と。この対比がとても切なくて、また己の元から大切な存在(となるであろう人物)が居なくなってしまうのかと、この時の彼女の気持ちを思うと本当に切なくなります。しかし、今度は自分の意思でもって追いかけるんですよね、アシㇼパは。そして自分を置いていった杉元を見事に助け出すのですから、アシㇼパという少女の強さに心打たれます。
山田杏奈さん演じるアシㇼパは、その芯の強さとどこか年相応の幼さも感じさせる演技で、違和感なくアシㇼパとして観る事ができました。個人的には、実年齢に近いキャストではなく山田さんで良かったなと思います。
そして主役の杉元を演じた山崎賢人さん。個人的にはキングダムでの演技が好きな事もあって期待していましたが、様々な声がある中で、前評判を覆す演技で今作の主役を見事に演じきったと思います。戦闘武闘シーンでの立ち回りでは身体能力の高さに驚かされました。
その他キャストについても、原作に沿ったビジュアルとそれぞれの演技力で上手くキャラクターを再現していたと思います。
特に、鶴見中尉を演じた玉木さんは見事なハマり役でした。単にビジュアルだけでなく、口調や表情に独特の動きも含め、これぞ実写版鶴見!と思わせる演技が素晴らしかったです。
矢本悠馬さん演じる白石も、彼の絶妙なおもしろさが前面に現れており、正に適役だと感じました。第七師団に捕まった杉元を助けるために潜入するシーンなどでは、客席から笑いが漏れていました。
フチ役の大方斐紗子さんも、まるで原作のフチそのもので驚きました。優しい微笑みとアイヌ語の語り口から、アシㇼパへの深い愛情が伝わってきました。
他にも、柳俊太郎さん演じる二階堂二人の怪演っぷりや、舘ひろしさん演じる土方歳三の格好良さ… などなど色々とありますが、長くなるのでこの辺りで割愛します。
キャラクターによっては原作との違いはあるものの、そのキャラクターを “実在する一人の人間” として見た際に不自然にならないように、敢えて寄せ過ぎない意図もあるのかなと思いました。
CGのクオリティに関しては、多少気になるシーンはあったものの、あまり違和感を感じる事なく鑑賞できました。対ヒグマの描写などはとても迫力があって引き込まれましたし、クライマックスの馬ゾリでのアクションシーンなども、映画だからこそ楽しめる演出として見応え十分でした。
過激な描写は原作と比べると控えめかなと感じましたが、全体的にコメディとシリアスが良いバランスで、エンドロール含め、原作にも出てくるアイヌ料理のシーンも丁寧に描写されていて良かったです。
続編は幹事であるWOWOWでのドラマ化のち再度映画化、などという噂もあるようですが、いずれにしても続編が予定されている事は明らかなので、どんな形になるにせよ楽しみに待ちたいと思います。
なんだかな
アイヌが題材になっているので観に行きました。
原作は見ていません。
物語を進めていく為に、適当になってしまった描写が目についてしまって、笑いしかでなかった。
内臓食べられた人とか、ふかふかの熊さんとか、関節外したところで頭蓋骨はどうなったの、とか。
あちこちに見える甘さで、没入できなかった。あの女の子の説明も多いし、スムーズに聞こえないし、チカラ入りすぎててしんどい。
期待した自分が悪いですよね。
Two thumbs up! 続編が待ちきれません!
原作、アニメとも未見でしたが、あっという間の2時間。冒頭の二百三高地の戦闘シーンから最後の馬ゾリでの激闘、脱出まで、途中の緩急も程良くて、一時も目が離せませんでした。
特に、冒頭の二百三高地のシーンはプライベートライアンに負けず劣らずの描写。杉元(山崎賢人)がアシリパ(山田杏奈)と知り合うことになる、ヒグマに襲われるシーンの迫力も傑出モノ。日本映画の特撮技術の進化に目を見張ります。
井浦新がクレジットにあったが、アシリパの父だったのか?最後の監獄シーンの、ノッペラなのか?あるいは???
早く続きを観たいと思う魅力いっぱいの作品でした。しかし、山崎賢人はキングダムシリーズもあるし、大変ですなぁ。
続編はよはよ
原作は読んでいないし、
アニメも見ていません📖´-
公開からひと月近く経過して
やっと鑑賞になったのは
期待していなかったのが8割←
実写化作品に山崎賢人ばかりが
起用されている事に
少々げんなりが2割😬
山崎賢人が嫌いとかじゃなく
むしろ好きだけど
同じ人ばかりじゃね💦
それでも評価がとても高いので観てみると…
くそすいませんでしたーっ🙇♀️←サンジ風w
二百三高地の戦闘シーンから迫力満点
際立つキャラばかりで
物語は面白いし、アイヌに関する知識も
あまりないので大変興味深かった。
続編が早く観たい🐮🍦🍜
壮大な予告編…
原作読者です。概ね原作に忠実な映画化でした。
3巻の途中まででしたが、それ以降の話も入っているので、もしかしたら二瓶の話がなくなるのかな?と思いました。
印象は壮大な予告編。本編はこれから…って感じ。
前半がダルかったので★は3。後半は楽しかったです。
昔の北海道というより、色々キレイ過ぎて異世界っぽい感じ(特にコタン)。街がウエスタンなイメージなのは少し感じられて、それは良かったので、もっとそちらに特化してほしい。
杉元は後半でようやく慣れた。ヒロインは最初は学芸会っぽいと思ったけど、これも後半で慣れた。他は大体イメージ通り。土方がちょっと残念、顔だけ精悍でなくもう少し体をしぼって欲しかった。
圧巻なのは鶴見。外見も動きも完全に鶴見中尉だった。玉木宏すごい。正直驚いた。
他のキャラが気になるので、続きは観たいです。
実写映画化の成功例として名を挙げたい作品
私は原作未読です。でも、めちゃくちゃ楽しめました。
原作ファンの友人の感想も聞いたのですが、本作は原作の良さをしっかり活かし、大きな改変はほとんど無かったとのことでした。大迫力のアクションシーンや俳優陣の演技、圧倒的ロケーションなどは原作ファンの友人も納得のクオリティで、私のように原作未読の人も分かりやすく楽しめる内容になっていたと思います。原作ファンも原作未読者も、どちらも楽しめる作品と言うことで、漫画原作の実写映画としては大成功と言って差し支えないかと思います。
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日露戦争で戦果を上げ、どんなに傷ついても倒れないその姿から「不死身の杉元」の異名で呼ばれ恐れられていた杉元佐一(山崎賢人)。戦争が終わってからは砂金が採れると聞いて北海道に渡り、一攫千金を求めて放浪していた。そんな中、アイヌ民族から強奪された莫大な金塊についての噂を聞きつける。
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正直めちゃくちゃ良かったです。
序盤にある日露戦争シーン、杉元の獅子奮迅の大活躍。めちゃくちゃ迫力のあるアクションシーンが素晴らしかった。実写劇場版の『るろうに剣心』を彷彿とさせるスピード感のあるアクションで序盤から世界観に引き込まれます。
キャラクター造形も良かった。
原作は未読ですが有名な作品なのでキャラクタービジュアルは知っていましたので、新しいキャラクターが登場するたびに「まんまじゃん!」って思いましたね。杉元佐一役に山崎賢人は合わない気がしていたんですが、実際に鑑賞してみると違和感が無い。役作りのために肉体改造をしたそうですが、その成果が出ていたと思います。また、アシリパ役の山田杏奈は幼さの残る顔立ちがイメージに合っていたと思いますし、白石役の矢本悠馬もキャラクターのイメージに合っていて一気に白石が私のお気に入りキャラになりました。
ストーリーも良かった。
原作は30巻以上続く漫画です。もちろんこれだけの長期連載漫画を一本の映画でまとめることは不可能ですので、原作のきりのいいところまでを映画化するか、映画オリジナルのエンディングを用意して強引に完結させるかのどちらかになるパターンが多いです。本作は原作を大きく改変はせず、漫画の3巻ぐらいまでの内容をまとめた前者のパターンですね。ストーリーがどうしても中途半端なところで終わるため不完全燃焼感が残ってしまいますが、原作の面白さはしっかり残りますし、原作未読の私のような人にも分かりやすいですし、原作ファンにも好感触です。
本作、漫画原作の実写映画化としては最高レベルの傑作だと思います。原作ファンの方も原作未読の方も、是非劇場でご覧になっていただきたいです。オススメです!!
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【以下、余談】
ちょうどこのレビュー執筆の時期(2024年1月末)、SNS上でとある漫画の実写ドラマについてネット上で大炎上が巻き起こっています。とある漫画が実写ドラマ化される際、原作者の意に反する改変が行われたことが原作者のSNS投稿によって判明し、ドラマの脚本家が批判を受け大炎上に発展。そのことに責任を感じてしまってか、最終的に原作者が自ら命を絶ってしまうという悲しい事件です。
これは私の中で「漫画原作の実写ドラマ化」というものに対する認識が大きく変わってしまうような事件でした。もともと私は原作を実写化するにあたって多少の改変は仕方ないと考えてはいましたが、この事件をきっかけに、そういった改変に対してもこれまで以上に厳しい目で見るようになる(なってしまう)気がします。
人物紹介
おそらく三部作の一発目とかなのだろう。
面白かったけど、あまり物語は進んでかない。丁寧で壮大な前振りを見せられてたように思う。
なんちゅうか…あまり盛り上がりの少ない内容を音楽で煽り倒して充足感を増すみたいな意図があるとかとうかは分からんがBGMがひっきりなしに鳴ってたように思う。もし、ソレが功を奏してるのだとしたら、音楽の力って凄いなぁと思う。
俳優陣は1人を除いて皆様素晴らしかった。
特にアシリパさんには不思議な魅力を感じる。原作では少女だったように思うのだけど、あんま違和感を感じない。初見こそ引っかかりはあったのだけど、なんかいい。
とても、とてもアイヌのアシリパさんだったように思う。アイヌの言葉は分からないけれど、アイヌの考え方は素敵だと思う。
自然との共存を凄く感じる。
後はもう何と言っても玉木氏か。
えー…鶴見のモデルって玉木さんなの?って思うくらいだった。素晴らしかったなぁ。
動物のCGも良かったと思う。
熊も狼も馬も。特に狼が矢本氏を噛むとこなんかは、いい感じだった。俳優には更なるスキルが求め出されてきてんだなぁとも感じる。
オープニングアクトもいい感じだったし、アクションはコミックのオマージュ的なとこもあったりで、楽しかった。
原作は途中まで読んでたのかな。
金が必要な理由が幼馴染の治療だとは知らなかった。どうにも金額と手段に目的が釣り合わない印象を受け…そんな事なら埋蔵金じゃなくてもいいんじゃないかと、ふと思う。
のっぺらぼうって父さんなんだろうなぁ。アシリパさんと目の色が同じだった。あんな目のUPやんなきゃいいのに…。
山崎氏は長編続きだなぁ…。
原作&アニメのファンです
*原作&アニメのファンですが、実写版を観て解像度が深まった気がしています
*原作に忠実に、丁寧に作られていたと思う。そのためか、原作のほんの冒頭しか進んでいないので、これ何作作るつもり…?と思いました。笑
素直につまらなかった
原作知らずに鑑賞、自分は本当に合いませんでした、、
演技が全体的に棒すぎて、、、こんなものなんでしょうか。さらに感情移入まったくできないのに、パッキパキの新品マフラーや着ぐるみみたいな熊の死骸などでちょいちょい萎えさせられ。映像はきれいなのに世界観に浸りきれず、原作を見ておけばもっと楽しかったんだろうかと途中で後悔しました。
舘ひろしさん、玉木宏さんが迫力あって凄かったのが救いでした。
原作ファンを裏切らない!!
あんなに濃いキャラだらけの金カムをここまで忠実に再現したのがまず凄いっ!!鶴見中尉の玉木宏はホントもう配役考えた人握手したい気分です!
原作に忠実で、さらにアクションシーン、音響効果で迫力が加わってるんだから面白くないはずがない!!
ただ、長い物語だからこの映画だけで完結できないというのが、原作ファンは納得できるけど、原作知らない人からしたらえ?これで終わり?な気持ちにはなるかなー。
全119件中、21~40件目を表示