「【痛快と不快が渾然一体】」逆転のトライアングル Chang Kohさんの映画レビュー(感想・評価)
【痛快と不快が渾然一体】
クリックして本文を読む
投稿しといて何ですが予告編だのレビューだの観ず鑑賞がオススメ。経済力至上主義の現代階級社会に対するアンチテーゼに、ファッション業界を筆頭としたルッキズムと見るものを小馬鹿にしたコマーシャルへの皮肉たっぷりな描写、船酔いで豪勢なディナーを全部吐き出しゲロ塗れで床を転がり回るスカしたマダム、手榴弾製造販売で財産を成した金持ち老夫婦が自身の手榴弾で吹き飛んだり、痛快と不快が渾然一体となって癖凄メッセージをぶつけてくるのはまさにオストルンド監督の真骨頂。
嬉しいはずの無人島?から解放か、イレギュラーながらもヒエラルキーの頂点を手放すかを葛藤する鬼気迫る清掃婦のラストシーンも観客を試すニュアンスで面白かった。
コメントする