CLOSE クロースのレビュー・感想・評価
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思春期の儚さ、危うさ、残酷さをここまで美しく描けるものとは
思春期のその一瞬一瞬はかけがえのないもので美しいものであるとこれまでも思ってきた。
しかし、その美しさには、儚く、危うく、残酷が含まれているからこそ、唯一のものなのであるということをこの作品によって感じることができた。
光の演出により、主人公の心情を表現し、
時間の経過を花を中心とした草木で表現する。
セリフで心情を説明するわけではなく、
思春期で混乱する心情を映像によって丁寧に表現された素晴らしい作品であった。
皆背負って生きていく
これこそ”君たちはどう生きるか”です。
主人公の少年が素晴らしいです。どこにでもあるような物語ですが陰と陽の部分をしっかり描き分けていて最後まで離しません。
本当のことを言う難しさ、勇気、何があったのか知りたい親
真っ当ないい映画です。
お金を出してみたい映画の1本です。
是非。
重いストーリー。二人の少年の演技は見事
話題のCLOSEを観たが、二人の少年レオとレミの演技は素晴らしかった。ここは良かったが、ストーリーは考えさせられる内容だが、重たいストーリー。好みは分かれるだろう。もう少し、最後は希望を持たせても良かったのでは。先月公開の怪物でも二人の少年がポイントになっているだけに比較も面白い。気になったのはレミは結局どうなったの?観客に想像してほしいのだろうか?ここははっきりさせてほしい。可もなく不可もない作品。
重たい
かなりセンシティブな部分に触れる作品で、
それが少年時代のものであるからに
余計に柔らかい感情がズタズタになる感覚がある
どこから作り始めたのかは分からないが、
二人の未来を見てみたかった。
人を傷つけてしまった記憶とか、
自分に嘘をついてしまった記憶とかが
思い起こされる映画でした
追記
ラスト、ダルデンヌ味を感じるなと思ったら!
まさかレミの母親、ロゼッタ!!すごい
最高だった
確かに好き嫌い別れるかもしれないですが、とても良かったです。面白いとか感動するとかでは表現出来ない。なんというか...本当に良かったです。エンディングまでずっと涙流れますので、ハンカチ必須でした。
映像、文章、マンガ、それぞれで表すのが得意なもの、そうでないものが...
映像、文章、マンガ、それぞれで表すのが得意なもの、そうでないものがあります。
本作は言葉にならない感情を巧みに映像に撮っているなと感じました。
ストーリー自体は予告を観て想像できるものではありましたが、
本作はわかりやすいストーリーではなく、心の機微を味わう作品だと思います。
タイトルなし
折り合いと成長と。ぴったりと寄り添っていたはずの二人に生じたズレ。進むスピードの差か、それとも向けられたベクトルの種の違いか。終盤まではとても良かったが、罪悪感の置所に着地した終わらせ方は、あまり好みでは無かった。
曖昧な関係性の脆さと鮮烈さ
この関係性に身に覚えのあるセクシャリティの自分からしたら、美化しすぎなんじゃないかと思う瞬間や要素も結構あった。そして、会いたいという感情をあの年齢で相手にしっかり伝えることただそれだけのことが本当にどれほど幸福なことか。
やっぱり、自分はレオが踏み出した一歩を成長とも適応ともまだ言い換えたくない。
曖昧な関係性を曖昧なまま余白を残して表現してくれた製作陣に感謝します。絶対見なければいけないと感じる映画が今年は多く、本作品も劇場でまた見に行ってからもっと色々考えて文章にしてみたいと思います。
思春期は言葉にならない感情との闘い
保護猫の兄弟みたいな絶対切り離せない関係の二人が、思春期の集団の中に入ったことで、自分たちだけの世界から、それを外から見るとどう見えるのかを知ることになる。
一方の成長のスピードにもう一方がついていけなかったのかな。
気持ちが言葉に追いつかない日々。
折れたのは腕じゃなくて心。
会いたい、の一言がこんなに沁みるとは。
もっと年齢がいって、レオが持った複雑な気持ちを言葉にできて、レミが納得がいくだけの説明ができたなら結果は変わったのだろうけど。
思春期の入り口付近はまだまだ大人になるまでの第一脱皮段階みたいなもので、全部が未発達だから、気持ちなんていう不確かで目に見えないものを相手に伝わる言葉で表現するなんてなかなか出来ないよな。
何も言わなくても伝わる仲だったのに、片方がもしかしたらこれは他人から見たらおかしいことなのかもしれない、という思春期にありがちな揺らぎを持ったことによって二人は固く結ばれていた心のバランスを崩してしまった。
子猫みたいにくっついて寝て、繊細なレミが不安になったら文学的なアヒルの例えで寝かしつけしてくれて。一人っ子で両親から惜しみなく愛をもらって大事大事に育てられてたレミにとって、レオは間違いなく血より濃い相棒だったと思う。
二人でいて完璧に楽しかった世界から、一歩外へレオが踏み出してしまったけど、レミはその先に一緒に行けなかった。
だって彼はまだその先に興味もないし、二人の関係に疑問も不安もなかったから。
多分裏切りに近い衝撃があっただろうなと思う。
けどレオが外に一歩踏み出したそれは、間違いなく人として誰もが成長の通過点で経験することで、特別なことじゃない。それが皆んなわかっているから、観ている方も余計に辛いのだ。
泣く準備はして観た映画だけども。
彼らの言葉にならない感情が、本当に辛い時、しんどい時は涙すら出ない気持ちが沁みてくる。演者が悲痛に演じながらも泣いてない場面でも、観ているこちらは涙が止まらん。
アフタートークで奥浜レイラさんが、この映画は社会がどういう規範をもって、子どもたちへどのように影響を与えていくのか、という話でもあるのでは、というようなことを仰っていたけど、本当そうだなと納得した。
子どもの世界から学ぶことは多い。
大人の世界と必ず繋がっているからだ。
あの頃の気持ちだけじゃなく、今、子どもたちとどう関わるべきかも今一度考え直す素晴らしい作品だった。
無邪気と残酷
2023年6月8日
映画 #CLOSE #クロース (2022年)鑑賞
13歳の少年ふたりに起こった悲劇ととそこからの日々
主人公のレオ役の少年は今作が俳優デビューとのことですが、表情が素晴らしいです
また、レミのお母さん役の演技も真に迫る見事なものででした
@FansVoiceJP さん試写会ありがとうございました
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