劇場公開日 2023年9月15日

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「そこそこ視聴にあたっての理解難易度は高いが、フランス映画好きなら是非」私の大嫌いな弟へ ブラザー&シスター yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0そこそこ視聴にあたっての理解難易度は高いが、フランス映画好きなら是非

2023年9月17日
PCから投稿

今年316本目(合計966本目/今月(2023年9月度)26本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))

 親が突然倒れたことをきっかけとして、いがみあっている姉と弟が少しずつ歩み寄っていくというお話です。

 最初はものすごく仲が悪いことが描写からでもわかりますが、ラストになるにしたがってお互い歩み寄っているんだな…ということは誰の目にみてもわかります(むしろそのエンディングでないほうが嫌…)。

 ただ問題はそこからで、妙なまでにお互いのとる行動がヘンテコなため字幕もよくわからないものが多ければ、何を描写したいのだろう…という点が多々多々見られ、当然映画のストーリー的には「最後には仲良くなるのだろう」ということはある程度推測はついても、字幕も描写もよくわからない部分が多いため、何というか「仲良し度の度合いのメーター」がよくわからず、「今どのくらいの距離感か」を(誤差を含めて)はかりにくい、つまり換言すれば、最初の距離100と最後の距離0(仲直り)と真ん中の50くらいの3つくらいしか観念ができない、難しいといった点は確かにあります(他の方も書かれている通り)。

 もっとも、フランス映画は何らかの意味で観客に考えさせるような映画も多いし、この映画に関してはラストの仲直りしているシーンは明確なので、「その過程について正しく理解できるか」という点についてあえて「わかりにくい」(というか、フランス映画らしい余韻の残し方)をしたのだろう、という点は思えるので(これが、明確にアクションでしょみたいな韓国映画だったら当然大幅減点になる)、減点対象は考慮しました。

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 (減点0.2/どうしても理解が難しいという点はある)

 ・ 字幕も妙にわかりにくい点もあり、「2人(姉と弟)が今どの程度の距離感なのか」というのがわかりにくい部分があり、そのままエンディングに突入して「一応関係修復しましたよ」みたいな描写のままエンディング…というのは、一応「フランス映画らしい余韻の残し方だなあ」とは思ったものの一定の理解・考察を必要とする映画で(私も何が正解なのかよくわからない)、好き嫌い(フランス映画によくある「独特な「観客で考えてね」みたいな部分)は明確に思えましたが、この点「全然ワケがわからない」わけでもないし、大きくは引けずこの程度です。
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yukispica