「どの世界でも割りを食うのは子供。この風潮なんとかできんかと思うだけで無力感をまたもや味わう」トリとロキタ ニコラスさんの映画レビュー(感想・評価)
どの世界でも割りを食うのは子供。この風潮なんとかできんかと思うだけで無力感をまたもや味わう
トリとロキタがあれほど深く結びつくきっかけやエンディングでトリが大人たちに囲まれている姿に「何があったのだろう?」と途中省略感も抱くのだけれど、まるでドキュメンタリーを見るかのように、ほぼ無音の中ストーリーが展開していく。
最近の邦画だとマイスモールランドやファミリアなどもそうだけれど、移住前に夢見たような幸せな世界は望めない現実。
そして悪いことはしていないはずなのに、利用され、搾取され、力で脅されながら墜ちていくのは子供たちなのだと、胸が苦しくなりました。
日本にいると難民などの問題は身近ではないけれど世界では色んなところで起きているのでしょう。
負の連鎖を止める力など持ち合わせていませんが、せめて皆が笑いあい、苦しまない世界になりたい、なにか自分にもできないだろうかと思わせてくれる作品でした。
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