劇場公開日 2023年4月14日

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聖地には蜘蛛が巣を張るのレビュー・感想・評価

全112件中、21~40件目を表示

4.0イランのシリアルキラーの話

2023年8月21日
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だいず

4.0正義とは、社会とは?

2023年7月17日
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hiwa

3.5等速直線運動

2023年6月27日
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サスペンスという程、
撮り方、編集で煽る事もなく、

ホラーという程、
音楽を使うこともなく、

相変わらずの、
作品の切り口は、
!となるが、
そのまま等速直線運動、
熱量も感じられない、
淡々と物語は進む。

凶行場面も淡々なので、
かえって恐怖感を感じるひともいるかもしれない。

問題は後半?
という事でもない。

あくまでも事実に沿っただけで、
判決後に検事が言っていたようなケースもあり得るという事?

確かに鑑賞後、
自分が蜘蛛の巣に絡まったような気分になったのは間違いない。

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蛇足軒妖瀬布

3.0聖なる蜘蛛

2023年6月19日
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連続娼婦殺人事件の犯人を捕まえるために主人公が囮になる、ようやく捕まった犯人は一部で英雄視され、社会全体(警察やお役所すら!)から養護され優遇され、子供もあとを継ぎそうで、思想の次世代への連鎖を匂わせる、だいたい想像通りの展開と結末。

娼婦が聖地を冒涜する街の汚物なら、買う方はどうなんだ、という真っ当な問いをしたところで意味を持たない社会、男尊女卑、ミソジニーが「正論」とされるところは世界中でかなりあると思う。少女を暴行した成人男性が無罪になり、被害者のほうが男と密通した等の罪に問われる理不尽極まりない話も珍しくない。
こういう問題は、「目新しさがない」くらいしつこく世界中に言い続けて共有したらいいのだ。
また、狂信的信者タイプの犯罪者は厄介だ。
やっていることに誇りを持ち使命感がある分、シリアルキラーにもなりやすいと思う。
この映画の犯人は狂信的信者でもあるが殺すことに快感を覚えるようになって、殺さないと眠れないほどになっており、周囲をうまく利用したような気もする。

この映画をイスラム社会は許容したのだろうか、と思っていたら、イラン文化・イスラム指導省が「この映画はサルマン・ラシュディ『悪魔の詩』のような道をたどる」と非難したとのこと。
この作品は「単なる映画」の範疇を超えてしまったようです。
関係者の皆さん、どうかご無事で。

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かばこ

2.0黒頭巾ちゃん気をつけて

2023年6月9日
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梨剥く侍

4.5宗教の怖さでもイスラム特有の問題でもない

2023年6月3日
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もうみなさん書いているので付け加えることはないのですが、

これは「イスラム教は怖い」でもイスラム教圏という局地の問題でもなく、ミソジニーを大袈裟に描けばこうなるし、問題の基底の部分は日本も含む他の国でも大差はないと思いました。

やはり恐るべきは犯人が捕まった後のシークエンスですよね。

あと彼女はあいつにキスしてはいけなかったと思う。

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Pocaris

2.5すぐ隣にある現実かもしれない怖さ

2023年6月2日
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yookie

2.0新味無し。

2023年5月28日
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世界の何処かではこんなに酷い事が実際にあったらしいです、
怖いよね、
知らなきゃ駄目でしょ、
リアル調だからエンタメ要素少ない方が尤もらしいよね?
行政や司法の欺瞞も入れました、
以上。
な一本かな。
要は新味無くツマラン。

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きねまっきい

3.5等速直線運動

2023年5月20日
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サスペンスという程、
撮り方、編集で煽る事もなく、

ホラーという程、
音楽を使うこともなく、

相変わらずの、
作品の切り口は、
!となるが、
そのまま等速直線運動、
熱量も感じられない、
淡々と物語は進む。

凶行場面も淡々なので、
かえって恐怖感を感じるひともいるかもしれない。

問題は後半?
という事でもない。

あくまでも事実に沿っただけで、
判決後に検事が言っていたようなケースもあり得るという事?

確かに鑑賞後、
自分が蜘蛛の巣に絡まったような気分になったのは間違いない。

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蛇足軒瞬平太

4.0憎悪が引き継がれる

2023年5月17日
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悲しい

元兵士の建築屋の男が、イランの聖地マシュハドで娼婦を殺害する話で、地域と家庭に愛されている男が、無慈悲に次々と犯行を重ねます。
映画自体は、丁寧に作られおりとてもリアルで、エンディングも見事です。
イランは宗教により、女性に規制が厳しく男性社会ですが、犯人の男は妻にはとても優しく接しています。
聖地マシュハドを汚している娼婦を排除する行為なので、殺人にたいする良心の呵責もありません。
イスラム教に反しているならば、娼婦自体を取り締まれば良いし、その原因の貧困について改善する必要があるのだと思います。
日本人から見ると、犯人は行き過ぎた男性優位の宗教偏重の社会が生んだ、中二病男子の様に思えます。

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のっぽ

4.0また悲しき現実を映画によって突きつけられる

2023年5月15日
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悲しい

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TK

3.5怒りに震え、ぞっとした

2023年5月11日
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REX

4.0デンマークでつくった!

2023年5月9日
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イラン映画といえば、アッバス・キアロスタミの牧歌的な作風が思い出されるが、本作は対極に位置していると言えるだろう。いや残念ながら本作はイラン映画ではない。イランでは本作は作ることができないことがそのまま、本作の意味であると言ってもあながち間違いではないように思う。イラン出身でデンマークで活動するアッバシ監督が、自身がまだイランにいた頃、2000−01年、イランの聖地マシュハドで発生した連続殺人事件(犯人は16人の娼婦を自宅で殺害し、スパイダー・キラーと呼ばれた)をリアリズム的手法を用いて描いた作品だ。監督は本作を「フィルム・ノワール」と呼んでいるようだが、それだと随分と解釈が広がってしまう気がする。恐らくは主人公のように感情移入できる人物を配さず、観る側に作品の社会的背景も含め客体意識を与える作品構造を言っているのだろう。まるでそこに立ち会っているかのようなリアリズム演出は近年、その手法がとても洗練されてきた。本作も背景となる街並みなども含め、映像の中にある種の緊張感が漲っている。残念ながらイランでのロケは叶わなかった(申請したのは驚き!)ようだが、ロケ地のヨルダンも十分な存在感を見せている。
 惜しむらくは、ジャーナリストであるラヒミが創作されたキャラクターであり、やはり存在感としては他の登場人物と比較して、どうしても薄くなってしまうことだろう。これは演者であるエブラヒミの責任ではもちろんない。彼女は振られた役割を、自身の背景も昇華して十二分に演じている。これは監督を含め制作側(彼女も製作陣の一人だが)の話で、ミソジニー(女性蔑視)というテーマを作品に理解しやすい形で提示したい思いと、やはり娯楽性を持たせたい欲が、ラヒミに必要以上のヒロイズムを与えたのではないだろうか?。とはいえ、本作の役者を含めたスタッフ全員に拍手を送りたい。ここに描かれている異常は、間違いなく日常であり、世界中どこででも起こり得ることだと、納得するに十分な作品である。イランから遠く北欧のデンマークでこの作品が制作されたということに文化的なグローバリズムを感じる。どういう経緯があったのか?パンフレットもその辺りに少し触れて欲しかった。

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nob

3.5見終わったあともモヤモヤののこる

2023年5月8日
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犯人が処刑されたあとに、息子が、「娼婦に対して何ら対策をとらずにいれば、第二第三のは必ず現れる」といったのが印象的だった。日本に置き換えれば、伊勢神宮のご神域の中で娼婦が商売しているようなものか。民族的宗教的感情から、犯人を無罪にせよと言いたくなる人々がいるのも、わからないでもない。ムスリムにとっての聖地を冒涜しているのだから。もし、これがサウジやアフガニスタンのような原理主義国家だったらどういうことになったであろうか。欧米的思考の限界をみたような思いだ。

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M.Ooi

3.0予想外の結末?

2023年5月8日
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怖い

国をあげての女性蔑視。
貧富の差。
宗教観。

英雄を鼓舞する男たちのなかに、どれほどの数の利用者がいたのか。

彼はいったい、何を目的に?
そこがわからないまま、でも最後は結局、汚職なのか。

そこがまかり通らなかったところは、痛快。

いや、でも、待って?
最後、なに?

過去形で語られてる言葉に...ん?
マジか。

とことん、怖い国だな、と思ってしまう。

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ミツバチば~や

4.5作り手の強い主張が見える苛烈な作風

2023年5月7日
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「人間が最も怖い」タイプの作品。確信犯的なシリアルキラーの犯行と公判を巡る世間・警察・家族の反応を通して、凝り固まった価値観や序列意識の恐ろしさが描かれていた。
作中の多数派の価値観は、宗教上のルールに加え、彼らが生活する上で連綿と培われてきた文化や歴史とも切り離せないもので、彼らの属する社会の秩序でもある。その構造はおそらく外から変えることはできないだろうが、外からでなければ本作のような視点では描けなかっただろう。
その皮肉な関係は、作品のニュース記事に掲載された、この映画を完成させるための紆余曲折からも伺えた。そういう背景があるせいか、もともとの作品構成なのかわからないが、作り手の視点がやや一方に偏り、攻撃的すぎるようにも見えた。

我々の暮らしの中でも、被害者に対し「そうされても仕方ない」というコメントをネット内外で見かける。この作品内で起きたことを「遠い場所の実在事件を脚色したもの」とせず、襟を正す材料にしたい。

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うぐいす

3.5面白いけど

2023年5月6日
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Scott

3.5無防備な囮捜査

2023年5月6日
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こんなに危なっかしい囮捜査もないですね。
宗教がらみだとこういう犯罪も肯定されてしまうんですね。妻と子どもの対応が、日本人には理解出来ませんでした。

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やまぼうし

4.0道徳という名の魔女狩りはなくならないのか

2023年5月5日
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怖い

昨年、テヘランで女性の頭髪を取り締まる道徳警察に逮捕された女性が亡くなった。頭髪を取り締まるとは、悪いヒジャブの付け方をしていないかどうかを取り締まることである。その後、抗議デモが広がったが、抗議デモに参加した女性達も警察の拘束後に亡くなっている。

連続殺人を起こしたサイードは敬虔なイスラム教徒であり、イランイラク戦争では戦死も厭わない程に軍人として祖国に尽くした。家庭では、良き夫良き父親である。彼の行為はPTSDによる可能性もある。しかし、娼婦に向けられたヘイトはPTSDだけが理由ではない気がした。

サイードはどんなに模範的に生きても国家に尽くしても社会に認められなかった。サイードは自身の虚しさを感じない様に怒りの矛先が必要だった。道徳心=不浄なものを浄化するというサイードの大義は、後付けに他ならない。

この間違った大義は、サイードだけに限ったことではない。それは、私にもあなたにも、一部の特権階級を除いた全人類に普遍的なテーマなのだ。例え私が国家の為に命を投げ出したとしても、国家にとってはただ一人の人間が死んだだけのことである。言いようのない怒りが湧いても、怒りの矛先は権力には向かないで弱者に向く。

特に慢性的な貧困と暴力が蔓延る社会では、誰もが容易くサイードになり得るし、娼婦にもなり得る。

日本においても貧困化の進行度と比例して、堂々と差別発言する人(特に男性)が増えたと感じる。高度経済成長期、バブル期には特に優秀でなくても男性であれば妻子を養う程度の賃金はもらえた。こういった男の沽券や面目が保持できなくなったことも差別発言に影響していると思う。

私はサイードと堂々と差別発言をする日本男性が被って見えた。また、サイードを支持した男性達と差別発言に同調する良き夫良き父親である日本人が同じに見えた。

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ミカ