哭悲 THE SADNESSのレビュー・感想・評価
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【”うわわわ・・。痛そうだから、斧は止めて下さい!傘の使い方も間違ってます!”スラッシャー映画の極北作降誕。ホラー映画チキンとしては何とも後味が悪い作品である。(褒めてます・・。)】
ー 謎のウイルス・アルヴィンがまん延する台湾。
風邪のような症状に人々の警戒はいつしか緩んでいた。
そんなある日、ウイルスが突然変異し、人間の凶暴性を助長する疫病が発生。
感染者たちは罪悪感に涙しながらも、衝動を抑え切れず残虐行為をするようになり…。ー
◆感想
・穏やかな、お正月気分が吹っ飛ぶ作品である。
ー しかも、痛そうな描写が延々と続く。黒い瞳の人々が涙を流しなら行う、スラッシャーシーンの数々。-
・ストーリー展開は、ハッキリ言って凡庸である。
ー だが、繰り広げられる惨劇。特に地下鉄のシーンは怖すぎます・・。
おぢさんの欲望、全開である。
”辛い日々が続いていたのかい?”などと思っていたら、”傘の使い方が違っているよ!”うわわわ、おぢさん、執念深いなあ・・。-
・だが、現況下でこの作品を制作した、ロブ・ジャバズ監督の心意気は買うぜ!と思った作品である。
<いやあ、ホラー映画チキンとしては、面白くも(変態か!)映像的にキツカッタ作品である。
何で、東南アジア系のホラー映画って、面白いのかなあ・・。
同族人種だから?
今作が気にいった方には、ホラー映画チキンが劇場で観て腰を抜かしつつもとても面白かった「女神の継承」をお勧めしたい・・。
”今作に3.5を付けた私は変態でしょうか?””はい、立派な変態です・・。”>
タイトル通りなのか
感染爆発しての人々の暴れっぷりは「28日後」ばりの迫力がある。
ヴィルスで脳ががバグってる状態とか単純なゾンビ化ではなく、大脳に影響がでて凶暴化と欲望の抑制が効かないと言う説明は丁寧。
描写のグロさは従来の薄い血の色ではなくどす黒さ、臓器のリアルさなど中々の出来具合。
グロに耐性のない人は決して観ない方が良いし、嫌がる人に観せるのも良くない程度のエグさがあります。
モザイクのかかるレイプシーンもあるので苦手な人は観るのを止めてください。
ただ欲望の赴くまま無茶苦茶するかと思いきや、考えて拷問をしたり、形勢不利とみるや逃走したり新しい異常さを見せてくるなどの点は捻ってきた感じを受ける。
脳では悪いことと理解しているが衝動が抑えられない事に涙を流すと言う設定は良い。
ただしエログロさは近年でも稀に見る作品。
欲求のまま女性に襲いかかる男たちとか、眉を潜める姿でこっちは気分が悪くなる。
電車の田山涼成似のおじさんの執拗さ変態さ、渡辺直美似の女子の目とか、人の頭の中って見えなくていいもんが入ってるのが解る。
丸見えの欲望の無惨さがてんこ盛りのこの作品、エログロホラーを見慣れた“有段者”にお薦めです。
ただ私がこのヴィルスに感染したらイヤホンで耳を塞いでる奴をヤりに行くと思うので、作品内ではイヤホン着けてる人が不幸な結果に遇ってて嬉しい(この発言では感染を疑われる)
まぁ大勢の他人と行動する時に耳を塞ぐのは危険と言うのが伝わってきて良い作品です(笑)
不快指数高めのゾンビホラー
えぐいが怖くないし、うんざりするが哀しさは無い
凶暴さや他者への破壊衝動を抑制できなくなるウイルスに市井の人々が突如感染。ただし罪悪感は残っていて、なお他人を襲わざるを得ない…『哭悲』というタイトルと、罪悪感がありつつという設定に惹かれて鑑賞。
結論として、怖くないし、悲しみは感じない。グロテスクさと流血、人の醜さは散々描かれているけど、似た場面の繰り返しでだんだん麻痺してくるし、とにかく、悲しさは見えない。こちらの見方が浅いのか、酷くおぞましい行為に耽る姿には、欲望を解放した喜びが強く出ているようにしか見えない。
あるいは、人という生き物のあさましさ、醜さ、欲望のままに振る舞えば愛する人をも破壊したいと願う姿を目の当たりにした鑑賞者が「悲しい」と俯瞰して思え、ということなの?残念ながらそういう思いには、この作品では至れなかったです。予告編が期待感を増し増しにし過ぎたのかもね。
めっちゃグロいじゃーん☆
人々が本能をむき出しにし、狂人と化すウイルスが蔓延した中でお互いを思いながらも逃げる2人の男女の話。
めっちゃグロかったけど私の感覚的に『SAW』のような「痛い痛いヤメテエェェ」って感覚はなくて、「ハハッ、めっちゃ趣味悪いじゃんグロいじゃん( ◜ᴗ◝)」って感じ(笑)やってることはエグいけど、ある程度作り物感もあるし、逆に一定のラインを超えたリアルな血らしきものを見ると逆に芸術的に綺麗に見えてくる。
個人的に、スマホ返せオジの立ち位置が良いなと思った。病院内で襲われるまで、逃げてるのにシャッター閉じたり、日本の萌えアニメ系のおっぱいでかいキャラを待受にして異常にスマホ返せと襲ってきて、本当にこの人はウイルスに感染していないのか?という疑念を抱かせるような見せ方。
でもウイルスに感染した人の本能は何倍も気持ち悪い、というか気持ち悪いを超えて狂気。レイプされてるのを耳を塞いで隠れてることしか出来ないし、血まみれで性行為する人達を見てドン引きするスマホ返せオジ、あんたまだまだ可愛いもんだったよ。スマホに執着したのも可愛い子に恥ずかしいスマホの中身見られたくなかっただけだもんネ。
あと気持ち悪いと言えば色んなシーンはあるけど、1番気持ち悪かったのは結局電車で主人公にネチネチ話しかけてくるオジのシーンだな。座ってる位置も絶妙で、決して肌をくっつけてる訳では無いのに体感としてはベッタリくっつかれてる近さ。素の時のがキモかったよあの人。
救いようが無い
何年か前、哭声(コクソン)という韓国ホラーの名作があった
同じ字だから、てっきり韓国映画だと思ったら、台湾映画でした
なら、これはハングルじゃなくて繁体字なんかな
謎です
監督が台湾在住のカナダ人だから
哭声とは全く関係ありませんね
コチラはコロナ禍から発送を得たソンビ物?だからバイオハザードに近い
ただ、生きている人が人としてのタガが外れて本能剥き出しになるだけ
なんだ、生きているんなら殺せるからゾンビより楽勝と思うでしょう
これがゾンビより始末が悪い
暴力欲求、食欲、性欲、支配欲がそのまま自制心が無くなって出てしまいます
女性に執着すればとこまでも追いかけてくるのはホラーのお約束
卑猥な言葉をなげかけるし、行動も下ネタから残酷行動まで幅広くまかなえるんだから、やりたい放題
知能はあるから徒党も組むし、協力行動がとれるかわりに裏切りだってする
ついでにいじめもあるしSMだってとやりたい放題
もちろん元気よく走って追いかけてくる
もう救いようが無い
大好物のスプラッターですが
残念なのはお下劣が過ぎて18禁
レイプシーンとかいらないのに、サービスしすぎ
そもそも性癖がマニアックすぎて、さすがについていけない
こんなの書けませんよ
主役は美男美女だし
台湾版渡辺直美もでてきます
救いの無い作品だから、ラストの銃声が物語るように救いようが無い
これもまた、体調の良いときの鑑賞を推奨したい一作
たまたま『ボイリング・ポイント』と続けて鑑賞して、後味の悪さに二度にわたって打ちのめされる、という経験をした観客による感想です。
良くあるゾンビ映画とパニック映画のミックスじゃない?という印象を持たれそうで(実際そうなんだけど)、畳みかけるショック描写の演出など、シーンごとに見せ方が練られていて、作品としての完成度の高さが印象的でした。アニメーター出身で、これが劇場長編映画の初監督作品であるというロブ・ジャバズの並々ならぬ手腕を感じさせます。
予告編で結構いろいろな場面を見せているんだけど、その「前フリ」が強烈で、直接的な暴力という意味でも言葉の暴力という意味でもかなり突き抜けた感があります。ジャバズ監督自身は単に残酷描写が売りのホラー映画を作ったつもりではなく、コロナ禍によって変化した世界を描きたかったとのこと。確かにウイルスの遺伝子的な変化によって急に人々が凶悪化するという設定は、まさに現在、世界中の人々が思い描いている悪夢そのものです。単に下劣に思えるようなセリフも一つひとつを検証して、ぎりぎり悪趣味の域に達しないようにしているとのこと(十分達しているようにも思えるけど…)。
人が急に怪力のゾンビになるのではなく、あるちょっとした気質的な変化で異常を来してしまうという設定、そして黒目が拡大するだけで人相を異様に感じてしまうという人の認識を上手く使って、凝ったメイクに依らずして異常化した人々を描くと工夫は見事です。
いろいろ見所はあるけど、基本的には宣伝文句の通りのエクストリーム・ホラー(R18+)なので、心身ともに良好なときの鑑賞がおすすめです!
強烈ゴア系ホラー
いろいろな意味で頭に残る
人間の欲望の先はグロよりもエロ
ビバ!暴力!
街ごとバトルロワイヤル
ホラー好きなら観よう
ネット上で妙に話題になっていたので気になり、まだ上映している箱はあるかな?
と探してみると有った。
出来れば避けたい新宿武蔵野館。
前席の頭上ギリアウトなラインをヘリのプロペラが通過してくれないかと思ってしまう、出来れば行きたくない、けど気になる映画がやたらと上映しているなんともマニア泣かせな劇場だ。
そんな劇場で1時間前にチケットを買い、夜8時35分の回へ。
ほぼ満席。皆んな好きねえ。
感想としては、んー普通。
てっきり自分はこの作品を韓国映画だと思っていたのだが、途中で北京語である事に気づき、台北が出てきた事で台湾映画だと気づいた。同じ勘違いしてた人、割りと居るのでは?
何かと不穏な台湾情勢だが、まだホラー映画を楽しむ位の余裕は有るのだなあ。いい事だ。(何かと叩かれがちだが"ホラー映画は豊かさの象徴。"色んな意味で)
話題になっていたグロや残酷描写ついては、グロは「死霊のえじき」の方が上かと思うし、残酷度は「冷たい熱帯魚」と同程度だ。無論どちらもハイレベルな作品だが。
感染症により人が凶暴化するというのも昨今の情勢による影響下の設定と思われるが、ロメロ監督が「ザ・クレイジーズ」でとうの昔にやってたりするので、実は映画としての目新しさは殆ど無い。無駄に下品な点はあるが(笑)。
だがそう考えると色んなホラーの影響を受けた作品なのだな。そもそも(変則)ゾンビ物だし。
鑑賞中、ん?この映画けっこうな低予算なのでは?と気づいてしまったが、それまでのスピーディな展開には満足していたし、予算をゴア描写に全振りした潔さは良し!だ。
だが案の定クライマックス辺りで大失速。
その点は非常に残念だ。
けどホラー好きな皆さん。それほどハードル高い作品でもないんで、配信になってからでもいいので是非観よう。
続編に期待を込めて。
蛇足
あのセクハラオジサンのTシャツ、欲しかったなあ。
結構エグいです。
設定の面白さを活かしきれていない
ゾンビとは何か。定義はいろいろだが、映画のタイトルにもあるようにリビングデッドということは各作品共通だと思う。そういう意味で本作はゾンビ映画と言っていいのか少し考えさせられる。
人間の欲望を増大させ凶暴化させてしまう謎のウィルスが蔓延するというお話。死んでいるわけではなく、破壊欲、性欲、食欲などが増大しそこら中で暴力、レイプが横行する。
ポイントは感染した人間は死ぬわけではないところ。人間の性について皮肉的なメッセージを投げかけてくる。
でも本作の見所は、過激なスプラッターシーンなんだろう。人間を傷つけ殺害し、レイプしまくるシーンはたしかに攻めていた。おいそれと人には勧められない。
それでも感染者同士で傷つけ合わなかったり、逆に殺し合ったりする矛盾があったり、話の展開で特段驚くことがなかったりする。ゾンビ(一応こういう呼び方にする)の設定が少し面白かっただけにもったいない。
全88件中、21~40件目を表示













