哭悲 THE SADNESSのレビュー・感想・評価
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えぐいが怖くないし、うんざりするが哀しさは無い
凶暴さや他者への破壊衝動を抑制できなくなるウイルスに市井の人々が突如感染。ただし罪悪感は残っていて、なお他人を襲わざるを得ない…『哭悲』というタイトルと、罪悪感がありつつという設定に惹かれて鑑賞。
結論として、怖くないし、悲しみは感じない。グロテスクさと流血、人の醜さは散々描かれているけど、似た場面の繰り返しでだんだん麻痺してくるし、とにかく、悲しさは見えない。こちらの見方が浅いのか、酷くおぞましい行為に耽る姿には、欲望を解放した喜びが強く出ているようにしか見えない。
あるいは、人という生き物のあさましさ、醜さ、欲望のままに振る舞えば愛する人をも破壊したいと願う姿を目の当たりにした鑑賞者が「悲しい」と俯瞰して思え、ということなの?残念ながらそういう思いには、この作品では至れなかったです。予告編が期待感を増し増しにし過ぎたのかもね。
めっちゃグロいじゃーん☆
人々が本能をむき出しにし、狂人と化すウイルスが蔓延した中でお互いを思いながらも逃げる2人の男女の話。
めっちゃグロかったけど私の感覚的に『SAW』のような「痛い痛いヤメテエェェ」って感覚はなくて、「ハハッ、めっちゃ趣味悪いじゃんグロいじゃん( ◜ᴗ◝)」って感じ(笑)やってることはエグいけど、ある程度作り物感もあるし、逆に一定のラインを超えたリアルな血らしきものを見ると逆に芸術的に綺麗に見えてくる。
個人的に、スマホ返せオジの立ち位置が良いなと思った。病院内で襲われるまで、逃げてるのにシャッター閉じたり、日本の萌えアニメ系のおっぱいでかいキャラを待受にして異常にスマホ返せと襲ってきて、本当にこの人はウイルスに感染していないのか?という疑念を抱かせるような見せ方。
でもウイルスに感染した人の本能は何倍も気持ち悪い、というか気持ち悪いを超えて狂気。レイプされてるのを耳を塞いで隠れてることしか出来ないし、血まみれで性行為する人達を見てドン引きするスマホ返せオジ、あんたまだまだ可愛いもんだったよ。スマホに執着したのも可愛い子に恥ずかしいスマホの中身見られたくなかっただけだもんネ。
あと気持ち悪いと言えば色んなシーンはあるけど、1番気持ち悪かったのは結局電車で主人公にネチネチ話しかけてくるオジのシーンだな。座ってる位置も絶妙で、決して肌をくっつけてる訳では無いのに体感としてはベッタリくっつかれてる近さ。素の時のがキモかったよあの人。
救いようが無い
何年か前、哭声(コクソン)という韓国ホラーの名作があった
同じ字だから、てっきり韓国映画だと思ったら、台湾映画でした
なら、これはハングルじゃなくて繁体字なんかな
謎です
監督が台湾在住のカナダ人だから
哭声とは全く関係ありませんね
コチラはコロナ禍から発送を得たソンビ物?だからバイオハザードに近い
ただ、生きている人が人としてのタガが外れて本能剥き出しになるだけ
なんだ、生きているんなら殺せるからゾンビより楽勝と思うでしょう
これがゾンビより始末が悪い
暴力欲求、食欲、性欲、支配欲がそのまま自制心が無くなって出てしまいます
女性に執着すればとこまでも追いかけてくるのはホラーのお約束
卑猥な言葉をなげかけるし、行動も下ネタから残酷行動まで幅広くまかなえるんだから、やりたい放題
知能はあるから徒党も組むし、協力行動がとれるかわりに裏切りだってする
ついでにいじめもあるしSMだってとやりたい放題
もちろん元気よく走って追いかけてくる
もう救いようが無い
大好物のスプラッターですが
残念なのはお下劣が過ぎて18禁
レイプシーンとかいらないのに、サービスしすぎ
そもそも性癖がマニアックすぎて、さすがについていけない
こんなの書けませんよ
主役は美男美女だし
台湾版渡辺直美もでてきます
救いの無い作品だから、ラストの銃声が物語るように救いようが無い
これもまた、体調の良いときの鑑賞を推奨したい一作
たまたま『ボイリング・ポイント』と続けて鑑賞して、後味の悪さに二度にわたって打ちのめされる、という経験をした観客による感想です。
良くあるゾンビ映画とパニック映画のミックスじゃない?という印象を持たれそうで(実際そうなんだけど)、畳みかけるショック描写の演出など、シーンごとに見せ方が練られていて、作品としての完成度の高さが印象的でした。アニメーター出身で、これが劇場長編映画の初監督作品であるというロブ・ジャバズの並々ならぬ手腕を感じさせます。
予告編で結構いろいろな場面を見せているんだけど、その「前フリ」が強烈で、直接的な暴力という意味でも言葉の暴力という意味でもかなり突き抜けた感があります。ジャバズ監督自身は単に残酷描写が売りのホラー映画を作ったつもりではなく、コロナ禍によって変化した世界を描きたかったとのこと。確かにウイルスの遺伝子的な変化によって急に人々が凶悪化するという設定は、まさに現在、世界中の人々が思い描いている悪夢そのものです。単に下劣に思えるようなセリフも一つひとつを検証して、ぎりぎり悪趣味の域に達しないようにしているとのこと(十分達しているようにも思えるけど…)。
人が急に怪力のゾンビになるのではなく、あるちょっとした気質的な変化で異常を来してしまうという設定、そして黒目が拡大するだけで人相を異様に感じてしまうという人の認識を上手く使って、凝ったメイクに依らずして異常化した人々を描くと工夫は見事です。
いろいろ見所はあるけど、基本的には宣伝文句の通りのエクストリーム・ホラー(R18+)なので、心身ともに良好なときの鑑賞がおすすめです!
強烈ゴア系ホラー
ホラー系で、ここ10年ほどババドゥーク、イット・フォローズなどアート的な新規性を感じさせる作品も多く生まれている一方で、この作品はその対極を行く久々に強烈な台湾ゴア系ホラー。まぁ普通の人は観れないというか、観る人を選ぶ作品の典型ですね。
とにかくオープニングから画面の質というか空気感が怖い。CGに頼らない血糊、メイク系の作りも、監督、本当に分かってるなー、とそっち系、特にアジア系スプラッターホラーが好きな人はニヤッとするシーンが満載です。
今年観た作品の中では相当インパクトありました。万人向けではないですが、脳に残る作品をお探しの方はどうぞ。
いろいろな意味で頭に残る
人の凶暴性を引き出すウイルスが蔓延。市民同士の殺し合いが始まる中、カイティンは安全な場所を目指すが…。
過激すぎるゴア描写が話題となった作品だが、見たく無い気持ちが好奇心に負けて鑑賞。逆に笑えてしまうくらい血の量が多く、色々な意味で心に強く残りました。
内容は比較的『ワールド・ウォー・Z』に近いイメージで、後半の舞台が病院中心になるところまで似てる気もする。
『グリーン・インフェルノ』あたりが大丈夫な人には問題ない程度のゴア描写ではあるのでパニックホラーが好きな人にはオススメです。
人間の欲望の先はグロよりもエロ
正直観ない方が良い。
これまで観たパニックムービーの中で圧倒的にグロく何よりエロに振り切っている。
これを面白いと感じる人とはあまり接したくない(ごめんなさい)。
人間の欲求、残虐性が振り切った先の醜さをこれでもかと見せつけられ、気が参ってしまう。
特に特に女性がやられてしまうシーンは直接的には描かれないが、そのことで起こりうることを想像してしまい本当に嫌な気持ちにさせられた。
あのおっさんの感染前からの気味悪さはなんなんだ…
ビバ!暴力!
ウィルスで凶暴化した台湾人が大暴れ!暴力描写が凄まじく、逆にギャグのようです。凶暴化した人達はみんな楽しそうで、感染していない主人公達の方がグジグジしていて、見ていて少しイラッとします。感染者の行動原理が謎ですか、ゾンビパニック映画としては結構面白かったです。
街ごとバトルロワイヤル
あー、あれだ。ウィルス感染者だけでバトロワさせときゃ良いだけで。封鎖ですなぁ。
って思ってたら、そうなったと思われ。
もう、この、血飛沫ワールドが苦手なワタクシ的には、かなりきつかったです。特に感動も無く、衝撃と絶望のディストピア。別に、台湾まで、こんな映画撮らなくて良いんじゃない?って、正直思いました。
かなり面白かったです! ここ最近のこの手の映画ではかなり楽しめまし...
かなり面白かったです!
ここ最近のこの手の映画ではかなり楽しめました!
近隣の映画館では見れなかったので足を伸ばしましたが見て良かったです!
グロさ抜群!
ホラー好きなら観よう
ネット上で妙に話題になっていたので気になり、まだ上映している箱はあるかな?
と探してみると有った。
出来れば避けたい新宿武蔵野館。
前席の頭上ギリアウトなラインをヘリのプロペラが通過してくれないかと思ってしまう、出来れば行きたくない、けど気になる映画がやたらと上映しているなんともマニア泣かせな劇場だ。
そんな劇場で1時間前にチケットを買い、夜8時35分の回へ。
ほぼ満席。皆んな好きねえ。
感想としては、んー普通。
てっきり自分はこの作品を韓国映画だと思っていたのだが、途中で北京語である事に気づき、台北が出てきた事で台湾映画だと気づいた。同じ勘違いしてた人、割りと居るのでは?
何かと不穏な台湾情勢だが、まだホラー映画を楽しむ位の余裕は有るのだなあ。いい事だ。(何かと叩かれがちだが"ホラー映画は豊かさの象徴。"色んな意味で)
話題になっていたグロや残酷描写ついては、グロは「死霊のえじき」の方が上かと思うし、残酷度は「冷たい熱帯魚」と同程度だ。無論どちらもハイレベルな作品だが。
感染症により人が凶暴化するというのも昨今の情勢による影響下の設定と思われるが、ロメロ監督が「ザ・クレイジーズ」でとうの昔にやってたりするので、実は映画としての目新しさは殆ど無い。無駄に下品な点はあるが(笑)。
だがそう考えると色んなホラーの影響を受けた作品なのだな。そもそも(変則)ゾンビ物だし。
鑑賞中、ん?この映画けっこうな低予算なのでは?と気づいてしまったが、それまでのスピーディな展開には満足していたし、予算をゴア描写に全振りした潔さは良し!だ。
だが案の定クライマックス辺りで大失速。
その点は非常に残念だ。
けどホラー好きな皆さん。それほどハードル高い作品でもないんで、配信になってからでもいいので是非観よう。
続編に期待を込めて。
蛇足
あのセクハラオジサンのTシャツ、欲しかったなあ。
結構エグいです。
口コミに騙されたと思って鑑賞しました。
小さな映画館でしたが、平日の最終時間なのに、70%は埋まっていました。
まぁ水曜日で1,200円ってこともありますが…。
あのおじさんが、気持ち悪くて、何もかもトラウマになりそうです。
最後女の主人公も感染したのかなぁ?
あと
ちょっと気になったのが最初に主人公がいきなり冷蔵庫から取り出した豚まんを冷たいまま食べることです。
レンチンしないのかなぁと思いました笑
設定の面白さを活かしきれていない
ゾンビとは何か。定義はいろいろだが、映画のタイトルにもあるようにリビングデッドということは各作品共通だと思う。そういう意味で本作はゾンビ映画と言っていいのか少し考えさせられる。
人間の欲望を増大させ凶暴化させてしまう謎のウィルスが蔓延するというお話。死んでいるわけではなく、破壊欲、性欲、食欲などが増大しそこら中で暴力、レイプが横行する。
ポイントは感染した人間は死ぬわけではないところ。人間の性について皮肉的なメッセージを投げかけてくる。
でも本作の見所は、過激なスプラッターシーンなんだろう。人間を傷つけ殺害し、レイプしまくるシーンはたしかに攻めていた。おいそれと人には勧められない。
それでも感染者同士で傷つけ合わなかったり、逆に殺し合ったりする矛盾があったり、話の展開で特段驚くことがなかったりする。ゾンビ(一応こういう呼び方にする)の設定が少し面白かっただけにもったいない。
グロい
最初に出てくる老婆がさらばの森田、電車のしつこいオヤジがモンスターエンジンの西森、隣の女が渡辺直美に似ていた
主人公が最初は助けに行くあいつだと思っていたら、最後お前かいとなり、オチみたらどっちでもよくなる
途中が結構鈍重に感じたが、こんなのが好きならば台湾物は珍しいのでいいんではないでしょうか⁉
デートにおすすめです!←嘘ツキマシタ~
それが人間の持つ本来の残虐性だとしたら…。
やたらとゴア描写が話題の本作は今までのいわゆるゾンビパンデミックものとは一線を画する作品。
開始早々繰り広げられるパンデミックによる惨劇は今までの同様作品のパターンを踏襲しながらも、本作特有のパワー溢れる展開で新鮮味を感じた。
何よりも本作は人間が持つ本来の残虐性にフォーカスしているところに新鮮味を感じる。劇中、感染者たちによる様々な残虐行為が繰り広げられるが、少し立ち止まって考えるとこれは人類が今まで行ってきた行為を凝縮して見せているだけではないかと思える。
人類史においてネイティブアメリカン、ユダヤ人、中国人などに対する虐殺が行われてきた。現在ウクライナでもそれが進行形だ。戦時下では特に人類はその残虐性を発揮してきたと言える。ただ、それは戦時下に限られない。アメリカでの銃乱射事件、日本での無差別通り魔事件と、思えば毎日のように世界中で凄惨な殺人事件が起こっている。
なんだ、本作で描かれているのは人類史的に見れば日常茶飯事的なものだとさえ思えてしまう。そう思えてしまうこと自体が恐ろしいのだが。
本作はホラー映画慣れしている人にとっても満足のゆく見せ方が上手い作品だと思う。個人的には列車内の惨劇で頸動脈からの出血が天井まで噴水のように飛び散るシーンに興奮した。誤解をされては困るがあくまで演出がうまいなという意味で。
そして本作は題名が意味する通り、感染者たちが元の感情を有していながら残虐行為を抑えられないというところに人間の持つ業の深さをみいだしている点でも高く評価されるべきだろう。
自分が残虐行為をしてしまうことへの罪悪感をひしひしと感じながらも、考えうる残虐行為をせずにはいられない。この欲望との葛藤、本作は人間の持つ本来の残虐性とそれに対する罪悪感とのせめぎあいを見事に描いた秀逸な作品ではないか。また、感染者とそうでない人間との境界線をあえてわかりにくく見せてる点も秀逸。電車内でヒロインに話しかける中年男性はいったいどの時点で感染してるのか、ウィルス研究者の最後の最後に出た本音など。本作をただのスプラッター映画と片付けることができないものを感じさせられた。
馴染めない
115本目。
ウィルスって、中国を皮肉ってかなと思ったら、スプラッターかよ。
最初はちょっとビビリながら観てたけど、首筋からブッシャーと血飛沫出てから、違うスィッチが入ってしまい、なんか笑ってしまう。
感染して欲望抑えきれず衝動的になるのは分かるけど、理性残しじゃないかと。
スッポンポンでいいじゃんと思うんだけど、何かその辺のバランスに馴染めかった。
とにかくグロテスク…
今まで見た映画の中で一番グロテスクでした。そういったシーンはかなりクオリティが高く、とにかくグロいのが好きって方には是非見て欲しいです。
ストーリーに関しては先が読めちゃう展開だったので少し残念でした。
二人のカレシ
ヒモバイクと電車ハゲとの関係性を丁寧に描き、ストーリーのエンジンが確立
見せるモノと観客の想像に任せるモノを分別、結果生まれる軽快なテンポ
通勤電車の凶刃や学内の苛烈なイジメなど身近になってリアルに感じる暴力描写
全滅オチの後のデスメタル&強烈フラッシュが快感と解放感を増幅させる
不快と破壊、滅亡のバラード
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