「地獄絵図を見せつけたい割には…」哭悲 THE SADNESS keysさんの映画レビュー(感想・評価)
地獄絵図を見せつけたい割には…
公開当初より気になってたんですが、
グロ、スプラッターは得意ではないので
いつでも消せるようにリモコン片手に
サブスクになってから鑑賞。
グロさの前評判は承知しておりましたので
かなりの覚悟をして臨みましたが…
結果思ってたよりは。という感じで
ノンストップで最後まで観れました。
物凄い地獄絵図なので正直気分悪い場面
の連続なのですが、妙に?ちゃんと?
観れる画になっている気がします。
極限の胸糞画は映し出さず血飛沫、肉片、役者さんの表情、演技等で表現。って感じです。
「どうなってるか、何されてるか、してるか分かるよね?」
血みどろの傷跡みせて
「どうなったか、何されたかわかるよね?」
って感じ。
分かるし、ちゃんと胸糞悪いんですが
この映画にそんな必要ありました???
ストーリーにも重きを…なら
感想は違ってたと思うんです。
恋人と朝駅で別れて
地獄絵図で分断された苦難の中再会を目指す。
その道中のそれぞれの災難が描かれた映画。
すこーーし主人公2人の人間性を垣間見れる所もありますが、そこに思い入れできるほど濃くも描かれてない。
恋人の無事を思う感じとか。会いたい必死さ
とかいうものはたまに思い出したように
挟まれるだけ。お互いの必死のサバイバル模様中継の造りです。
罪悪感残したまま凶行に走ってしまうから
残虐な事しながら涙流す…とか…
なかなかの設定だと思うのに。
そんな奴何人いた…????そして特に深掘り
もされず!!後付けのように出すとか…
じゃあ地獄絵図をメインに見せつけたい作品なのですね!と観ると…それにしては綺麗だなと。もっとベシャ!!!グシャ!!!キュいーーーーん!!グチャちゃ!!ってやらんかい!
って感じです。(多分観れないけど…)
なんか残酷表現省略版?とかあります?それ観たのか…???
グロスプラッターのくせに生ぬるい!綺麗過ぎだ!とか観れないくせに文句言いましたが…
正直綺麗で画カッコいいです。
役者さんは本当に鬼。狂人。
これハリウッドの感じと違ってゾッとします。
なので余計に惜しい!