「タイトル通りなのか」哭悲 THE SADNESS うにたん♪(コロナが当たり前の世界)さんの映画レビュー(感想・評価)
タイトル通りなのか
感染爆発しての人々の暴れっぷりは「28日後」ばりの迫力がある。
ヴィルスで脳ががバグってる状態とか単純なゾンビ化ではなく、大脳に影響がでて凶暴化と欲望の抑制が効かないと言う説明は丁寧。
描写のグロさは従来の薄い血の色ではなくどす黒さ、臓器のリアルさなど中々の出来具合。
グロに耐性のない人は決して観ない方が良いし、嫌がる人に観せるのも良くない程度のエグさがあります。
モザイクのかかるレイプシーンもあるので苦手な人は観るのを止めてください。
ただ欲望の赴くまま無茶苦茶するかと思いきや、考えて拷問をしたり、形勢不利とみるや逃走したり新しい異常さを見せてくるなどの点は捻ってきた感じを受ける。
脳では悪いことと理解しているが衝動が抑えられない事に涙を流すと言う設定は良い。
ただしエログロさは近年でも稀に見る作品。
欲求のまま女性に襲いかかる男たちとか、眉を潜める姿でこっちは気分が悪くなる。
電車の田山涼成似のおじさんの執拗さ変態さ、渡辺直美似の女子の目とか、人の頭の中って見えなくていいもんが入ってるのが解る。
丸見えの欲望の無惨さがてんこ盛りのこの作品、エログロホラーを見慣れた“有段者”にお薦めです。
ただ私がこのヴィルスに感染したらイヤホンで耳を塞いでる奴をヤりに行くと思うので、作品内ではイヤホン着けてる人が不幸な結果に遇ってて嬉しい(この発言では感染を疑われる)
まぁ大勢の他人と行動する時に耳を塞ぐのは危険と言うのが伝わってきて良い作品です(笑)
平日夜のレイトショーなのに満席でびっくりしました。
こんなグロイものをよくもお金を出して見に来る輩が多いとは。
神田伯山がラジオでこの作品を面白おかしく紹介していて、吹き出すくらい笑いました。