「ホラー好きなら観よう」哭悲 THE SADNESS MAKOさんの映画レビュー(感想・評価)
ホラー好きなら観よう
ネット上で妙に話題になっていたので気になり、まだ上映している箱はあるかな?
と探してみると有った。
出来れば避けたい新宿武蔵野館。
前席の頭上ギリアウトなラインをヘリのプロペラが通過してくれないかと思ってしまう、出来れば行きたくない、けど気になる映画がやたらと上映しているなんともマニア泣かせな劇場だ。
そんな劇場で1時間前にチケットを買い、夜8時35分の回へ。
ほぼ満席。皆んな好きねえ。
感想としては、んー普通。
てっきり自分はこの作品を韓国映画だと思っていたのだが、途中で北京語である事に気づき、台北が出てきた事で台湾映画だと気づいた。同じ勘違いしてた人、割りと居るのでは?
何かと不穏な台湾情勢だが、まだホラー映画を楽しむ位の余裕は有るのだなあ。いい事だ。(何かと叩かれがちだが"ホラー映画は豊かさの象徴。"色んな意味で)
話題になっていたグロや残酷描写ついては、グロは「死霊のえじき」の方が上かと思うし、残酷度は「冷たい熱帯魚」と同程度だ。無論どちらもハイレベルな作品だが。
感染症により人が凶暴化するというのも昨今の情勢による影響下の設定と思われるが、ロメロ監督が「ザ・クレイジーズ」でとうの昔にやってたりするので、実は映画としての目新しさは殆ど無い。無駄に下品な点はあるが(笑)。
だがそう考えると色んなホラーの影響を受けた作品なのだな。そもそも(変則)ゾンビ物だし。
鑑賞中、ん?この映画けっこうな低予算なのでは?と気づいてしまったが、それまでのスピーディな展開には満足していたし、予算をゴア描写に全振りした潔さは良し!だ。
だが案の定クライマックス辺りで大失速。
その点は非常に残念だ。
けどホラー好きな皆さん。それほどハードル高い作品でもないんで、配信になってからでもいいので是非観よう。
続編に期待を込めて。
蛇足
あのセクハラオジサンのTシャツ、欲しかったなあ。