シールド・オブ・プラネット 異星人と予言の書
2018年製作/100分/ウクライナ
原題または英題:The Bobot
スタッフ・キャスト
- 監督
- マックス・クションダ
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ビクトル・グリゴリエフ
-
イバンナ・ボロダイ
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イゴール・ミロシュニチェンコ
-
ミコライ・ズミエフスキー
2018年製作/100分/ウクライナ
原題または英題:The Bobot
ビクトル・グリゴリエフ
イバンナ・ボロダイ
イゴール・ミロシュニチェンコ
ミコライ・ズミエフスキー
珍しいウクライナの子供向けSFアドベンチャー映画というこで鑑賞。
太陽嵐で地球滅亡の危機、妙な老科学者がシールド装置を作ったらしいのだが謎の異星人により機能停止、迫りくる危機の中、地球を救うと予言された少年ヴラドの活躍や如何にといったところなのだが何が何やらさっぱり話が理解不能、映像もチープだし戸惑いだけが残りました、なんだったのだろうこの映画・・。
闇夜に湖に集ったボーイスカウト仲間たちと服を脱ぎ裸の付き合いを覚悟するも、いざ水に飛び込もうとなると足がすくみ言い訳が口をついて出てくる少年。
優勝のかかったしかも因縁の戦い(ビーチバレー)において、インかアウトか疑惑の判定に会場中が揺れる中、唯一確証を持ちながら唯一白黒はっきりさせることができる立場にありながら、それを有耶無耶にできたことに安堵する少年。自身が所属する班の負けを自分の手で決定づけてしまうことよりも、疑惑を残しても誰かの手にその勝敗を委ねることを是とする少年。
そんなこんなでヘイトの集中砲火に晒されてしまうのだが、唯一自身を擁護してくれ寄り添ってくれた人間のフォローすらも無下にしようとする少年。
さすがに見捨てられず止む無く自身が提案したトロフィー泥棒を敢行するも、もう少し頑張れば手が届くにも関わらず、お目当てのビーチバレーのトロフィーではなくすぐ手が届いたカタチの似てるレスリング用のトロフィーで妥協できる少年。
事なかれ主義というか、事あるごとに何かと理由をつけて自身が負うことになるかもしれない責任から、向き合うべき問題から目を背け逃げてきた全然根は良い奴な少年が地球滅亡の危機に立ち向かう。
イマイチ繋がりが見えなかったり、何を意図した描写なのか読み取れないシーンが多いものの・・・
ウクライナという国に限定されない地球規模の危機を憂うエネルギー問題へのアプローチは、作品の画作りはもちろん現状世界的に波及している問題も相まって魅せられるものがある。少年の成長譚に添わせ先延ばしにできない今向き合わなければならない問題であるとする訴えにも耳を傾けたい。
しかし肝心のエネルギーのお話が口頭において事例は示されるも、具体的に身近に如何様な形態で存在しており我々にどう影響しているのかそして依存しているのかが彼らの活躍の中では見出されていかず単なる空想の物語で終わってしまっているのは非常に残念。もう少し我々の住む現実世界との繋がりを、現実の問題として落とし込んでくれるナニカがほしかった。
「モモ」...「IT イット」...「E.T.」(1982)...「バック・トゥー・ザ・フューチャー」(1985)...「ソーラー・ストライク2012」(2009)...「ファイナル・フェーズ 破壊」(2018)...
はっきり言ってしょうもない。
地球の滅亡が近づいているという設定だが、緊迫感がない。
命運を託された少年も大したことはしていないが、最後の最後はよくがんばりました。
ということで1点おまけ。