劇場公開日 2022年6月3日

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君を想い、バスに乗るのレビュー・感想・評価

全58件中、21~40件目を表示

4.0窓から見える景色は妻が丹精込めて作った庭。

2022年6月26日
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鑑賞方法:映画館

誰にも当たり前に訪れる死。死を前に人が行動する時、そこには人の数だけドラマが生まれる。もし妻が亡くなったら、私は何をするだろうか?妻との思い出が深く染み付いた家に住み続けられるだろうか?しかし家が朽ちるのは、一緒に思い出が朽ちるようで耐えがたいので、きっと私は家から離れられないだろうな。。。そんな事を考えながら観ていた映画。周りを見渡すと観客は比較的年配の方が多かった。そして私と同じように共感できるんだろう。時折啜り泣く声が聴こえていたのが印象的だった。若向けの映画でないのは明らかなので、若い人が観てもピンと来ないかも知れません。

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HAL-9000

4.5彼が目指した場所、遂げたかったこととは。

2022年6月26日
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今年のMyベスト10入り確実。90歳の老人によるスコットランド北端からイングランド南端まで1350kmに及ぶ路線バスの旅を描くロードムービー。なぜバスでそこを目指すのか…小さな出会いやアクシデントを繰り返しながらも彼の過去と旅の謎が少しづつ明らかになり…しみじみと泣ける良作。

過去の回想の映像や挟み込み方がとても上手い。過去についても、現在起こることについても、説明しすぎず描きすぎない。何を話したの?なにがあったの?それを想像する余白を残し、すべては描かない。そういう作品がすごく好き。その方がリアリティも出るし。

現在の険しい顔のトムに対し、若い頃のふたりがほんとにかわいくて美しくて、途中からだんだん過去のシーンが映るだけで訳もなく泣いちゃう。そしてイギリスの雄大な自然の風景、都会の街並み、バスの車窓からの景色やバスの車種も変わっていくのが一緒に旅してる感じにさせられる。

やっぱり日本版のポスターと邦題はほのぼのにされがち。羊は出てくるけどこんなシーンはないしね。
原題の「The Last Bus」の方がLastに何重もの意味がこもってて良い感じがする。「過去に戻ってみることで、彼は未来を見つけた」っていうキャッチもいいよね。

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mami

4.5既婚者の皆さんには、それぞれのLANS END があるのだろうか?

2022年6月24日
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鑑賞方法:映画館

UKのお爺さんの路線バスの旅。
「THE LAST BUS」
「君を思い バスに乗る」
英国が、老人福士の先進国であるかと言うと・・ケン・ローチの映画を観ても、そうでもないのはわかる・・が、少なくとも、日本よりは社会が成熟してるのだろうなぁ・・PLAN75 の様に老人が困窮するお話では無い。
日本では、あまり 老人が主役の映画って作られないよね・・そこらが・・日本の高齢化政策のお粗末さの象徴かも・・。

で、無料パスでバスに乗ってどこまでも行けちゃう・・UK。
バスという時間軸がお話を味わい深いものにしている・・、新幹線や飛行機であれば、ひどく味気ない話になるだるなぁ・・・。
そういう点では、新幹線網と高速道路網は日本人の感受性を劣化させたかもしれない・・。
県境の長い笹子トンネルを超えても そこは、快適な二車線高速道路だった・・だもんな。
おじいちゃんの旅の途中、意地悪な人もいるけど、優しい人、人としての道理を身に付けた人がやはり多いのだよ・・と言う安心感を与えてくれる映画。
スコットランドの北の端から、イングランドの西の果て、LANS END までの、妻との約束を果たすための路線バスの旅。
良き人との出会いで、目的をはたすのだけど・・タイミングよくウクライナ人の移民たちの、優しさや人の良さに・・こう言う人達の国なんだぁ・・早く、ウクライナに平和が訪れるといいなぁと・・。
主人公も含め、深く理解し合い、愛し合ってる夫婦が出てくるが・・羨ましい。
僕には LANDS END は無いなぁ・・。これからでも遅く無い???  千里浜は LANDS END(笑)

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J417

3.5亡き妻を追い求めて辿り着いた思い出の地

2022年6月24日
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悲しい

80代のトムが、亡き妻との思い出の地まで、スコットランドとイングランドをバスで縦断するロードムービー。

老いた体には厳しい旅を強固な意志で実行する彼の秘めたる想いが、現在と過去を行き来する構成で次第に明らかにされる展開も、旅の中で彼が様々な人々に出会うエピソードも悪くない。
けど、予告編で感じる明るさや高揚感を、私は本編で感じられず、トムの意固地さと老いた体で続ける過酷なバス旅の悲壮感と焦燥感に、どこか居心地の悪さを感じ続けた。

その居心地の悪さが、ラストシーンで腑に落ちた。
冒頭、彼は近所の子供に「遠い所に行く」と言い、劇中医師に「やるべき事がある」と言う。
彼の人生は、全ては今は亡き妻の為にあったのかもしれない。そして、思い出の地に辿り着いたことで、彼は満ち足りてやるべき事を成し遂げたのかもしれない。

観ている間よりも、観終わってからの方が考えさせられる映画でした。
あと、予告編と本編の温度差もある映画でした。

そして特筆すべきは、50代で特殊メイクなしに主役を演じ切ったティモシー・スポールの演技!一見の価値あり。

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12shiho28

4.0バズったおじいちゃんの人生振り返りの旅路。

2022年6月22日
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「物理的な移動」と「時間軸上のフラッシュバック」、二つの旅を鑑賞する。
何かしら訳あり、悲しみを背負ったらしき若いカップルの逃亡?から始まる謎解きの時間の旅。
メーンは現実世界で90超えのおじいちゃんの長距離バス旅行。決して甘くなかった。最初のうちは身軽な旅を羨ましく感じたけど、だんだん見ていて辛いことの方が多くなった。出会う人はいい人とそうじゃない人がほぼ同率だ。それが現実。(道中のエピソードで遭遇したウクライナ人たちの明るさと屈託ない親切さにはグッときた。)
理由はともあれ、片道旅行であることは容易に想像がつく。命よりも大切なスーツケースとの同行二人。原題THE LAST BUS のままでよかったんじゃないかなあ。
人生で真に幸せな時期なんてほんのいっとき、かもしれない。でも反芻すればするほど輝くような思い出を持っている人は強いなあと思った。あんな風に愛し合える夫婦って、すごいなあ(友だち少なそうだけど)。愛妻の外套の蜜柑色が一貫して画面を鮮やかに引き締めていた。

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Kumiko21

4.0アメイジング・グレイスに拍手!!

2022年6月21日
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 ティモシー・スポールといえば『ハリー・ポッター』に出てくるピーター・ペテグリューを思い出し、悪い役のイメージを持っていました。しかし、今作で一気にイメージが変わりました。ティモシー演じるトムは最愛の妻を亡くし、自身も癌に侵されながらも「イギリス1350キロ縦断」を決意する。90歳のトムはバスを通じて様々な人たちと触れ合って自身の人生を振り返る。
 設定上トムは90歳という年齢だがティモシー・スポールは60歳で30歳年を取った「演技」はなかなか見れない映画でした。この映画は現代のイギリスを舞台に撮影されていて、トムが乗るバスにいる乗客のほとんどがボランティアで構成されていて、演技なのか本音なのかわからない演出をしていたので新鮮な状態で観賞出来ました。
 物語中盤のティモシーが歌う「アメイジング・グレイス」には心打たれました。歌詞と今作のテーマにピッタリで、すこし鳥肌が立ちました。

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keyton

3.0いかにも…

2022年6月21日
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だけど、奇しくも、大変な境遇にあるウクライナの方がどれだけ親切な方々か、そこを見ただけでも見たかいあり。

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みけ

4.5頑固な思い

2022年6月20日
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鑑賞方法:映画館

この邦題、良い様で・・・・「THE LAST BUS」 最後の、が欲しかった
今年の映画の中では、私の中ではトップガンガンと並んで1位
この強面顔のおじいさんが妻との思い出のためにバスに乗る
老体に鞭打ってバスに乗る
何が何でもバスに乗って目的地を目指す
色々な人と出会うのが良い
SNSの適度な露出も程良く、本人が分かってないのが最高に良い
最期にやり遂げたいことがあって、それができる様な人生を送りたい

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シネパラ

4.0終活のバス旅行日記

2022年6月19日
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亡き妻を偲んで、老人がバスでイギリスを縦断するロードムービーで、最近のイギリス映画にしては珍しい人情ものです。行きずりの人達の優しさと善意(たまに悪意も) に支えられて、90歳を越える老人が一人旅をしていくのは、分かっていてもジーンときてウルっときます。決して演出とか語り口が上手いわけではないけど、終始気分良く見られる作品で、90歳の老人の歩き方や話し方をとてもリアルに演じたティモシー・スポールのまさに1人舞台でした。

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シネマディクト

4.0安定のロードムービー

2022年6月18日
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妻を亡くした夫トムがイギリス縦断バスの旅に出る。
旅を通して出会う人々との交流、そして旅の目的、ハーパー夫婦に何があったか次第に分かる。
ロードムービーとして安定の面白さ。

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いたかわ

3.5ヒューマンドラマ、はたまた皮肉か

2022年6月17日
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ダンカイの娘

3.5ハラハラしたよ。。

2022年6月17日
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心配で目が離せない

杖は貴重

おじいちゃんの頑張りに敬意を。

誰かを思う心は美しいけど厄介でもあるな。。

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ムーミン

3.0ロードムービーにありがちな不自然さを感じさせない路線バスの旅

2022年6月16日
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以前、日本にも似たような設定のロードムービーがあったが、キャンピングカーで旅をする主人公が、そんなに多くの人々や出来事に遭遇するわけがないだろうと、不自然さを感じざるを得なかった。
その点、この映画の移動手段は、自家用車でも、鉄道でも、長距離バスでもなく、様々な人々と乗り合わせる機会のある路線バスであり、しかも、シニア用のフリーパスが使えるからという理由も、ちゃんと用意されている。そのため、ロードムービーにありがちな、わざとらしさや違和感がなく、たくさんの出会いや別れが、自然な形で描かれている。
道中、主人公が回想する過去は、断片的で、時系列のとおりにもなっておらず、何があって、何のために旅をするのかが分からないため、特に、最初は、少しイライラさせられる。だが、この映画が、悲しい過去を振り返るよりも、生きている今を慈しむことに重きを置いていることが分かってくると、ゆったりとしたテンポに身をまかせ、旅のエピソードを楽しめるようになる。
主人公がトラブルに巻き込まれるたびに、必ず誰かが救いの手を差しのべる展開は、ご都合主義にも思えるが、それと同時に、人間の善意を信じている作り手の姿勢も伝わってきて、暖かい余韻に浸ることができた。

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tomato

3.5これから出逢う想い出を

2022年6月15日
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泣ける

悲しい

幸せ

妻に先立たれた老人の男が、ある目的の為にスコットランド最北端からイングランド最南端へとバス旅をする物語。

老体に鞭を打ち、長い旅に出るトム。「妻との約束」とのことだが、目的地へ行く理由や、何故妻と2人では行けなかったのか、頑なに手放そうとしないカバンは何なのか、そして何故そんなに焦っているのか・・・色々と気になりつつ、バス旅は続く。

終始、ちょっとしたトラブルとその都度見せるトムの勇気や周りの人の優しさにホッコリするロードムービー。トムの頑張りを乗り合わせた人が動画投稿し、いつの間にか有名になっていくトム。

後半になり、上述の疑問が観客側にも鮮明に。成程~そういう理由で・・・。

ちょっとさすがに皆親切すぎでしょ~現実はこんなんじゃ・・・なんて思ったり、良い話とは言え動画投稿にどうしても少なからず嫌悪感を覚えてしまうワタクシだが、それでも本人はいざ知らず、皆に出迎えられた所なんかはググググッときた。シンプルではあるかもだけど、クライマックスも良かったですね。

上映時間も90分に届かないコンパクトさ。このくらいのボリュームが一番好きだけど、逆に本作はもうちょっと時間使って大袈裟に泣かせに行っても良いかなぁなんて思いつつ、やっぱりこの規模でやるからこそ、らしく光る作品なのかなと思った。

そして何より、ワタクシ自身も人生終盤になった時に、トムのように振り返りたくなる想い出なんてないなぁ~と思い。。

だからこそ、いつか自分自身が再会する想い出をこれから作っていきたい、柄にもなくそんなことを思わせてくれた作品だった。

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MAR

5.0全英が泣いた!?おじいちゃん回顧録

2022年6月15日
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泣ける

笑える

幸せ

予告編からうるうるしてた。本編は最初から最後まで涙を流しながら見てました。皆誰しも誰かに守られて生きている。こんなSNSなら拡散大歓迎です。主人公が走ってどっか横断してSNSで拡散されてみんなが追っかけてきてたなんかのシーンを思い出した。あれは何だっけ…あ、フォレスト・ガンプだったわ

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印刷局員

3.5人生とゆうロードムービー

2022年6月15日
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ちょこちょこトラブル発生し、何気ない出会いにほっこりし、時にちょっと嫌な思いもする。。

大きな出来事やまさかの展開が起こるわけではないけど、じんわり温かい気持ちになる映画でした。

道中の風景や、いろんなタイプのバス🚌が見れて、それも良かった。

今日は午後、仕事でお休みをいただいたので、複数観たかった映画から選んだ一本でした。

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Sakiko

3.01350kmを路線バスで旅する、イギリス版終活ロードムービー!

2022年6月14日
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妻に先立たれ、病を抱える老人が、路線バスを乗り継いで、スコットランドの端から、イングランドの果てまで旅する物語。
なぜ、路線バスなのかと言えば、イギリスの事情はわからないが、シルバー用の無料パスが使えるということなのだろう。
途中、アクシデントはあるが、いろいろな人達に助けられ、路線バスで旅する老人がいることをSNSで拡散され、目的地のランズエンドでは、たくさんの人達の出迎えを受ける。
妻との思い出は、イメージの描写のみで、細かくは描かれず、観る人の受け取り方にゆだねられている。
イギリス版終活ロードムービーと言える作品。
ぜひ、劇場でご覧ください!

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caduceus

4.0カッコいいおじいちゃん

2022年6月13日
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おじいちゃんのバス1人旅?
目的は約束を果たすため!
道中寝過ごしたり事故ったりパーティーへ参加したりと色々ありますが、
おじいちゃんの紳士的態度、男たるものこうありたいと思いました😄
しかし鞄で遊ぶ子供には必要以上に怒る。
最後見てなるほど!それは大事な鞄だ!
全編通して、悲しい過去を持ったおじいちゃんの強固な生き様を見ました。
旅行気分でイギリスの景色に期待したんですが、割とあっさりでそこだけ残念でした。

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アポロ

4.5人生をかけた愛を貫く1350kmのロードムービー

2022年6月13日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

ティモシースポール演じるトムハーパーが亡き妻との約束を果たすためイギリス最南部ランズエンドまでの1350kmをバスで横断する。

本作は題名にもある通り、路線バスということでイギリスの各地をゆったりと巡っており、トムと観客が一体化して各地の人々の違いに触れることができる人間にフォーカスしたロードムービーだった。

本作の主人公はハリーポッターのピーターペティグリュー役で知られるティモシースポールでこれまでのイメージと異なった最高に渋いおじいちゃんとなっていた。トムの持つ優しさが行く先々の人々に伝わっていく様子や巻き起こるトラブルや心温かくなる人情が丁寧に表現されていた。

トムが頑なに手放さなかった鞄の中身が明らかになった時、涙が止まらなくなった。

旅が進むにつれ、明らかになるトムが持つ悲しい過去や妻メアリーへの一生涯の愛を貫くため、信念を持って目的地を目指す姿は心からかっこよく憧れの生き方だと感じた。
エンドロールで行く先々の人がトムを讃えるSNSの様子は心が温かくなった。
人と人が密接に関わることが難しい今だからこそ観るべき映画だと感じた。

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カイト

4.0人間、捨てたものでもない

2022年6月13日
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ニコラス