リバー、流れないでよのレビュー・感想・評価
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軽いタッチで楽しめました。
珍しい設定。こういうのはね、深く考えたり矛盾点をつくとつまらないので素直に観て楽しめました。ただ、京都でやるのであれば京都弁ほしかったかな。
コメディ劇団ならではの"楽しい"映画?かな
「ドロステのはてで僕ら」(2020年)も、
そうだったけど、
今回も、企画に🌸◎!
加えて、編集、カメラワークが、秀悦!
天候の急変(雪❄️)をも、巧みにストーリーに
盛り込んでいる。
撮影は、☀️、☁️もそうだし
🕐🕒との勝負のはず!
現場での
スタッフ全員のドタバタ感が目に浮かぶ
😂😆
上田誠の発想力
本作品は、京都貴船の老舗旅館を舞台に2分間のタイムループが巻き起こすコメディです。毎回、ヨーロッパ企画の上田誠の発想力の素晴らしさに感嘆します。特に、ループはするけど、人の記憶と感情は継続するところが非常に面白く、それが故に次々と事件が勃発します。見れる映画館は、そんなに多くありませんが、全国のミニシアターで上映してくれるといいです。ミニシアターに最適な映画なので。
アイデアを活かしきった快作だが、タイムループの「効用」が今一つ伝わってこない
タイムル゙ープそのものに目新しさはないが、その間隔が2分ということと、当事者全員がタイムル゙ープ前の記憶を保持しているというところがポイントか。
ループする各ターンをワンカットで撮影しているのが効果的で、短いようでいて、ある程度のことはできる2分間という絶妙な時間を、肌感覚で認識することができるようになっている。
さすがに時間を測ることはできなかったが、どのターンも、きっちり2分間で撮影されているはずで、決められた時間内で一つ一つのエピソードをまとめ上げたスタッフとキャストの苦労は想像に難くない。
繰り返されるワンカットのおかげで、舞台となる旅館の間取りと、その周辺の地理的な状況がすっかり頭に入ってしまい、撮影地を訪れてみたくもなった。
撮影時に、晴れていたり、雪が降っていたり、雪が積もっていたりしていたことを、「時間軸の違い」ということで誤魔化していたが、かえって冬の貴船の景色のバリエーションを楽しむことができて、それほど気にはならなかった。
一方で、当事者たちの記憶が残っているという設定は、一致協力してタイムループに対処しようという目的意識を早くから明確にし、物語をテンポよく推し進める効果を上げている。
特に、タイムループが始まってから、全員が状況を把握するまでのやり取りは、そのドタバタぶりを存分に楽しむことができる。
仮に、よくあるタイムループもののように、主人公だけが記憶を留めていたならば、それこそ短時間で同じようなことが延々と繰り返されるだけで、観る方にもフラストレーションが溜ったに違いない。
時間が巻き戻っても、登場人物たちの物語が進展し、それぞれの関係が深まるのも、記憶が継続しているからこそである。
ただし、そうした進展が、タイムループがあったおかげかと言うと、小説のネタを手に入れた作家を除いて、必ずしもそうとは思えないのところには、物足りなさが残る。
特に、物語の中核をなす仲居の女性と板前の男性のラブストーリーは、限られた時間内での逃避行やデートによって互いの理解が深まったのは間違いないだろうが、もともと親密な関係だったようだし、別にタイムループがなくても、そうなったようにも思えてしまう。
例えば、タイムループ前に、2人の関係が悪化していたことが描かれていたならば、タイムループを経験したからこそ2人が前向きになれたということが、より明確になったのではないかと、少し残念に思ってしまった。
楽しい。
楽しい。ただ楽しい。
2分ごとのタイムループというミニマルなセッティングと貴船という土地柄を活かしてなにが出来るかとことんまで追求している。
我々観客はみことちゃんと共にだんだん楽しくなったり、切なくなったり、それがやはり楽しい。
冒頭のセッティングも丁寧なので逆に読めちゃうところもあるし、「いやいや、飲み込み良すぎるだろ!」ってところもあるが、なにせ楽しい。
同じくヨーロッパ企画の大傑作「サマータイムマシン・ブルース」を想起させられる。
好き…
可愛らしい映画
上映規模が非常に小さい割に評判は良いこともあって、日曜の名古屋市内の劇場はほぼ満席だった。
他人の笑い声が気になるタチなので、コメディタッチの作品は苦手、という前提で感想をお読みください。
2分という短いタイムループで、当事者達が全員それを自覚している・記憶が残るという辺りや、「次のターン」「初期位置」という言葉のチョイス含め、前半は多少興味をひかれた。
ただ、最終的に私には「それだけ」って感じ。
演劇が元にあるということもあってか、いかにも、なコメディ…というかコント的演技が気になってしまうし、ループによって雪が降り出したり積もってたり全然寒そうに見えなかったり、と順不同。作中では「世界線が違う」っていう程度の説明があるけど、これが物語として意図されたものなのか、ただの撮影中のアクシデントなのかもよく分からない(多分後者なんだろうし、それも「オモシロ」の一つとしてアクセントになると踏んでたんだろうけど)。私にはこういうコトがすごくノイズになった。
主人公と逃げ出そうとする調理師の男性が「フランスに行きたい」って話、特に具体的な説明もないけど、結局この物語の謂わば発端なんだから、もう少しちゃんと丁寧に描写してくれないと、この二人がただ混乱を招いているだけに見えてしまう。(冒頭で「何かある」と匂わせてるだけに、その後を丁寧にして欲しかった。)
全体的に、この作品では登場人物がそれぞれ「この人はこういう役割」みたいな『型』を演じているだけで、そこに「人間がいない」感じがして、起きるコトも一つ一つが単なる「シーン」として消化されていく。結果として私は誰にも心を寄せることができなかった。
あの冒頭に出てくる美少女も、もう少し出し方があったんじゃないかなあ。
あんなに印象的に登場したら、「いつ出てくるの?」って思って待つのが当たり前で、そうなると今目の前で進んでいるドラマが軽視されてしまう。
「彼氏が○○にいて…」
こういうところのチョイスも、個人的にはセンスが古いと感じる。
せっかくの「貴船神社」ももっと生かせたんじゃないかな。
幸い、主人公の女性が憎めないタイプのキャラクターだったので全体を緩和してくれてたし、そのお陰で「可愛らしい映画だな」って印象にはなっている。
決してつまらないとは思わない。
長尺のコントドラマを観るつもりだったら楽しめそう。
上田誠はまだまだループすると思う
面白かった。いわゆるエンターテイメント自主映画なのだと思うけど、タイムマシンもの含めて「時間を繰り返す」ドラマは日本一、いや世界一こなしているはずの上田誠が京都を舞台にまだこの手もあるよ、とあえて自主映画スタイルで臨んでいる感じ。
なんといっても、メインとなる旅館、川、神社、半径50メートル?くらいの起伏を使って飽きさせない。この手のものなら屋外やらないほうが整合性つけやすいのにあえてか道を挟むあたりが気軽さを感じる。というか、その場所があったから発想されたストーリーというか。みんなで楽しく作ってる感じもよかった。
鞍馬からタイム・ループが出でまして、なお苦労放題…
タイム・ループするにことかいて2分とは!「ドロステ」も2分だったし、何かこだわりがあるのだろうか。カップラーメンにお湯を入れても、できあがらないうちに元に戻る短さだ。
ヨーロッパ企画の上田誠氏は時間SFがよほどお好きらしく、名作「サマータイムマシン・ブルース」がその代表だが、あちらに比べると「ドロステ」も今作もこぢんまり感は否めない(時間的かつ空間的かつキャスティング的に)。でも、突拍子もないアイデアにこだわっているところは嬉しいし、今後も追って行きたい。
ヨーロッパ企画の舞台も何度か見に行ったけど、こうして映画のフィールドに手を広げることは、一般の人にとって接する機会が増えるのでどんどんやればいいと思う。
たるいオープニング
面白かったですよ。
ただ、あのたるーいオープニング。
人物紹介なのはわかるけど、それにしては、たるかった。
すぐ「ループのシーン」からでも皆んなのキャラ、わかるけどなー。
最後、実は、、、、のオチが欲しかった。
ループ酔い
ヨーロッパ企画が大好きなので、舞台も映画も欠かさず観るのですが、ここ数年の上田さんの脚本は、ちょっとループが過ぎます。
面白いし大好きだけど、今回は映画としてまとまってた感あったけど、それでもちょっとループ酔いしそうです。。
されども、理子さんのお声や演技は可愛くていつも素敵だし、いつメンの呼吸もさすがです。
ヨーロッパ企画の次のステージ(舞台という意味ではなく)が見たい!
声出して笑った!舞台のような映画です。
「カメラをとめるな」「エブエブ」のように、あんまり深く考えず、流れに乗っかって楽しむ映画かと思います。
出演者の皆さん、本上さん以外お初でしたが、皆さん芸達者なのは分かります。
舞台俳優さんかな?
2分間のループでどこまでできるかという意欲作。
ブレーンストーミングでアイディアを出し合ったのでしょうか。
シチュエーションは戻るけど、記憶はそのままという設定が面白い。
人間、追いつめられると、色々やらかしちゃうなあ。
シアター内はリラックスしていて、開始15分くらいから笑い声があちこちから。
私も、声出しOKの応援上映以外では、久々笑ったりツッコミを入れました。
コロナの時は、上映して下さるだけでありがたい、コメディでも息を殺して観てましたから。
ヨーロッパ企画さん、舞台も上演していると帰宅後に知りました。
一度、舞台を観てみたい。
そう思わせてくれるほどには、出演者の皆さん、魅力的でした。
映画の舞台である貴船は、1年通して本当にいい所なので、一度足を運んで下さいませ。
今なら、竹の流しそうめんや川床など夏の風情満点です♬
今回もとても良かった!
「ドロステのはてで僕ら」も傑作だったが、本作もとても面白かった!
良くこんな設定を思いつくなと感心。
ヨーロッパ企画のファンであるので、とても楽しめました。
藤谷理子さん始めキャストが素敵です
僕の死に様綺麗だった?
昨年は、同じく上田誠のタイムリープ「四畳半タイムマシンブルース」、そしてタイムループの大傑作「MONDAYS」、そして名前とパッケージからは思いもしなかった良作「カラダ探し」などが公開され、最近映画界でブームなタイムリープ・ループもの。本作はちょっと完成度が低かったけど、ヨーロッパ企画なだけあって、しっかりと楽しませて貰いました。
2分間をタイムループするというアイデアはめちゃくちゃ面白く、最初は心掴まれて大興奮なんだけど、10回過ぎたくらいで少し飽きる。近藤芳正のシーンは結構新鮮で、2分間のタイムループでしか出来ない面白味があるけど、それ以外は割と陳腐。天候が故にループしている感が薄いのも残念。初期地点がしょぼい主人公だから、尚繰り返されているように思えない。熱燗から湯気が消えたり、雑炊が増えたり、そんなシーンが見たかった。予算的に難しいのかな。
でも、およそ90分間、観客を絶対に飽きさせない。誰しも、もう一度やり直せたらとか、時が止まれと思ったことはある。だけど、それが本当に起こったら?色んなパターンで一風変わったこのタイムループにハマってしまった人の様子を見せてくれるから、すごく楽しい。確かに、1度死んでみたいし、背徳感を味わったりしたいよね。とっても人間味があって、いい物語です。
最後はSFに走ってしまって、なんとなーく予想出来てたけど、この終わり方はちょっと物足りないし、無理がある。皆の理解度が高すぎて、違和感感じちゃう。でも、久保史緒里はやっぱり良かった。なんだか、普通じゃない、独特な魅力があるよね。幽霊に引き続き、好キャラでした。
印象に残る場面は少なかったけど、「四畳半タイムマシンブルース」を思い出させるドタバタコメディがとてもタイプでした。旅館、行ってみたいな。
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