「時代錯誤なスタッフとキャストの自己満が過ぎる・・・けど、ファンが喜ぶならいいのかな」劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト) Jettさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0時代錯誤なスタッフとキャストの自己満が過ぎる・・・けど、ファンが喜ぶならいいのかな

2023年9月8日
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鑑賞方法:映画館

不本意ながら、本シリーズが好きがゆえの酷評となってしまいます

往年のファンだけに向けた作品?
これで本当に良いの?
と問いたくなりました

私も高校生の時に週刊少年ジャンプで本作の連載が始まり夢中で読んで楽しんでいた世代なので、本作を楽しみにしてましたが、正直かなり期待外れでした

作品全般的に80年代風のレトロ感、この雰囲気は意図的に出したくても出せないテイストだと思う、これはスゴイとは思います

オリジナルキャストにこだわったせいで、キャラクターの声がヒドい、当然 皆さん今や年寄りですからね
そのせいでセリフ回しにキレがなく、セリフ中の変な間もあって、すごく違和感がありました

槇村香も野上冴子も来生三姉妹も皆んなすごく綺麗なのに声が全く合ってないキャラクターが多く、何をおいてもそれが一番 苦になって残念でした
どんな世界でもそうですが、世代交代というのをしていかないと傍から見てみっともない状況に陥ってしまう好例だと思いました

”モッコリ”と香のハンマーが懐かしかったけど、あまりの多用に引きまくりで萎えた、やりすぎ、あれはちょっと馬鹿みたいすぎた

今どきアニメも技術革新で傑作が多い中、本作の映像はあまりにも古ぼけ過ぎている、好きな人にしか受けなさすぎると思います、ある意味これで勝負できると思った製作陣に感心しました

〈少ないけど良かったところ〉
来生三姉妹のキャッツ・アイがウィングスーツでヘリからビルに滑空してくるオープニングがメチャクチャカッコよかった
あのままのスピード感とキレの良さでラストまで走り抜けてほしかった

TMネットワークの”GET WILD”はやっぱり名曲、二十歳前の青春時代の日々が走馬灯の様に脳裏に蘇ってきて、とてもいい気分になりました

どうやら本作は”終わりの始まり”の様なので、次作はもうちょっと改善してほしいところですね

Jett