「生き残る術」戦争と女の顔 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
生き残る術
1945年のレニングラードで看護師をする戦争で壊れた2人の女性の話。
時々発作でフリーズするのっぽな女性と、復員してきた妊娠できない体の戦友マーシャが肩を寄せて暮らし始める物語。
パーシュカのことで負い目を感じるイーヤと、時々鼻血を流して倒れるマーシャ。
原作は知らず、静かな悲哀の物語なのかと思っていたら、奇跡は起きないことを告げられてから、確かに悲哀ではあるけれど、なんだかドロドロとした感じに…。
サーシャの実家のシーンでは戦争の愚かさや悲壮感がひしひしと伝わって来て、胸が詰まる感じになったけど、ジーンが変わった直後ののマーシャの表情は(゜д゜;)
大人しいながらも力強さを感じるイーヤと不安定なマーシャ。
この結末の先に幸せがあるのか想像もつかないけれど、穏やかな未来であって欲しいと願わずにはいられないやり切れなさを感じた。
それにしても、パーシュカ君の演技はある程度おまかせの成り行きですかね…天才子役過ぎでしょう!
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