パトニー・スウォープのレビュー・感想・評価
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【”ロバート・ダウニーJrの父親って物凄い異端児だったんだ!”黒人蔑視の時代に、白人をおちょくりまくった作品。今作を悪趣味、低俗と見るか、時代の先を行っていたかと見るかは貴方次第である作品。】
■1960年代のニューヨーク。
名門広告会社の創業者が突然会議に現れた途端に亡くなり、社内で唯一の黒人役員、パトニー・スウォープが白人の愚かしき役員たちが自分が社長になるつもりで”アイツに一票入れておけば、俺が新社長だ!"と考えて投票したら、パトニー・スウォープが新社長に選出されてしまう。クスクス。
彼は社名を”トゥルース&ソウル”と勝手に変え、型破りな施策と共に次々とヒット商品を生み出し、白人役員たちや保守的思想の黒人たちを次々に馘首し、会社は新たな成功へと飛躍する。だがそれを脅威と取る大統領ミミは、彼に色々と干渉してくる。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・今作は、白人を小ばかにしまくった強烈な作品である。そして、私はこの作品を気にいってしまったのである。
余りにおバカすぎる展開の中に、こっそりと仕込まれた黒人蔑視に対するシニカルな目線で描かれたシーンの数々にである。
・パトニー・スウォープが新社長に選出された途端にすり寄って来る白人役員たちや、有象無象の連中を小ばかにした描き方。
・更には、アメリカ大統領ミミとファーストレディを演じたのは、小人症の俳優さんである。良いのかなあ。
私は小人症の方を揶揄しているのではない。
アメリカ大統領を、子供の様な風体の人達が演じている事に対してである。
・更に更に言えば、今作のフライヤーのデザインである。それは、ちょっとまずいんじゃないかな、というデザインがドーンと描かれているのである。
(気になった人は、ネットで検索してね。)
<手元の今作のフライヤーには、ジェーン・フォンダの”「イージー・ライダー」も凄いけど、もう一本観るべき映画があるわ。”という惹句が記載されている。
流石にそれは無いんじゃないかとは思うが、今作は、ナカナカにファンキーで毒を撒き散らす作品であり、1969年に今作を公開したロバート・ダウニーが、映画界の異端児と呼ばれた事が良く分かる怪作である。>
「自由に表現する」その難しさを語っているように感じた。
1969年♥
「ゴミの広告と正義どちらが大事なの」「両方だ」
「自由に表現する」事の難しさと広告の社会に与える影響かなぁ?
いずれにしても、この当時のブリシットジョブの実態を表していると感じる。
最期の言葉は「バンザイ!!」と聞こえる。
初頭に登場する社長もS◯NYだし。黄禍論なのだろうか?
ともかく、まだ、あと5年はベトナム戦争は続くが、この頃の最大のイベントは月着陸だった。そして、カプリコン1の様に「本当?」と言った都市伝説が生まれた。
それが、マスコミによる陰謀論と言った都市伝説が流言飛語した。さて、僕はそれをまだ信じている。勿論、個人的に。
日本のコマーシャルの現在は、コマーシャルに出演する頻度の高さで、芸能人のランク付けをしている帰来がある。「あの俳優、あの映画では良い演技したけど、最近コマーシャルに出ないね」と言った会話は良く聞くと思う。さて、関係無いと思うが。寧ろ、俳優にお金をかけねばならない商品は本当に信用できるの?とさえ思える。他の国のコマーシャルすべては知らないが、インドのコマーシャルに知っている俳優は登場していない。もっとも、インドの俳優すべてを知っているわけではないが。
もっとも、僕はテレビ持ってないからね。YouTubeも有料さ。旧国営放送に受信料払うよりも良いでしょう。僕の家にはモニターしか無い。
無能なSPと差し向けられたデモ隊
なんか笑えない。今の日本で、これは流石に笑えないから。
1969年作のアンチテーゼに溢れた作品に隠されたテーマは、現代に通じるものだと言う点は認めるものの。今、シネコンに掛けるだけの歴史的な意義ってのは何なの?ってのはありました。
大統領の圧力で信念を曲げるくらいなら、廃業すると言う矜持で物語は終りますが。
何と言っても、放送禁止表現の連続には辟易するw
親父世代のアングラ劇を見せられた感しか残らないのは、批判的な内容に終始することに加え、主役に全くもって魅力が無いことと、画が余りにも酷いからなのではないかと思う次第です。
あ。
ラッキー航空は使いたいですw
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